千年つばき公園「体験ごろんコンサート」@京都府与謝郡
初めての土地に行く時、最初からごろんコンサートを開催することは難しい。
だから、まずは地域の方に体験してもらって、それからどんなことができるか地域の方と相談しながら、1年後、2年後の開催を目指します。
今回、京都でごろんコンサートの体験を受け入れてくださったのは、京都府与謝郡与謝野町の「よさの三四の森の会」の皆さんと、地域おこし協力隊の江種さん。
ほんと、初めて会うシンガーソングライターのために、場を用意してくださってありがとうございます!
さて、今回体験の舞台となるのは、滝の千年つばき公園。
なんとゲートを自分で開けて山道へ入っていく。
これは、知らないで来ると入っていいのか分からないですね。。
昨日のひどい雷の雲がまだ残っている。強い日差しと同じくらい分厚い雲。
晴れているのに、雨が降ってくる。キツネの嫁入りだ。
公園に入ってすぐに、休憩小屋があった。
なんと、誰もいないのに野菜が投げ銭で売られていたり「ご自由にお飲みください」と書かれたインスタントコーヒーセットやお湯を沸かすコンロまである。
なんて気前の良い小屋!
そんな「滝の千年つばき公園」はこんな所。
千年つばきとは?
この椿の巨木は、ツバキ科ツバキ属ヤブツバキで同種のものでは日本最長寿級の巨木であり、その原種ではないかといわれています。
以前から地元では「ムラサキツバキ」としてその存在が語り伝えられ、生活の一部として見守られてきましたが、詳細については全く不明のままでした。
昭和61年、富山興業株式会社加茂正三氏によって、日本国内でもまれな巨木であることがわかり、昭和63年4月、椿の研究家として著名な財団法人京都園芸倶楽部評議員・薬学博士渡邊武氏(1913-2004)により他に類を見ない日本一のクロツバキであるとの鑑定を受け世に知られるようになったものです。
(http://www.town-yosano.jp/wwwg/section/detail.jsp?common_id=441)
木立を抜けていくと、やがて正面に堂々と姿を現す。
この瞬間はひどい雨だったけど「ツバキの葉がより光り輝いて綺麗に見える」と教えてくれたのは江種さん。
昔は集落だった。
(大田和集落のこと)
このあたり一帯は、かつて大田和の集落として六世帯が住んでおり、厳しい気象条件や自然条件と戦いながら、農林業を中心に人々の営みがありました。
しかしながら、ここにも過疎の波がおしよせ、昭和三十五年頃から離村が始まり、昭和四十六年を最後に全世帯が与謝野町内に移住し現在に至っています。
今は、残された土蔵や苔むした石垣が、往時をしのぶよすがとなっています。
与謝野町の地域おこし協力隊とよさの三四の森の会が開催した「山を歩いて森カフェへ」
なんと先日、多くの方がこの千年つばき公園に訪れ、一日限りの森カフェが開催されていました。
お客様は、駐車場に車を停めてから30分近くも山を歩いて散策し、森カフェ会場にたどり着くというもの。
使われなくなった棚田には、今はスギの木などが植えられている。
その場所を使って、森を存分に楽しむイベントだったそうです。
こういう場所は千年つばきを観に行く人が、通り過ぎてしまう場所。
川のせせらぎや、木々のざわめきが、ゆっくり楽しめる場所。
それを感じてもらおうと、森でコーヒーの飲めるイベントをしたそうです。
ちょっとしたコンサートや
想定外の数のお客様が来たらしく、なかなか大変だったようです。
詳しくはコチラ!
https://mainichi.jp/articles/20170523/ddl/k26/040/492000c
さて、そんな場所で今回は、ごろんコンサートを体験いただきました。
「よさの三四の森の会」の皆様。森カフェの行われた棚田の木立にて始まります。
まずは、景色を眺めながら歌を聴いてみる。
次に木に触れながら、歌を聴いてみる。
そして最後は、寝転んで歌を聴いてみる。
おそらく初めての体験だったかと思いますが、いかがだったでしょうか。
終了後、さきほどの休憩小屋で囲炉裏に火をつけて談笑してくださいました。
この小屋は、この土地の持ち主である方が、自分で廃材を使って小屋を建て、コミュニティカフェのような場所にしているそうです。
すばらしい!!
この小屋、カセットコンロやインスタントコーヒーだけでなく、囲炉裏や手水まである。
初めて来た森のシンガーソングライターにすごく仲良くしていただきました!
