アラスカ日記、下見編11「都市近郊の森へ。レコーディング2回目」
1回目の赤い絨毯での収録が、あまりに大変だったので、2回目のレコーディングはもっと気軽に行けるアラスカの森がいい!ということで
レコーディングに最適な森を探しに行ってきました。
天気予報によると、晴れの日は今日と明日しかない。
何とか今日、場所を見つけて明日しっかりレコーディングするぞ。
アラスカの都市近郊にも、魅力的な森がたくさんあるのです!
ハイウェイから迷い込んだのはこんな森!!
アンカレッジ〜デナリまでの森はほぼこんな感じなんです。
シラカバとトウヒが木立を作り
地面には真っ赤な赤い実をつけた低木が広がる。
(後で調べたらハイブッシュクランベリーという種類でした)
このハイブッシュクランベリーの実は、ちょっと酸っぱいけどなかなか美味しい。
動物たちも今の時期はこれを食べる。
アラスカで一番多いのはこの景色。
湿地帯(swamp)です。
ところどころ生えているトウヒのヒョロヒョロしたシルエットが不思議な塔のようです。
薮がやっぱり赤く紅葉するので、何とも魅力的な風景を作り出します。
だけど、足元はズブズブで、中には入って行けなさそう。
ウィローという街にある近郊の森です。
名前はまさにウィロークリーク。
うん、ここはすごく良い。
すぐそこがキャンプ場になっていて、駐車場からも近い。
アラスカのキャンプ場って、全部同じような作り。
こんな風に車止め、テーブル、ベンチ、焚き火缶があって
こんな機械を自分で操作して、お金を払うだけ。
「デイキャンプは5ドル」
「オートキャンプは15ドル」
面白かったのは
「川からボートで上がってくる人は10ドル」
そう、ここは川が近くにあって、ボートで旅をする人も来るんだ。
さすが大陸の川。とても静かです。
日本のように渓流の音がするのではなく、ゆったりと音もなく流れる川。
カモの親子が川を渡っていきます。
ここはサケが上がってくるらしく、釣り人もいました。
なんと、生きてるサケを発見!
でも身体が白く変色してだいぶ弱っている。
何があったんだろう。
川底には捨てられたサケがたくさん。
だけどレコーディング条件はバッチリだと思う。
この森にしよう!
翌日、レコーディング2回目。
ベンチのあるところにこんな風に機材を設置します。
やっぱり同じようなセッティング。
ハンディレコーダーH3-VRは、自然音を録る為に、3mほど離して設置。
ボーカルは、iRig Mic HD 2をiPhoneに接続してレコーディング。
ギターは、ピックアップとマイク(SM57)両方を「iRig Pro DUO」をインターフェースにして、iPadに収録します。
それぞれ、iPhoneとiPadには収録アプリ「Mavis」を使っています。
レコーディングスタート!
ところどころ、リスの鳴く声がする。
風もないし、さあ演奏するぞと思ったら
楽しそうな家族連れが歩いてきたり、川からボートであがってきた人が歩いてきたり。
30分に一回くらいは人が通る場所なんだな。
でも、アラスカの森を楽しむ人たちの声や足音も、現地の暮らしを感じるには、音としては面白いな、と思いながら演奏を続けていたら
あれこれは、セスナの音。
セスナがかなり近いところまで降りてきては、去っていく。
一台が去るとすぐにもう一台がやって来る。
アラスカはセスナが多い。
特に北極圏の方面にいくのに、セスナでないと行けないところも多いし、観光シーズンはセスナツアーも多いんだと思う。
セスナの音は、アラスカの空の象徴かもしれないな。
セッティングしたまま、じっとセスナの音が切れるのを待つ。
よし今だ!と演奏する。
焦っているからか、演奏は失敗する。
またセスナの音の切れ目を待つ。
こんな調子でずっと頑張るも、良い音が録れない。
大丈夫、セスナだって、日が暮れたらさすがに数が減るはずだ。
夕方になってからが勝負。
21時になっても、まだセスナは飛び続ける。
僕は力尽きる。
明日からは雨予報。
アラスカの貴重な晴れの日を、一日無駄にしてしまった。
本当にがっくりとしてしまった日でした。
果たして僕はこの後も音楽は録れるのか。
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アラスカ日記、下見編12「まだ諦めないぞ。レコーディング3回目」
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アラスカ日記、下見編⑩「モーテルに泊まってみた!」
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