【演奏動画あり】ハンノキとミツバチが教えること。レポート「公園で寝ころぶ!ごろんコンサート@さいたま市」

ついに、さいたま市初のごろんコンサート開催!
と言っても、今回は体験会のような形で、まずは皆さんを公園にお連れしました。
今回集まった皆さんは、「減っていくミツバチの危機」についてさいたま市で精力的に活動する吉岡さやかさんや、てらもとけいこさん達。
なんと、僕が愛知県犬山市を旅した時に出会った養蜂家ハニーさんのイベントで知り合ったご縁で、今回さいたま市での体験会となりました。
自然観察をしながら、公園の木々をご案内して行きます。
大きなメタセコイヤの木の下で、木に触れながら歌を聴きます。
そして、いつものごろんコンサートの定番、寝転がって歌を聴く。
どんな風景が見えるのか、参加者が動画を録ってくださったので、ぜひご覧ください。
ちなみにこの画像のお客様は、通りすがりの女性お二人と女の子。
たまたま「自然の中でのんびりしたい!」と公園にやってきて、「ごろんコンサートって何ですか?」と声をかけてくださり、偶然体験していただくことになりました。
公園に来たら、たまたま寝転んで歌を聴いた、というシチュエーションはすごい。
今回の舞台は、さいたま市内のとある公園。
みんなで自然観察をしていくと、なぜかやけにハンノキが多い。
ハンノキ(カバノキ科)
こういう実、クリスマスリースなどで使われますよね。
日本の里山では田んぼ跡など湿地帯に多く生えます。

http://blog.goo.ne.jp/gootyfujii/e/784c575feca88f6321ef40bd6f51d013
公園にハンノキを植えているところって、全国を探してもあまりないと思います。
なんでわざわざハンノキを?と思って調べてみると、ひょっとして
ハンノキは、ミドリシジミの食草。
ミドリシジミを呼び寄せたいからでは?
と思って、公園を歩いていったら「ミドリシジミの森」と書いてありましたね…やっぱり。
なんでそんなにミドリシジミを呼び寄せたいのか?
(後で調べたら)なんとミドリシジミは埼玉県「県の蝶」だったんです。
だからこんなにハンノキを植えているんですね(河川敷なので、もともと生えていたのかもしれないのですが)。
にもかかわらずミドリシジミは埼玉県では準絶滅危惧種の指定を受けています。
だから、この公園と僕たちの関わりは、ミドリシジミの生息にとってもかなり大切なのです。
ハンノキとミドリシジミは、古代ヨーロッパでは、妖精のような存在で神話に出てくるようです。
ハンノキは、日本でも農業が里山と密接に繋がっていた時代に、田んぼなどの湿地帯に多く生えてくる樹木でした。
里山、田んぼ、小川など、埼玉県がのどかな田園風景だった頃、ハンノキとミドリシジミは妖精のように僕らの周りに生活していたのでしょう。
それが、準絶滅危惧種になってしまった背景には、埼玉県の都市化、里山や農地の減少があるのかもしれない。
人間と自然の暮らし方が、かけ離れてしまった。
イベントの中では、ハンノキと埼玉県の関係まではお話しできなかったのですが…
今度は吉岡さん達による、ミツバチの紙芝居「だれもしらないみつばちのものがたり」。
ミツバチ達の危機とはなにか?
これは、吉岡さん達も応援するハニーさん(一般社団法人ハニーファーム)のHPから抜粋させていただきますね。
人間の勝手都合に、自然を合わせるなんてできない!そんな叫びが聞こえてきます。
なぜなら、ミツバチたちが、今世界中で激減しているのです。
2008年には北半球のミツバチが3分の1程になってしまったとも言われています。
これは極めて危険な事で、私たち人類が持続できるかという大きな問題となっています。
100年も前にドイツの物理学者アインシュタインも、ミツバチがいなくなると「四年以内に人類は滅亡する」と発言しています。
なぜでしょうか?
ミツバチたちは、野菜、果実、穀物が実る大切な役目を【受粉】によって果たしているからです。
また、ミツバチは、【環境指標生物】とも言われています。つまりミツバチが生きられる環境は、私たち人間にとっても、安心だという事です。
ミツバチがいる風景こそが、理想的な暮らしの空間なのです。
あなたの暮らしの近くで、ミツバチがお花にとまる光景を目にすることがありますか?
大気汚染のひどい国や地域に息づいていたミツバチは、いまも生きているでしょうか?
(http://honeyfarm.jp/about.html#thought)
公園の一本のハンノキとミドリシジミのこと。
地球上で減りつつあるミツバチのこと。
公園に集まった人達と
そこに生きる一本の木があったから
今日ここでこんなに深い話ができた。
今回の吉岡さん達との出会い…愛知県で知り合って、埼玉県で開催と言う展開もすごいけど
実は僕が旅の中でかなりお世話になっている二人の女性
酵素ジュースの達人、山梨県北杜市の五風十雨農場のキロンさん(写真右)。
キロンさん関連記事
「キロンさんの酵素ジュースがすごい!五風十雨農場。森の旅428日目、山梨県白州。」
「不登校を選んだ子ども達の勢いがすごい!五風十雨農場でごろんコンサート。山梨県白州。」。
そして、ソマチッドで有名な大分県佐伯市の甲斐さおりさん。
(甲斐さんとは大分ではいろんなところにいきましたね)
甲斐さん関連記事
「マクロから見る自然とミクロから見る自然。レポートごろんコンサートくじゅう高原」
「鷹鳥屋神社から藤河内渓谷へ。キャンピングカーで森の旅290日目。」
「大分3連続イベントが終了!!気が抜けた…。キャンピングカーで森の旅289日目。」
実はこのお二方も、さいたま市出身で、吉岡さん達としっかり繋がっていたのでした。
日本全国を旅していても、人と人がちゃんと繋がっている。
さいたま市から、山梨県や大分県まで移住したキロンさんや甲斐さんが、旅をしていた僕と出会う確率はどれほどでしょうか。
旅をしてきて良かったなあ、そう思うさいたま市のひと時でした。
吉岡さん、てらもとさん、どうもありがとうございました!また次回も開催しましょう。
オマケ。
吉岡さんが作ってきてくれた自家製カンパーニュ!
チーズと、ニンジンと、オリーブオイルに、なんと現地の野草、カキドオシをのせていただきました!
ご馳走様でした!すっごく美味しかったです。
「カキドオシの効能」
カキドオシは、利尿、消炎薬として黄疸、胆道結石、腎臓結石、膀胱結石などに用い、血糖降下作用はタラノキ皮よりも強く、糖尿病治療にも応用できることが期待されています。
(http://www.e-yakusou.com/yakusou/100.htm)
拡散、ご支援、よろしくお願いします!
CD1枚から支援いただけます!
「森と人をもっと近くに。寝転んで森を学ぶCDを作りたい」
https://greenfunding.jp/sustena/projects/1770
証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」
森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。ごろんコンサートのご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!
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【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】
森の中で歌を聴くと、分かることがある。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。
クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
森の中で感性のアンテナを開く方法や
知識を想像力に変える方法
定住しない生き方から学べる意識の変化など
自然解説や音楽によって、毎日の生活に役立つの森から得られる人の在り方を広めています。
本名 山田証。福井県出身。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)