これが長野の森林文化!御柱祭〜小野神社へ。森の旅398日目。

御柱。

御柱を知っていますか?

御柱祭(おんばしらさい)は、諏訪大社における最大のお祭で、寅と申の年に7年毎に行われます。

日本三大奇祭のひとつなんだそうです。

どんなお祭かと言うと

樹齢150年を超えるモミの大木を16本、山から切り出し里にて曳き、諏訪大社の社殿の四隅に建てるというもの。

すごいですよ。

長さ約17m、直径1m余り、重さ約10トンの巨木を、12km以上ある諏訪大社まで運ぶ。

この山から降ろす、里を引いていく課程が、ぜんぶお祭になっている。

直径1mってこれ、相当な大きさです。

毎年怪我人も出るというダイナミックなお祭、どんな意味があるんだろう?

今回僕が連れて来ていただいたのは、諏訪大社ではなく、辰野町にある小野神社と矢彦神社

ここにも御柱が立てられているんです。

矢彦神社。
(サイズは諏訪大社より小さいと思われますが)

大社での開催年を中心に、全国の諏訪神社や関連神社(通称:小宮)でも同様の祭(小宮祭)が実施される[4]。その中で代表的なものが塩尻市の辰野町境界付近にある小野神社(信濃国二之宮)の御柱祭で諏訪大社の御柱祭の翌年(卯と酉の年)に行われる。諏訪大社の勇壮さに比べ小野神社の御柱祭はきらびやかな衣装が特徴であり、「人を見たけりゃ諏訪御柱、綺羅を見たけりゃ小野御柱」などと昔から言い伝えられているものである
(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/御柱祭#/editor/3)

御柱。

御柱3
この御柱はアカマツ。

小野神社と矢彦神社の社の4角にそれぞれ立てられているので、合計8本の御柱を参りました。

御柱4

矢彦神社の本殿。
弥彦神社。
暑さで萎れてしまったソヨゴが祀られている。

通常神社で使うのは、サカキやヒサカキだけど、この辺りではソヨゴを使うんですね。

境内。

両神社の境内は広い。
そしてどこまでもうっそうとした森林に覆われている。
原生林か自然林だ。

石ころ一つにも神が宿る。

というように、神社のご神体は本来そこに生える草木達。

これぞ、神社の本分だと納得する、美しい境内の森。

掻き分けていくと、森の中からも突然御柱が現れる。
御柱6

傍には、目が覚めるような緑のカツラの木。
カツラ。

小野神社本殿。
小野神社。

辰野町では、御柱祭がある時は、7年に一度すごい騒ぎになるそうです。

観光客でも賑わうけど、この日は全国から親戚が集まるそうで、一つの家に数十人にもなるそうです。

普段は集まることのない親戚も遠くから来て、この日は飲んだり騒いだり。
お持て成しをする方も大変だそうで

御柱祭が終わったら、次の御柱祭で親戚を持て成す為に毎月少しずつ貯金するそうです。。。

でも、こうして親戚一同が何十人も集まる文化が、日本のどこに残っているでしょうか。

何とも幸せな風習だと、ほっこりしています。

そもそも、諏訪大社って何だろう?

長野県の諏訪湖に、4箇所のお宮をもつ神社だそうです。

全国各地にある諏訪神社の総本社であり、 国内にある最も古い神社の一つとされております。

この4つのお宮の四方向にそれぞれ御柱を立てるので、モミの木は16本

諏訪明神は古くは風・水の守護神で五穀豊穣を祈る神。

モミの木は、大気汚染に弱いとされる。
樹齢150年を超えるモミの大木を使うことは、森林を守ることが、里の暮らしの豊かさに繋がるという意味があるのかもしれない。

御柱祭は、古くは『古事記』に記述があるそうで

出雲のオオクニヌシが高天原から降ったニニギに国譲りを承諾したとき、ただ一柱反対したタケミナカタは武神タケミカヅチに追われることとなった[5]。結局諏訪湖畔まで逃げてきて降伏し、その際この地から出ないことを誓って許される[5]。
その時結界として神社の四隅を仕切った、という話が残っている。地鎮祭の神話的表現とも考えられる。
(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/御柱祭#/editor/3)

長野の人たちは、森林文化をステータスとしていると感じる。

こういうお祭が未だに残っていることにもそれを感じる。

日本の中心で、標高700mを超える土地に住む長野の人々。

森のシンガーソングライターは、長野の文化に憧れを感じます。

オマケ。

途中で立ち寄った、こんなに小さい神社にも、小さな御柱があった。
小さい御柱。
こういうサイズのものは、地域の子ども達が引いてくるんだそうです。

いい文化だなあ。

赤羽さん、ご案内いただき、ありがとうございました!

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本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

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