めっちゃ癒される!森林のプロが教える「森で寝転ぶコツ②実践編」
皆さん、こんにちは!
この記事は、森林インストラクター兼シンガーソングライターとして活動している筆者が
自然の中に寝転ぶコツを、
森林のプロという専門家の視点と
アーティストとしての感性の視点と
両方からお伝えしてみようというブログです。
この記事では「森に寝転ぶコツ②実践編」として
・森林に入ることで期待される効果。
・寝転ぶならこんな場所!
・寝転ぶとNGな場所。
・気持ち良く寝転ぶ為の虫対策!
の4項目に分けてお伝えしています。
改めて、この記事における「森」の定義を簡単に説明しておきますね。
「森」という言葉は、とても広い意味を持ちます。
「森」と一口に言っても、日本には目的に応じて様々な呼び方が存在します。
人と自然の関わりからの呼び方としては「自然林」「人工林」「二次林」「原生林」など。
法律の面からの呼び方としては「自然公園」「国立公園」など。
生態系に関係する呼び方で言えば「落葉樹林」「照葉樹林」など。
例えばどこまでが「林」でどこからが「森」なのか?とか、考えてしまいますよね…
でもこの記事では、詳しく説明してもあまり意味がないので…
とにかく公園だろうが、山林だろうが
木立があるなら森
というざっくりな感じで行きます!
・森林に入ることで期待される効果。
最初に「森に寝転ぶとこんなに健康にいいよ!」という事例をご紹介しておきますね。
これは日本全国の「森林セラピーロード」で、森林浴による生理実験を行った結果として記載されていました。
「緊張」「抑うつ」「怒り」「疲労」「混乱」などのストレス状態の改善
「活気」「活力」の意欲、エネルギーの回復
「身体の痛み」等の自覚症状の改善
「全体的健康」「心の健康」等の気分の改善
最高血圧・最低血圧の低下、脈拍の減少等の自律神経系の改善
運動による体質改善とリハビリテーション効果
すごいですよね。
こんなに健康になれるなら、ちょっとくらい森に行ってみようか、と思ってしまいますよね。
ぜひこちらをご覧ください!
★森林セラピーが生み出す健康効果
上記は、きちんと「森林セラピーロード」として認定された森林の中での実証結果になると思いますが
あなたが身近にある森の中で過ごした場合でも、少なからず効果が期待できるのではないかと筆者は考えています。
さあ、ちょっと森に寝転んでみようか!
と思っても、前回お伝えしたように
自然の中に寝転ぶのはハードルが高い!
と思っている方、意外に多いです。
・ どこなら寝転んでも大丈夫なのか分からない。
・ 近所の公園で寝転んでいると恥ずかしい。
・ 虫が苦手だから…
などなど…。
なので、この記事では特に都市に住む人が身近な緑地に寝転ぶためのコツ、を中心にお伝えして行こうと思います。
・寝転ぶならこんな場所!
1.木の根元に寝転ぶ。
一本の木の下に寝転ぶ時は、根っこを痛めないように注意しながら、なるべく草の少ない場所を選んで寝転びます。
木の根元の方に頭を付けて、寝転んでみてください。
木は真下から見た姿が、一番美しいと筆者は思います。
それは、一粒の種から芽を出したその木が
どんな風に枝を伸ばし
どんな風に葉を付け、成長して行ったのか
その木の一番アクティブな面が観られるのです!
