なんて穏やかな、いわき市の人々。キャンピングカーで森の旅491日目。
ココニクル号は、福島県いわき市のとある運動公園にて休憩。
風邪でなかなか動かさなかった体を、存分に動かすべく、グラウンドを走る。
震災後に復興ボランティアで入って以来、足を踏み入れる機会のなかった被災地。
もう、6年近くも経ったけれど、近辺の人々はどんな風に暮らしているのかなと気になっていました。
ほとんど人気のないグラウンド。
グラウンドには所々、イノシシの足跡が大量に付いている。
画像奥に見えるのは、ナンバープレートの外された車。
きっと震災の時に捨て置かれたものかな。
ココニクル号の中にいると、あれ、誰か来ました。
近所のご夫婦が、銀杏を拾いに来ています。
バケツいっぱいに拾います。
毎年拾いに来ているそうで、慣れたものです。
「銀杏ご飯にしたりするんだよ、美味しいんだよ」
とお話してくれました。
何とも穏やかな時間。
ご夫婦が銀杏を拾っている間にも、人気がないと思っていた運動公園の駐車場には
トイレを借りに来た営業マン。
休憩に来た宅配業者さん。
犬の散歩に来たお姉さん。
同僚と楽しそうに話す郵便配達人。
など、いろんな人がやってきました。
グラウンドにイノシシの足跡が無数にあった時には「そんなにこの運動公園には、人来なくなったのかな」と心配したけど、そうでもないみたい。
しばらく僕も、ジョギングをしながら、穏やかな時間を一緒に過ごさせていただきました。
今日のご飯も、貰い物の材料で作りました。
オリーブオイルでニンニクを炒めた中に
栃木でもらったマコモ、ナス、ピーマン、ウインナーを入れてさらに炒める。
それをウドンに乗せる。
美味い!
オリーブオイルとニンニクには、何を入れても美味しいですよね。
さて、キャンピングカー生活の中で、もっとも困るのが、PC仕事をする時の電気です。
一応、アイドリングをして、車のシガーソケットからコンセントを付ければいいのですが
PC仕事は、自分のイベントの事務処理やこのブログなど、毎日長時間の仕事になるので、できればアイドリングではやりたくない。
なので大概はコンセントカフェに行きます。
使うことが多いのは、例えばモスバーガー。
モスバーガーの良いところは
珈琲が美味しい。
チェーン店だし、ハンバーガー屋さんにも関わらず、なぜか普通のコーヒーショップよりも
珈琲が美味しい。
(そして珈琲が100円でお代わりできる)
なのでよくコンセントを借りにモスバーガーに行くのですが、先日とある地域のモスバーガーに行った時
PC仕事を終えて、珈琲をお代わりしようとカウンターに行ったら
「あれ、レシートがない。そう言えば最初に購入したレシート、渡してもらってないですよね」
と伝えたところ
「あなた、かなり長い時間滞在していますね。レシートは必ず渡すようにしてます。無くしたのならお代わりはできません」
とお代わりを拒否されてしまった。
「最初に購入した時に、お店の人バタバタしてましたし、レシートもらってないんです」
と言っても聞き入れてもらえませんでした。
珈琲のお代わりくらいはささいなことなんですが
僕もお客様相手にイベントをする身として、なるべく大切にしていることがあります。
「とにかく最後にはお客様を気持ちの良い気分にさせて帰す」
という事です。
とにかく気持ち良く帰ってもらえば、また来たいと思ってもらえるし、次のご縁が繋がる。
僕の中で割と重要なことなんですね。
なぜこのモスバーガーの店員さんは、お客さんの言い分を聞かずに、お客さんを不機嫌にさせて帰すのか。
珈琲一杯のことで、次はあまり来たくないなあと思われるし、評判にも関わる。
何も良いこと、ないですよね。
マニュアルを守ることよりも、発展に繋がることを自分で判断できるかは、チェーン店の店員に取っても大切ではないかと思いました。
そう思っていたら、今日行った「モスバーガーいわき湯本店」 の対応に感動した。
珈琲を注文する時に
「珈琲は100円でお代わりできますからね。レシートは必要ですか?」
「え?レシートがないとお代わりできないですよね?」
「大丈夫です。私がお客様を覚えています」
と言う(すごくかっこいい)対応から始まり
「PC仕事、コンセント使ってくださいね。閉店まで時間がありますから、ゆっくりして行ってください」
更に、外にあるキャンピングカーを見ていて
「良い旅をお続けください」
と送り出してもらった。
こんな気持ちの良い接客は初めてでした。
いわき市の皆さんの地域性なのか「モスバーガーいわき湯本店」 の店員さん達が素晴らしいのか
コンセントカフェは、今はどこに行ってもあるのでありがたいけど
お店のコンセントを借りることも、長時間滞在をすることも、本来はお店の善意。
でもこうしてお互いにちゃんと気持ちを通じ合わせようと努力できたら、それこそコンセントを貸すことだけでも、そのお店に思わぬ繋がりが発展していくんだと思う。
この度は、いわき市の皆さん、温かい対応をありがとうございました。
ココニクル号、現在。道の駅よつくら港にて。
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クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
森の中で感性のアンテナを開く方法や
知識を想像力に変える方法
定住しない生き方から学べる意識の変化など
自然解説や音楽によって、毎日の生活に役立つの森から得られる人の在り方を広めています。
本名 山田証。福井県出身。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)