深い深い自分の中まで行くこと。レポート「森の歌会番外編 春と大地と地球とひとつ」
50分間の瞑想を終えて、目を開けた時に広がっている、森の景色の美しさと言ったら
寝転んで一本の樹を下から眺めると
一本の幹から始まった枝が、どのように世界に広がり、複雑に広がっているかよく分かります。
背中を付けている自分から
この世界が森の形を取り
どこまでもどこまでも広がって行って
ふと、その一部になってしまう。
僕の歌のプログラムはそんなイメージで行いますが「瞑想」はまた違う。
深い深い自分の中まで行くこと。
座った姿勢から、呼吸を繰り返し繰り返し、自分の中にあるリズムが生まれます。
吸っては吐く、吸っては吐く、そのグルーヴから、だんだんトリップが始まっていきます。
腰のあたりから、お腹、喉、頭のてっぺんまで、各個所にあるチャクラと呼ばれるポイントに、意識でスイッチを入れていきます。
こんなに自分の中を辿ったのは初めてですし、あらゆる感覚を受け入れたのも初めて。
そうして50分間の瞑想を終えて、目を開けた時に広がっている、森の景色の美しさと言ったら。
今回は「瞑想」をテーマとした森の歌会を行いました。
まずはみなさんと、自然観察をしながら歩きます。
人の体には、もともとたくさんの生物が住んでいるんだそうです。
自分が元気な時は、他の生物はなりをひそめていますが、年老いて弱ってくると、他の生物に体を乗っ取られて行きます。
これが、病気や老衰と呼ばれるものです。
これはつまり、樹木と同じなのです。
樹木も、その中にたくさんの生物を住まわせています。
微生物、地衣類、苔、昆虫や鳥。
年老いた木は、その体をだんだんと他の生物に明け渡していきます。
微生物が幹の一部を分解すると、腐った部分を昆虫が食べ、キツツキが穴を空け、そこに巣を作る。
他の植物が、そこを苗床にして新たな命を始める。
そうしていろんな生物を抱えながらも、年老いた木は(すごく綺麗に)そびえ立っているのです。
受け入れていること。
明け渡すことも。
苔を生やすことも。
僕らのような人間が、その下に寝転ぶことも。
歌をうたうことも。
ああ、受け入れてもらっているなあ。
森の歌会をしている時、草木をみて、そう思います。
普段は入らないような、すごく低い低木の下で、寝転んで、下から森を見てみる。
「パイオニアソング」と「花の頂
」
歌を聴いていただきました。
そして、オカリナのすばらしい音色。オカトロさんです。
少し谷間になった地形なので、より音が響くのです。
土から出来上がるその音色は、なんて森に似合うんだろう。
日本とアメリカを行き来し、ハリウッドの俳優の結婚式にも呼ばれるという名奏者クレールさん。
贅沢なクリスタルボウルで、低音、高音、グルーヴを見事に操って、瞑想ワークを導いてくれます。
すばらしかった!
今回の瞑想講師Takakoさん。
彼女は、コーチングから瞑想まで様々なワークをしますが、どんな人でも、彼女の人柄で包み込まれてしまう。不思議な力を持った方です。
彼女の声で、意識の深いところまで導かれていきました。
そして今回のメイン、シンガーソングライター「蓮音まゆ」です。
普段は、ライブハウスでスピリチュアルロック。
森の中での静かで熱いスピリチュアルは、彼女にどんな影響を与えるだろう?
全てのアーティストが、自分から発するエネルギーをどのように相手に与えることができるか。
それをコントロールできるか。
瞑想も、音楽も、たどり着くところは同じ。
ならば音楽はどうする。
そんなことを、森の中で深く考えた、貴重な体験でした。
今回は、森の中にいながら、外側にではなく内側に。
人間一人一人にフォーカスした体験だったと言えます。
その穏やかな魂に。
「瞑想」をテーマにした森の歌会は想像以上に得るものが多かった!また企画したいと思っております。
さて、まだまだ森の歌会はいろんな企画をしております。
ぜひご参加ください!
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