ぜひいろんな木の根元に頭をつけて、その形を観てあげてください。
2.草花や低木の根元。
これは普段から森に寝転んでる人でもなかなかやらない。
でも上記のように、木は真下から見た姿が一番美しいとするなら
草花の下や、頭がやっと潜り込めるくらいの背の低い木の下に頭をつけて寝転んでみると
これはもうびっくりするくらい美しい。
こんな美しい視点を、今まで虫くらいしか見ていなかったなんて…と驚愕するくらいです。
3.眩しくない場所で寝転ぶ。
「寝転ぶ」というと、広場の芝生の上などを想像しますが、筆者としてはあまりお勧めしません。
こういう場所では、寝転がっても眩しいだけでつまらないからです。
木陰がたくさんある場所で寝転ぶ方が、100倍楽しいです(自分比)。
4.夜空の下で寝転ぶ。
これはかなりお勧めです。
夜空を見る時に、寝転ぶほど有効な体勢はないからです。
前回の「森に寝転ぶコツ①魅力編」でもお伝えしたように、
「森に寝転んだ時の感覚って、まるで自分が自然の一部になるみたいだ」と個人的に思っています。
自然の一部になりながら、夜空を眺める。
こんな素敵な時間があるでしょうか。
こんな時は芝生などの広場のような、空が広く見える場所がいいですよね。
他にも、あなただけの「寝転びポイント」見つけてみてください。
・寝転ぶとNGな場所。
もちろん、どこでも寝転んでいい訳じゃない。
僕らが寝転ぶと、その下にある植物などを押しつぶしてしまうこともある。
厳密に言えば、人が寝転んで良い場所なんて、ウッドデッキやベンチの上など、人が作ったものの上にしかない、と思います。
そう言ってしまうと「自然の中に寝転ぶ」こと自体ができないことになってしまうので
ここは敢えて「それでも自然の中に場所を借りるなら」という感覚で書きますね。
「自然はたくさんの生き物の家」
これを忘れなければ「お邪魔します」という気持ちで寝転ばせてもらうのもいいんじゃないかと思います。
(この記事は、あくまで筆者の個人的な推測に基づいておりますので、ご注意ください)
1.管理されている花壇など。
ここはもう誰でも分かりますよね。公園には大切に育てている草花があって、大概は花壇になっていたり、ロープで囲ってあったりします。
こういう場所は、寝転ぶどころか、入るのもNG!
2.トレイルとそれ以外が明らかに仕切られている場合。
森を歩いていると、ロープや丸太などで明らかに道が仕切られていたり、ここが道だなと分かるところがあります。
こんな風に「道とそれ以外を明らかに仕切っている場合」は、原則的に道から外れてはいけないことになっています。
それでも例えば、ぽっかりと空いた森の小スペースや、トレイルの途中の休憩場所など、人が明らかに何度も歩いて土が踏みかたまっていたりすると「ここなら大丈夫かな」という場所があります。
こういう場所は「管理者に確認する」か「管理者に迷惑のかからない常識の範囲内で」という判断になってきますよね。
3.草が生い茂っているところ。
管理された敷地の中で草が生い茂っているところは「普段は人が立ち入らない」「草刈りをしていない」場所であることが多いです。
そういうところは貴重な生き物を守る為に、敢えて草を残してる場合が多い。
念のため、こういう場所は避けましょう。
4.通路を塞いでしまう場合。
森の通路はたくさんの人が利用します。
寝転びやすいからと言って、人が通るところを塞いでしまうのはやめましょう。
ほとんど人気のない通路で、どうしても寝転びたい場所があったら、人が来ないか注意しながらちょっとだけ寝転がってみるか
きちんと人が通れるスペースを空けておきましょう。
その他にも、たくさんのNGがあると思いますが、ほとんど利用者の常識や、緑地の管理者の判断に委ねられている場合が多いです。基本的には、管理者にちゃんと確認を取ってみることをお勧めします。
・気持ち良く寝転ぶ為の虫対策。
自然の中に寝転がる時、一番気になるのは「虫」ですよね。
準備もしないで自然の中に入ると、たくさんの虫がやってきて悲惨なことになります…。
でもきちんとした準備をすれば、びっくりするくらい虫は気にならないんですよね。
そんな気持ち良く寝転ぶ為の虫対策、お伝えしますね。
1.蚊取り線香。
http://www.komeri.com/disp/CKmSfGoodsPageMain_001.jsp?GOODS_NO=1446516
僕の場合は、何を置いてもこれです。
これより効果的なものはありません。
自然の中では防火対策や安全管理の為に、上記のURLのような蓋つきのものを選びましょう。
筆者のお勧めは「菊花せんこう」です。
https://item.rakuten.co.jp/kenyu-kan/64412/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868
「菊花せんこう」がお勧めの理由はコチラ!
