★9/10(土)平泉寺白山神社清掃イベントに行きませんか?「神社で歌うということの意味を知る」

杉の中の慰霊碑。

平泉寺白山神社で歌をうたうという事。

誰もがこの場所に入ったら、魅入られてしまう、と言えるでしょうか。
僕は初めて参拝した時から、とてもこの場所が気に入ってしまったのです。

僕が森のシンガーソングライターの修行の為に、勝山にやってきたのはもう10年近く前になるでしょうか。
この時期、あえてここに住んでいたのは、この平泉寺白山神社の近くに住みたかったからです。

その頃から、平泉寺区の方のツテで、境内の清掃にも参加させていただけるようになりました。そして、白山神社のこと、泰澄大師のことも勉強させていただきました。
そして僕はミュージシャンとして、この森で音楽をすることがいつしか夢になって行ったのです。

でも「森で音楽をする」ということは、思うほど簡単なことではありません。

どのような森であっても、そこに歴史があり、そこに関わっている人達がいて、それぞれの思いがあります。

自己満足で音楽をすることがあっては、何かを損なってしまうこともあるでしょう。

では、どうしたらミュージシャンは森で音楽をする資格を得るか。

それは、森とは何か、そこにどんな人が関わっているか、森で音楽をする意味とはなにか、を自分で知っていくことしかないと思いました。

なので、僕は4~5年かけて、林業、造園業、環境教育の分野でそれぞれ勉強させていただいたのです。

それから東京で「森の歌会」を始めて早4年。
森を歩く時に、森が喜ぶ音楽の在り方というのを試行錯誤し、ようやく一定の評価を得るようになりました。

このように旅の途中この勝山に戻り、平泉寺白山神社で演奏をしたいと申し出るのは、僕なりの歴史がありました。

最初は、平泉寺白山神社で実際にツアーを行う方が知り合いだったので、事情を話して様子を聞くと「それは難しいんじゃないか」という返答をいただきました。

境内は音楽は禁止。
特別な奉納演奏の機会がごくたまにあるのみ。

軽い気持ちで歌う場所ではないとの事でした。

次に勝山内の知り合いがいるお蕎麦屋さんに、事情を話してみました。
この時のお蕎麦屋さん「八助」は、勝山の町興しに精力的に活動し、勝山の素敵な人はみんな「八助」に集まる、勝山の情報発信基地です。

八助のみなさん。
いつも素敵な和服のオーナーの義野さん。店員の児玉さんは手書きイラストの地図が勝山市のいたるところで見られる。お二人とも精力的に勝山市を盛り上げる!

僕のことを応援してくださり「がんばれ」と、平泉寺区の区長様やその他の関係者の方を紹介してくださいました。

その他のいろんな方にお話をしに行きますが、やはり皆さんからまずは区長様に話すように言われました。

さて、区長様を訪ねて行くと、ちょうどたまたま、勝山町議の方や市役所の方も同席しており、これまでの経緯と企画内容をお話ししたところ

「いったいどんな歌をうたうの?」

と質問があり、その場でギターを弾いて歌わせていただきました。

(歌を聴く前から僕の経緯と思いを聞いていただいた時点で)
区長様から「主旨について賛同しますよ」「風景、文化、他の参拝客に考慮して、開催されること自体には反対しない」とお言葉をいただきました。

やったー!とついにと涙が出る思いでした。

でも実はその後、ご挨拶に行った平泉寺白山神社の宮司様から、反対の表明をいただいてしまい(宮司様としては当然の対応です)

もう一度、これまでの経緯と思いをお伝えしました。

結果的には、宮司様が僕のHPなどで森の旅のことや、これまでの活動を見てくださり「活動や主旨に共感します」「境内で演奏は禁止ですが、一部の場所で開催をお認めしたいと思います」という返答をいただきました。

演奏を認めていただいたのは、菩提林と言われる長く続く参道の途中。
image

そして、境内を過ぎたところにある旧境内の若宮神社の若宮の大杉というご神木の場所です。
若宮の大杉。

どちらもすごい力のあるスポットで、歩くだけで様々なエネルギーが交錯しそうな場所です。

なぜ境内で演奏をしてはいけないかについて、宮司様からこのように教えていただきました。

「音楽は神々を発動する」
「神を驚かせると自分に帰ってくる」

なるほど、と思いました。
実際に境内を歩いていると、僕もそのように感じます。

僕は今回、森の歌会の開催の許可を得るまでに、様々な経緯を経ましたが、その結果、たくさんの人たちのこの場所に対する思いや、そもそもがどういう場所なのかと知ることができました。

この境内では、許可なしで勝手に音楽をする方もたまにいらっしゃるそうです。
ご本人は謙虚な気持ちで行っていたとしても、この場所にはこの場所の理があるのです。

僕がこの経緯を踏まえて本当に良かったと思います。

今回は僕は、特別に平泉寺白山神社の一部での森の歌会を許されましたが、このプロセスがあったからこそなのです。
これを読んでいる皆さまもまた、そのような思いがあれば、この地区の皆様に十分にご相談されるよう、よろしくお願いいたします。

白山神社境内。

さて、9/10(土)に、平泉寺白山神社の清掃ボランティアイベントがあります。

この神社でぜひ、みんなで清掃に参加して、自然と文化の力を存分に浴びてリフレッシュしませんか?

定例清掃 (白山平泉寺サポーターズクラブ共催)

【日時】
 9月10日(土) 午前7時~10時
◎白山平泉寺サポーターズクラブのみなさんと国史跡白山平泉寺旧境内の清掃を行います。

【持物】
 カマ、手箕、竹ぼうき(貸し出し可)

成器西小学校児童による「苔の保全活動」も行われます。(小雨決行)
http://www.city.katsuyama.fukui.jp/docs/page/index.php?cd=4425

白山神社境内。

こちらはあと6名参加者が集まったら開催です。
どうかよろしくお願いいたします!
【福井】苔の海で日本の文化を学びたい★9/25(日)「森の歌会 平泉寺白山神社編」@勝山市

証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」

森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。9月は北陸で、10月は九州で、森の歌会のご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!

【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/

【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の生き方を説く「森の歌会」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

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