春に七草を食べると?レポート「畑deつながる 七草摘み&たき火ライブ」
今回主催の7miraの滝澤さんは
「7世代先の未来を考える」
をコンセプトに、「循環させる」というワードで地域で取れた野菜をちゃんと地域で消費する為に、稲城の農家さんの作物を稲城の消費者さんに配達したり、畑の中で地域の人が交流するイベントを行っています。
今回のテーマは七草粥!
七草粥を食べたことがありますか?
春の七草は
せり(セリ)
なずな(ナズナ)
ごぎょう(ハハコグサ)
はこべら(ハコベ)
ほとけのざ(コオニタビラコ)
すずな(カブ)
すずしろ(ダイコン)
の七種類です。
この草たちは、実は昔の日本の風景をそのまま現していると言われます。
ナズナやハコベは今でもどこにでも見られる草ですが
セリは、水辺に生えるもの、つまり農業用水路。
コオニタビラコは、田んぼのあぜ道によく生えます。
そして、カブやダイコンは畑の作物ですね。
この七草がすぐに手に入る日本の独特の風景。
畑や田園風景の周りに、用水路や川が流れている、という風景が思い描けます。
昨今この七草が同じ場所で手に入ることが難しくなってきたのは、都市化してしまった土地の、自然離れをそのまま現しています。
さて、そんな七草を学ぶ今回のイベントは、東京都稲城市の見晴らしの良い丘の上「あぶの園」さんの畑の敷地で開催させていただきました。
開催場所を提供してくださったあぶの園の榎本さん。
もちろん今回も、寝転んで歌を聞いてみます。
この時期どうして草は地面にぴったりくっついているのか、それをみんなで体験してみます。
「こんぺいとう」さんによる読み聞かせに、子ども達かぶりつき!
ここで見つけた七草は
ナズナ、ハハコグサ、ハコベ、オニタビラコの四種類。
(コオニタビラコの代わりに、どこにでもよく見られるオニタビラコを採集しました)
それ以外にも、食べられる野草を見つけましたよ。
タネツケバナ(ほんの少しピリッとして美味しい)
ノゲシ(苦味が少なく食べやすい)
ハルジオン(香味が強いので油と相性が良い)
そしたらなんと、滝澤さんが作ってくれた七草粥に入っていたのは、セリ以外の6種が全部入った贅沢バーション!
(素材を買ってきたのではなくすべて畑で採集)
見た目も綺麗なサラダも手作り!
お味はいかがだったしょうか。
とても美味しいと感じました。
さて、七草をこの時期に食べる意味とはなんでしょうか。
冬の間、代謝が落ちて、身体に老廃物が溜まります。
そして冬場はカロリーの高いものをたくさん食べてしまいます。
この時期にアクの強い野草を体に入れることは、余分なものを外に出すデトックス効果に繋がると言われています。
これらの野草は、畑で取れた野菜よりはるかに力の強いものです。
この時期にこういう植物がそこらじゅうに生えているのを見ると、僕達がこの日本の自然と暮らす方法が分かります。
その時期に身体に入れるべきものが、ちゃんと土から生えてくる。
僕達は、それを受け入れて、身の回りにあるものを食べていけば、自然の理にかなった生き方ができるのだと思います。
七草のイベントをする度に、日本人に受け継がれてきたこの文化に、僕は感心するのです。
ご参加いただいた皆様、榎本さん、滝澤さん、ありがとうございました!
さて、次回のオススメイベントはこちら。
あなたと森の付き合い方を教える自然体験ライブ!
【東京】1/28(土)「あなただけの箒を作る。ススキの箒で森の歌会」@東京都府中市
証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」
森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。森の歌会のご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!
【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/
【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】
森の中で、歌を聴こう。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「森の歌会」が好評。
クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)