思いがけない風景に出会うこと。レポート「ナイトウォークソング@八王子宇津木の森」
夜の森を歩くとは、自分の知らない世界に踏み込む勇気。
そして、闇のなかに自分を委ねること。
八王子宇津木の森には、夜の森を歩きたい大人から子どもまで、30名近くの方が集まりました。
普段宇津木の森を管理している方々も「夜に訪れるのは初めて」と言う。
果たしてどんな風景が見えるイベントになるのでしょうか。
宇津木の森の尾根を子ども達と歩く。
「中央道が渋滞してる!」と子ども達が教えてくれる。
夕暮れ、いつもこの尾根からの風景を見ているから分かること。
里山にいても世間の喧騒が分かる、東京の里山ならでは。
参加者が集合する頃は、とても美しい夕暮れの時間。
まずは風景を眺めながらの一曲を聴いていただきました。
そして皆さんの自己紹介。
里山に関わっている人も、初めてここを訪れる人も。
主催のFoE Japan様、宇津木の森のスタッフの皆様に、この森のことを説明していただきました。
もちろんこの後「ホップくんの歌」でみんなで飛び跳ねながら準備体操。
綺麗に草刈りをしてくださったケヤキ広場では、最初から寝ころぶマットを敷いておきました。
さっそく思う存分ゴロゴロする子ども達。
夜の森は怖いから来たくないと、昼の森に遊びに来た女の子が、このマットでゴロゴロ遊んでいるうちに、夜も居たくなって晴れてご参加となりました!
いよいよ、ごろんコンサート。
皆さんが寝転んでいるケヤキの木は、この辺りが昔スイカ畑だった頃からマザーツリーとしてこの場所で生きてきた。
寝転んで歌を聴いた方が撮影してくださいました。
歌をうたいながら、いろんなお話をさせていただきました。
森と人の関わりについて。
日本人と里山について。
オオカミのお話。
そして、人がどうやって自然と共存して行ったら良いのか。
その間に、どんどん暗くなっていきます。
とっぷりと日が暮れたら、いよいよ夜の森を歩いてみます。
真っ暗だったので画像はありませんが
木立の中、梅林の中、トレイルから草の上まで。
懐中電灯を点けずに、ゆっくり足元を踏みしめて、みんなで歩いて行きました。
月明りが森のところどころを照らしていて
何とも言えない幻想的な風景の中を歩きました。
そうして、森を抜けた時に、ふいに明るい月の光の広場へ。
ああ、月はこんなに明るかったんだなあと。
子ども達も「明るい」と声を上げながら光の中に入っていきました。
ひと昔前の日本では、みんなこんな風景のなかにいた。
当たり前のように暗闇とともに生き
月の光に癒され
森やいろんな生き物達と生きる為のことを考えていた。
人と自然が離れすぎてしまった現代。
今回集まった皆さんは、自然の中で、自分の野生を、本来の心の姿をどこまで取り戻すことができたでしょうか。
今日の思いがけない寒さも
煌々と輝く月の光も
夜に物を見る野生の目も
それを手助けしてくれたような、そんなイベントとなりました。
主催してくださったFoE Japanの皆様、宇津木の森のボランティアの皆様、ご参加くださった皆様、
本当にありがとうございました!
オマケ。
宇津木の森はこんなところ!
自然音をお楽しみいただく動画です。
歌は自然音に混ざるくらいで撮影されています。
リハーサルをしているところを、草葉の陰から虫の視点で撮影。
「ごろんコンサート」はこんな風に楽しめます。
拡散、ご支援、よろしくお願いします!
CD1枚から支援いただけます!
「森と人をもっと近くに。寝転んで森を学ぶCDを作りたい」(残り35日)
https://greenfunding.jp/sustena/projects/1770
さて、次回のオススメイベントはこちら。
あなたと森の付き合い方を教える自然体験×リトリート!
【長野】9/30(土)~10/1(日)標高1000mのエコビレッジ~瞑想と歌のキャンプ@今心imacoco
証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」
森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。ごろんコンサートのご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!
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【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】
森の中で歌を聴くと、分かることがある。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。
クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
森の中で感性のアンテナを開く方法や
知識を想像力に変える方法
定住しない生き方から学べる意識の変化など
自然解説や音楽によって、毎日の生活に役立つの森から得られる人の在り方を広めています。
本名 山田証。福井県出身。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)