春に七草を食べるのはなぜ?レポート「始まりの森で生命をいただく七草の歌@アニマnet森カフェ」
【栃木】1/13(土)始まりの森で生命をいただく七草の歌@アニマnet森カフェが終了しました!
今回は
・食べられる野草を見分けられるようになる。
・野草を使って七草粥を作ってみる。
・野草の気持ちで寝転んで聴くコンサート。
こんなテーマのイベントでした。
栃木県栃木市。
早朝には霜が降りてとても寒いこの時期に、地面にへばり付いている野草達はどんな生き方をしているんだろう?
そして、人間に取ってどんな意味があるんだろう?
集合場所であるアニマnetさんの古民家「あおき邸」のお庭に、いくつかの野草の見本を置きました。
見本のあるお皿の近くに、よく見るとその名前の野草が生えているので、それを見つけてもらいます。
家族ごとにお庭を散策して、すべての野草の見本と生えているものを見つけてもらいます。
それぞれの野草の効能も見比べながら、観察してもらいました。
子どもだって、見分けられるようになる!
ハハコグサを見つけた!
そうして一通り、野草の観察をしてから、「森カフェ」会場である別の森に向かう。
ホップくん体操で、森の準備体操!
寝転がって、野草の気持ちになって歌を聴く!
「寝転ぶとあったかかった」
と子ども達が言いました。
そう、今の時期野草は「ロゼット」という形を取っていて
地面にぺたっと葉を広げて過ごしているのです。
地面にくっついた背中もあったかいし、太陽の光を体中で受けることができる。
今回の「ごろんコンサート」は、こんな風に野草の気持ちになって歌を聴きました。
さて、いよいよ七草粥を作る。
お米とお水は1:5の割合で測ります。
中に入れる野草は、さっき学んだ種類のいくつかを包丁で刻んだものを、自分の好きな量だけ取って入れます。
家族ごとに、空き缶を使ってお粥を炊いてもらいました!
美味しく出来上がるよう、空き缶に歌を聴かせる森のシンガーソングライター。
さてさて…
出来上がったお粥は、鶏がらスープの素や、塩やごま油などで、みんなお好みで味付けします。
子ども達も、あーでもない、こーでもないと試行錯誤しながら、自分の味付けをしていましたよ。
大鍋にお代わり用の七草粥を作りました!
そして、セイタカアワダチソウ、ハルジオン、ユキノシタの天ぷらも大人気!
天ぷら以外にも、お客様から贅沢な差し入れをいただきました!
春に七草を食べる理由って?
野草なんて、現代では食べなくなった。
それは野菜がいくらでも買えるからですよね。
野菜はいつの季節でも好きなものをスーパーで買えるようになった。
僕がキャンピングカー生活で、旅先のいろんな場所の、いろんな季節の野草を食べて分かったことは
「その季節にそこに生えているものを食べると、その季節に即した体になる」
ということ。
「旅行に行ったら、その土地のものを食べると病気しない」という言い伝え、聞いたことありませんか?
本当は足元に生えているもの、その季節、その場所で地球が差し出しているものをそのまま食べる。
そうして初めて、その季節を生き抜く為の体が出来上がるのかもしれません。
春はデトックスの季節。
夏は水分の多い野菜。
秋は油分の多い木の実。
季節によって、地球が差し出すものも変わって行きます。
僕達の体の状態もまた、季節や場所によって変化しています。
現代ではちょっと体の様子がおかしいと病気と言うけれど、それはその時必要な体に、変わろうとしているだけなのかもしれない。
例えば、アトピーは溜めこんだ毒を排出しようとしているように(僕の弟がそうだった)
風邪を引いた時の熱も、ウイルスに打ち勝とうする体を作る為に起こる。
大切なのは、普段とは違う体の状態をすぐに病気と呼ばずに
自分の体に何が起ころうとしているのか観察することかもしれない。
僕は野草を食べるようになってから、それをより感じられるようになりました。
生えているそのままのバランスで体に入れる。
野草にはアクや渋みなどの成分も、薬のように効能のある成分も両方入っているんだと思います。
薬だけ取ろうとするのではなく、他の成分も含めてそのままのバランスで体に入れる。
サプリメントみたいに必要な栄養素だけを入れようとするんじゃなく
地球が差し出すそのままのバランスで体に入れる。
もちろん採りすぎると良くない。体への負担も大きくなる。だから
「毎日、少しずつその季節のものを体に入れることが大事なんだよ」
↑この教訓を行事として残したのが七草粥なんですよね。
季節の野草を食べ続けた昔の人達と
季節に関係なく、安全に大量に生産される野菜を食べ続ける僕たちの体は、どう違うんだろう?
春の七草は、特別な種類じゃない。この7種類が一番身近だったから。
ダイコンやカブは畑にあり、畑の周りにナズナ、ハコベ、コオニノタビラコ、ハハコグサが生える。
畑の近くには用水があって、そこにセリが生える。
この七草の種類が選ばれているのは、そのまま昔の日本の風景を現しているんですね。
一つずつ、季節のものを覚えていく。
少しずつ、季節のものを体に入れていく。
そんな風に、自然と共に暮らしてきた日本人の知恵を、僕らがちゃんと理解して、次の世代に託したいと思います!
お読みいただき、ありがとうございました!
証の音楽はこちらから聞いてみてください。「ファイヤソング」
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