何者でもなくただ遊びに行くこと。キャンピングカーで森の旅455日目。
森のシンガーソングライターとして活動していると
どこに行くにしても、森のシンガーソングライターとして顔を出すことになり、それは結果的に仕事に繋がることも多いのでそれは良いのだけど
ちょっと疲れ果てているこの頃
何者でもなくただ遊びに行くことが、ほとんどないことに気づきました。
ついやっきになって、森のシンガーソングライターとしてのことばかりやっていると、視野もせまくなり、付き合いも結果的に限定されたコミュニティになっていく。
それでは新しい付き合いは生まれにくいし、思いもかけないような展開も起こりにくい。
当たり前のことなんだけど、こうして振り返ってみると、ただフラフラと遊びに行くということをずいぶん長い間していないと分かる。
だから、最近は「遊ぶこと」「起こることに身を任せること」をやってみているのです。
まずは、東京都稲城市のイベント「宵の聖亭」へ。
JR南多摩駅からすぐの聖亭という古民家は、シンガーソングライター花枝聖を始めとする「green world cafe」のメンバーがいろんなイベントを行う。
今回は、集まってボードゲームをしたり、お酒を飲んだり、話したり、星空を観に行ったり、花火をしたり。
なんというか、特別なことが何もないのがいい。
ただ日常でみんな行っていることを、知らないどうしでみんな集まってやってみるだけ。
気負いもいらないし、成功も失敗もない。
良いも悪いもない。
僕はただぼうっとついて行って、心の向くままに過ごしました。
こういうのがいいなあ。
そして、次に行ったのはまさに正反対のイベント。
演劇の老舗、文学座の公演「冒した者」を観に行きました。
これは、原爆投下直後の日本を舞台とした、人の精神や性の在り方、生と死などをテーマにした作品。
内容も重たいけど、上映時間も(休憩10分×2回を入れても)3時間50分と長丁場。
これは上述の聖亭のイベントとは正反対で、長い時間束縛されながら、重い人間劇を見るという…。
でも、これがまた良かった。
文学座の役者のレベルの高さはもちろんだけど、この重苦しさと上映時間こそが、まさにあの時代の日本を体験するのにふさわしかった。
内容はなかなか語りにくいのですが「強烈にすごいものを見た」という感想が残る力作。
あんな風に全身全霊で、レベルの高い部分の演技のやりとりを、息もつかせぬやりとりを
真剣勝負を、人生をかけたやりとりを
エネルギーの塊を
まさに文学座だからこそ、押しつけがましくなく、高度な作品として見せることができる。
終戦直後の日本に行って、すばらしい生きる力をもらったような感覚で帰路につきました。
すばらしい演技を見せた友人の奥田一平くん。
彼はこの劇を経て、さらにすごいところへ行きそうだな。
僕も負けられないな。
久しぶりに、ちゃんと飯盒を使っていつもの玄米を炊いて食べる。
どんな外食より
自分で飯盒で炊いた玄米が美味い。
五臓六腑に染み渡る。
食べ終わった後の食後感が違う。
なんでこんなに美味いんだ。
もう飯盒と玄米なしでは生きられない。
オマケ。
文学座の開演を待つ間、信濃町にある慶應義塾大学病院の敷地内のスタバで一息。
なんと店内に見えるディスプレイは、処方箋の待ち番号表示。
さすが病院敷地内のスタバは、病院仕様なんだ。
拡散、ご支援、よろしくお願いします!
CD1枚から支援いただけます!
「森と人をもっと近くに。寝転んで森を学ぶCDを作りたい」
https://greenfunding.jp/sustena/projects/1770
さて、次回のオススメイベントはこちら。
あなたと森の付き合い方を教える自然体験×リトリート!
【長野】9/30(土)~10/1(日)標高1000mのエコビレッジ~瞑想と歌のキャンプ@今心imacoco
証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」
森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。ごろんコンサートのご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!
【下記のフォームよりお問い合わせください】
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【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】
森の中で歌を聴くと、分かることがある。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。
クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
森の中で感性のアンテナを開く方法や
知識を想像力に変える方法
定住しない生き方から学べる意識の変化など
自然解説や音楽によって、毎日の生活に役立つの森から得られる人の在り方を広めています。
本名 山田証。福井県出身。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)