最後になって「よさの三四の森の会」の代表を務める茂籠氏が来てくださいました。
茂籠氏にもごろんコンサートを体験いただく。
なんと茂籠氏が朗読を披露してくださるというので、今度は僕が寝転んで聴いてみる。
大きな木の下から水滴が次々に落ちてきて、幻想的な風景の中で、朗々と響く朗読。
なんて面白い時間だったんだろう。
この度は、たくさんのおもてなしと、勉強をさせていただきました。
よさの三四の森の会の皆様、与謝野町地域おこし協力隊の江種さん、本当にありがとうございました!
さて、次回のオススメイベントはこちら。
あなたと森の付き合い方を教える自然体験ライブ!
【愛知】6/24(土)寝ころびながら森の不思議を知る うたたねコンサート@長久手市
6月は岐阜県、長野県、愛知県で「団体様向けゴロンコンサート」や「個人向けプログラム」を受け付けております。
内容、料金は臨機応変に対応いたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
「森のシンガーソングライターに依頼してみると…」
証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」
森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。森の歌会のご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!
【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/
【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】
森の中で、歌を聴こう。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。
クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)
今日は。先日、与謝野町の「千年つばき公園」でお会いしたよさの三四の森の会の茂籠(もろ)です。ご返事を差し上げねばと思っていたのですが、いろいろあって遅れてしまいました。Facebookに掲載されている「千年つば公園 体験ごろんコンサート」にもコメントを掲載しておきましたが、それをコピーしてここにも掲載しておきますね。このコメントを書くにあたり少し追加した文言もあります。
7月には東京に出て、ARUNにも接触する予定ということでしたが、代表を務める功能聡子さんは、幼い頃は絵本をよく読んでいてそのような世界の中で生活したいなと夢を膨らませていたそうです。功能さんもきっと森の歌会での詩の朗読には深い関心を示されるのではと思います。日比谷公園や武蔵野ほかの林や森の中で、功能さんが生活したいと願っていたインドの詩聖であるタゴールの詩の朗読などをすればすばらしい体験をしていただけるのではと思います。あるいは功能さんの心に秘められている詩(詞)があるかも知れませんね。よき交わりが持てることをお祈りいたします。
以下は、Facebookのコメント欄に掲載した文章です。
先日は千年つばき公園で「体験ごろんコンサート」を開いてくださり、有難うございました。森の中で「雨粒ノック」の歌詞を朗読させていただきましたが、私にとって味わい深い楽しい体験となりました。この体験を契機に一つ一つの言葉を大切に言葉のセンスや表現力を磨いていきたいと思います。5/21日にここで開催された森カフェコンサートのビデオが地元のケーブルテレビKYTで6/7日に放映されましたので、録画したものを添付して紹介しておきます。ダウンロードしてご視聴ください 有効期限は7日。 ダウンロードに3分ちょっとかかります。5個のファイルが一度にダウンロードされますが、その中の一つであるVTS_01_1.VOBを開くとWindows Media Playerで再生・視聴できます。
https://okurin.bitpark.co.jp/d.php?u=e7cf9uvdE5jCszz ※期限が過ぎた後でご視聴されたい方は、Facebookを通して私の方までご連絡いただければ、改めて有効期限のあるリンクサイトをお知らせいたします。 与謝野町は「郷愁の詩人」といわれている与謝蕪村や与謝野鉄幹・晶子ゆかりの地でもありますので、来年?の「ごろんコンサート」の時には、この先人達の俳句、短歌、童話などの朗読もよいのではと考えています。また、金子みすずや9歳の時に目と耳の機能以外のすべてを失った「瞬きの詩人」と言われているクリスチャンの水野源三、24歳の時に頚椎を損傷して肩から下の機能が麻痺し筆を口にくわえて絵を描き詩を書き添えるようになった星野富弘、あるいは法華経の信仰に育まれて詩を書いた、かの宮沢賢治もいいのではと思います。他に日本で生まれ育った詩人たちの言葉を発掘して紹介していきたいものですね。 広く世界に目を向けると「愛の詩人」と言われているハイネやドイツの文豪ゲーテ、その他にキーツ、エリオット・・・etcが思い浮かびます。インドの詩聖といわれアジアで初めてノーベル賞(文学賞)を与えられたタゴールの言葉も森の恵みと霊気の中に浸りながら朗読すれば、恐らく人の心の奥底まで響きわたり、しみわたるのではと思います。そういえば、中国にも李白や杜甫などの偉大な詩人がいましたね。
森の歌会で、日本のみならず世界の選りすぐりの様々な詩や童話などを朗読して、森の恵みと霊気の中で、あるいは都会の中の公園の林の中や(民家の庭先にある?)1本の木の元で歌声と朗読による言葉の世界に浸り、参加者の言葉の感性が真に深まり磨かれる体験が広まってくれば、きっと愛と平和に満ち溢れた世の中になってくるのでは!!??。