暑い夏はキャンピングカーではどう過ごす?森の旅759日目、栃木県鹿沼市。

キャンパーの上で。

早朝のまだ涼しい内にいろいろ動きます。キャンパーの屋根で体操とか。

毎日暑い…ほんと暑いよね。。。

こんなに暑い夏には、キャンピングカーの車中泊もエアコンで、アイドリングがんがんにして暮らしているんじゃないかと思うかもしれません。

実は僕が暮らしているココニクル号のキャンパーには、エアコンがないんです。

もちろん車自体にはエアコンはあるけど、車とキャンパーが分離できるタイプで
その間には小さな窓が一つあるだけなので
キャンパーまで車のエアコンを充満させるのはエネルギー効率が悪いし

そもそも僕は車上生活でアイドリングに頼ることは、地球環境に悪いのでしたくない。

ということで僕は基本的に、キャンパーの中では夏は暑いまま過ごし、冬は寒いまま過ごす、ということにしているのです。

今年はものすごい猛暑で、各地で熱中症になる人が続出してる。

そんな中、本当にエアコン無しで暮らせているのか?

本当はどうなの?

ココニクル号。
日本中が猛暑にあえぐ中、僕が来ているのは栃木県鹿沼市。

イベントの為に「人形劇団くぐつ」さんのアトリエにお邪魔しています。

東京から来ると「あれ、思ったほど暑くないかも」

確かに鹿沼市も暑いことは暑い。

けど、都市のヒートアイランド現象の中で我慢しているような暑さじゃないように思います。

前のブログにも書いたことがあるけど

日本という土地のすごいところは、起伏の激しい土地なので
ほんのちょっと移動しただけでも標高がどんどん変わって、気温も涼しくなる。

家が移動できるのが、キャンピングカーの最高に良いところ。
ちょっとの移動でも涼しい場所を見つけられるのが、日本という土地のいいところ。

もちろん、定住している皆さんは家の移動はできないけど、普段から自然の多いところに暮らしていれば

「暑い時は、この木立の所に来るんだ」「ここは風が当たって涼しいんだ」

自分の住んでいるエリアで、普段からそういう場所をいくつか持っておくことができる。

いつもエアコンに頼らなくても、地球が用意してくれているものを上手に使うことができる。

水、風、樹木、木陰、身近に古い自然があればあるほど、用意してくれているものは大きいなと感じています。

この鹿沼市が思ったより暑くないのは、やっぱり自然の多さと、住居のエアコン室外機などが密集していない環境だからかも。

暑い夏がこれからも続くなら、都市の人は本気で地方移住を考えた方がいいのかもしれませんね。

くぐつさんのアトリエから、井戸水を汲ませていただきました!
外がどんなに暑くても、井戸水は冷たい!!
井戸水。

地方の方が、暑さが一定ではない。

アスファルトの照り返しとヒートアイランド現象でどこにいても暑い都市部と違って

自然の多いところでは「暑さ」が一定ではないんです。

風の通るところ、木陰になっている森の端、小川の傍…
気温も場所や時間によってどんどん変化していく。

僕が2年半もこのキャンピングカーで暮らしている中で気付いたことは
汗を滴らせてキャンピングカーの中にいても

「あれ、ずっと暑い訳じゃないんだ」ということ。

時折風が拭いたり、雲で太陽が陰ったり

こちらが我慢できなくなると、ちゃんと太陽が少し温度を下げてくれたりしてた。

そしたらいつの間にか夕方になっていて

僕らが天気予報で見る炎天下なんて、1日のうちのほんの少しの時間で

太陽はほんとはいろんな表情を見せているのが分かる。

これは冷房のある部屋の中にずっといたのでは分からないことだった。

僕らは、この日本という国で春夏秋冬さまざまな姿を目の当たりにして、自然の驚異に一喜一憂するけど

だからこそ、日本にはこんなに美しい風景がある訳で

「ああなるほど、暑さも、寒さも、台風も、みんな受け入れて生活していくのが日本人の生き方なのかもな」

そんな風に思うようになりました。

シラカシの木。

とは言え、僕もさすがに暑くて、事務仕事などをする時はどこかのコンセントカフェに避難して仕事している。

だけど長い時間エアコンのある部屋にいると、逆に体調が悪くなるようになりました。

エアコン無しで熱帯夜を過ごして気付いたこと。

夜は寝苦しくて、何度も目が覚めたりする。

タオルを濡らして首に巻いたりするとちょっと落ち着いて、眠りに落ちるけど
朝方までやっぱり何度か目を覚ます。

だけど、汗をかいて起きた時に、自分が睡眠不足かと言うとそうでもないんですね。

やけに頭がすっきりしているし、日中の仕事にも支障がない。

何より早朝に起きるので、朝の涼しい内にいろんなことを行うようになる。

ああなるほどひょっとして、夏の体の使い方って、こういうものかも。

汗を大量にかいて、睡眠は少なめ。
でも必要な休息と心の安定がちゃんと取れている。

キャンピングカーで暮らしていると、定住して都市に住んでいた時にはとても感じられなかったような体の使い方になる。

こういう感覚が、これを読んでいる皆さんの参考になるかどうかは分からないけど

こんな風に季節によって、体の変化を感じる暮らし方はとても楽しい。

体の状態が一定の範囲に収まっていることが「健康」とするなら

春夏秋冬の変化の中を生きる日本人にとってその「健康」に意味はあるのかな。

ゴミを拾う。

汗をかいて一日が終わる夕方。風に吹かれてきたゴミを拾う。

足元にやってきたゴミは、自分と縁のあるゴミ。
特にプラスチックゴミは、海まで行かないようにここで止めたい。

地球と一緒に生きて行こう。

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