木山神宮例大祭。宗教も文化も越えて助け合うこと。10/17(月)森の旅135日目、熊本県上益城郡益城町
震災後6カ月。もう一つの慰霊祭。
南阿蘇村での慰霊祭の翌日、やはり震災の被害の大きかった上益城郡益城町では、このようなイベントが行われました。
例大祭とは?
例祭は年一回、多くは祭神や神社に特別の由緒のある日に行われる。例えば人物神を祀る神社ではその人物の誕生日や命日に例祭を行うことが多い。特に由緒のある日のない場合は、春祭りや秋祭りをもって例祭としている。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BE%8B%E7%A5%AD)
地域に愛される神社、木山神宮!
震災でお社が崩れてしまっても、住民が避難をしていても、いつものお祭りをやりましょうという益城町の皆さんの思いの詰まったお祭りなのです。
その内容の力強いこと、力強いこと!
集まった集落の皆さん、そしてお手伝いの皆さん。
そしてこの貴重な日に、森のシンガーソングライター証は、お祭りの最後にステージを持たせていただきました。
震災後6カ月。人々の思いが復興を加速させる、この日一日の様子をレポートさせていただきます。
まずは、例大祭と合わせて行われる、とあるツアーのお手伝いをさせていただきました。
それは「史跡巡りツアー」。
被災した街で、失われてしまうかもしれない、この街の史跡を、ガイドさんにご案内いただきました。
復興を急ぐ熊本で、今もっとも配慮が必要なものの一つが史跡です。
なんと、解体業者さんが、史跡まで丸ごと、廃材として回収してしまうことが起きています。
このように、張り紙をしていないと、持っていかれてしまうと言います。
張り紙の対応が遅れ、すでに撤去されてしまった史跡もあるそうで、この文化財を守る為、走り回っている人たちがいます。
今回このツアーは、そんな史跡をもう一度見直し、忘れないようにする為に行われたものです。
壊れてしまったものは、元には戻らない。
復興された後の街に、いったいどれだけの史跡が残せるのでしょうか。
大変貴重な体験をさせていただきました。
そして、例大祭に集まる人達。なんとたくさんの人!
特に駆け回る子ども達が元気です!
地域のお祭りで、大々的にメディアで宣伝されたものではないので、集まった人達は仮設住宅に暮らす益城町の皆様です。
境内が溢れんばかりの人で賑わい、例大祭は盛り上がっていきます。
そして、ここでも「ちかけん」さんの竹灯籠が灯されます。
ステージでは、ひっきりなしに様々なグループが出演されます。
フラダンス、キッズダンス、和太鼓、神楽舞、日舞に、ひょっとこ踊り。
そのどれもが、なんと力強いことか!
地震、噴火、立て続けに起こり、九州に来て間もない僕でさえ、不安な日々を過ごすのに、被災した皆さんの気持ちはもっと計り知れない。
でも、その不安を気持ちで吹っ飛ばすようなこのお祭りはどうだろう。
いつか静岡県の
圧倒的な盛り上がりで土地を浄化するフェス 森の旅7/24(日)49日目
で語ったように
ネガティブな出来事のあった土地を、集まった人々のポジティブなエネルギーで吹き飛ばす。
祭りとは、本来そういう役割ではないかと感じます。
まだまだ復興まで遠い道程を頑張る益城町の皆さんは、本当に大変な思いをされていらっしゃると思います。
でも、このお祭りのように、底抜けに明るい熊本の県民性を見ると、復興はまだまだこれからだと言うのに何だかほっとしてしまうのです。
そんな益城町の皆様に、森のシンガーソングライター証からは
「パイオニアソング」
「花の頂」
「どうか良い人生を」
を歌わせていただきました。
よそ者の僕が、何を言える訳でもない。
ただ、今までの旅を語り、森の歌を精一杯歌わせていただきました。
終わった後に、地域の小学校の先生が僕に話しかけてくださいました。
「子ども達が悪さをしよらんかと思って覗きに来たんじゃけど」
「こんな良い歌が聴けるとは思わんかった」
「来て良かった」
そんな言葉をかけてもらった僕のほうこそ、逆に元気をいただいたようで、恐縮してしまう場面でした。
さて、実は今回のライブのPAを担当しているのが
「九州キリスト災害支援センター」の皆様です。
東日本大震災の時に発足した、全国のキリスト教関係の方々によって組織された復興支援団体です。
もう何か月も熊本で支援を続けている皆さま。
僕が驚いたのは、神道のお祭りにキリスト教の方が手伝いに来られていること。
これも素晴らしいのですが、全国のキリスト教関係の方が集まって…ということにも驚きました。
僕の父は長く牧師をしていたので、その経験からなのですが
歴史ある宗教の多くがそうであるように、キリスト教もまた教義の解釈により、様々な教派に分かれていて、教派どうしが交流することはなかったと思っていたのです。
でもここでは、教派を越えて、東日本、熊本の震災に集結した皆様がいる。
神道も、キリスト教も、そして地域の民間伝承文化も、様々な垣根を越えて、復興に立ち向かっている。
そんな場面を見ることができて、本当に良かったです。
まだまだ復興までは苦労も続きますが
皆さん、がまだすばい!
こちらから、木山神宮への支援が出来ます!
【益城町の「守り神」が崩壊再建や祭りの復活で、町の復興の象徴に】
こちらから「九州キリスト災害支援センター」への支援ができます!
【九キ災のウェブサイトができました!連絡先やボランティアの申し込み、献金の振込口座などは以下のサイトでご確認ください】
オマケ。
「九州キリスト災害支援センター」の皆さんが配っている生活用品支援セット。
困ったらすぐに相談できるよう、電話番号付き。
これはすごく良いなあと感心しました。
証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」
森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。10月は九州で、11月は関東で、森の歌会のご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!
【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/
【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】
森の中で、歌を聴こう。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の生き方を説く「森の歌会」が好評。
クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)