★(参照)そろそろ蚊のシーズン、子供にも優しい除虫菊線香と蚊取り線香の違いをご存知ですか?
蚊取り線香は「虫を殺そう」より「少しの間、虫達にどいてもらおう」という感覚で焚いてください(気休め)。
匂いがしたら、虫も何となく状況を察して逃げて行ってくれるかも。
一人で寝転ぶなら、2個くらいの蚊取り線香を風上に配置しておくとほぼ完ぺきです。
ちなみに最近よくある、アロマキャンドルや、服に貼るパッチなどの虫よけグッズはほぼ役に立たないです(自分比)。
そんな甘っちょろいもの、森の中では虫達は軽々攻略してきますよ。
やはり蚊取り線香がお勧めです。
2.淀んだ水場や草むらの近くを避ける。
同じ緑地の中でも虫の来やすい場所、ありますよね。
例えば、長期間淀んでいるような水場が近くにあれば、当然ボウフラが湧くので、蚊は多いですし
草むらや落ち葉などは、本来蚊の休む場所だったりします。
「草むらや水場が近くても、あの素敵な場所で寝転びたいんだ」というなら蚊取り線香!!!
3.風の通る場所を選ぶ。
意外に知られていないのが「風の吹いている場所には虫が寄って来にくい」ということです。
風が吹き抜ける場所は、彼らにとっても飛びにくいのではないかと思います。
僕もいつも森の中でイベントの場所を選ぶ時は、風の流れを見て選びます。
風の通り道は、夏でも涼しくて虫も寄って来にくい!
4.ネイチャーガードをつける。
虫よけ剤などのネイチャーガードをつける時のコツは、何度もつけること。
虫よけは一度つけても、実は汗で簡単に流れてしまうのです。
「虫よけつける→汗をかく→タオルで拭く→また虫よけつける」
という風に小まめにつけるのがお勧めです。
ちなみに「お肌に心配な成分が使われていないか心配」という方はコチラ!
筆者が長年森で試してきて、
最高のつけ心地と香り、そして石油成分を一切使っていないという、すごい虫よけ。
エコルネイチャーガード(税込2,916円)。
本サイトから直接購入できます!(別途送料がかかります)
★下記のフォームよりお問い合わせください。
http://akashi.uzura.info/mailform/
ちなみに筆者が使う、天然の虫さされ薬はコチラ。
ドクダミ
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%9F#/media/File:Houttynia_cordata_Leaf.jpg)
ヘビイチゴ
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%93%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%B4#/media/File:Duchesnea_chrysantha1.jpg)
森に行ったらまずこれらを摘んで、鞄の中などに入れておきます。
蚊などに刺されたら、これらを揉みしだいて肌に塗るだけです。
森のシンガーソングライターはいつも使っていますが、皆さんが使う時は自己責任で…。。。
5.肌の露出を少なくする。
なんと言っても、これです。
「長袖、長ズボン、首にタオルを巻く」など子どもの頃キャンプで教わったかもしれませんが
かなり効果的です。
特に足元の露出は一番悲惨なことになりますから、靴下でしっかり覆ってあげてくださいね。
だって、自然の中の動物を見てください。
毛だらけです。
誰も人間のように肌を露出して歩いている動物はいない。
だから人間も、毛で肌を覆うのが一番いいんですね。
ちなみに、タイツくらいの薄くてぴったりしたものくらいだと、蚊は軽々と刺してきますのでご注意を。
6.イレギュラーな方法。
こんな方法もあります!
標高の高い場所にある森で寝転ぶ。
日本列島は、山岳地帯ばかりです。
ちょっと車で走ればすぐに標高の高い場所に行ける。
標高1000mを超えるとほぼ蚊はいなくなります。
「森に寝転ぶコツ②実践編」いかがだったでしょうか。
ぜひ、日常の中でいろんな森の中に、寝転がってみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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