ソババッケという森。Ranaさんの歌。キャンピングカーで森の旅304日目。
阿蘇くじゅう国立公園内にある「男池」から「黒岳」の方へ上った先に、不思議な森があるらしい。
その名も「ソババッケ」。
どう不思議なのかは行ってみないと分からないということで、先日「マクロから見る自然とミクロから見る自然。レポート「ごろんコンサートくじゅう高原」」でご一緒したRanaさんに、ソババッケまでご案内いただきました。
Ranaさんは、僕のごろんコンサートと同じように森を歩いて歌を使ったプログラムを行うそうで、今回はその体験会も兼ねて。
入り口にある男池。
どうしてこんなに綺麗な青い色になるんだろう。
池の淵にそびえるスギの巨木たちが、この池を守っている。
Ranaさんが池の音に合わせて歌いだしたので、僕も池に歌をささげてきました。
歌いだすと、どこからともなくたくさんのカゲロウが現れて、歌とともに踊りだした。
さあ、ソババッケを目指して。
この森は原生林。
原生林とは、人の手の入っていない森のこと。
すごくすごく古い森のこと。
標高が高く、年中霧が立ち込めるせいか、どの樹木も毛皮のように厚く苔を身にまとっている。
奇妙な形のケヤキがたくさんある。
ケヤキはもっとまっすぐに立つものかと思っていた。
歳をとっているからか、こんなに曲がりくねった幹や枝。
まるで違う木のよう。
「前に会った時よりも、この木が元気がないみたい」
と言って、Ranaさんが木に歌を歌い始めた。
どうやら友達の木みたい。
僕は人間誰しもが、こんな風に友達の木を持つといいと思う。
人の気持ちは、明らかに木の成長に影響を与える。
人間が地球と共存するには、何よりどんな気持ちで接しているかということが大きい。
「かくし水」と名のついた湧水所。
その名の通り、森の中にひっそりとある。
冷たくてとても美味しい。
Ranaさんは、自然の中に聞こえている音に合わせて、歌をその場で生み出していく。
僕は、目で見えている風景に歌をうたうことで、その色や形に意味を与えていく。
枯れ枝に不思議な文字のような模様があった。
僕はこの模様に、その場だけの歌を歌わせていただきました。
同じ森で歌う人でも、そのように違うやり方をするんだと、新たな発見となった時間です。
谷の向こう、裸の木々の中に、なぜか緑の葉を付ける木があった。
行ってみると、その木の葉っぱではなく、木に絡みついたツル植物テイカカズラが葉を付けていた。
樹皮がちょうど半分だけ剥がれ落ちた木。
年老いて、瘤をつけたまま倒れてしまった木。
ここを降りるとソババッケ。
ついに到着。
この場所が「ソババッケ」と言われる森です。
何とも不思議な場所です。
山間にちょうど開けた広場で、雨水が流れ込んでくるせいか湿地帯になっています。
古代では人がソバを植えて暮らしていたということで、そのような名前が付いています。
ソババッケでお弁当を食べていると、黒岳の方から下ってくる登山客のご夫婦と出会いました。
せっかくなので、ソババッケの風景を見ながら、僕やRanaさんの歌を聴いていただきました。
するとやっぱりたくさんのカゲロウが現れて、歌に合わせて踊り始めるのでした。
来年度はこの場所で、Ranaさんとコラボレーションしたごろんコンサートを開催したいと思いました。
Ranaさん、素晴らしい場所に連れてきていただき、本当にありがとうございました!
Ranaさんと森を歩く体験は2名以上から申し込めるそうです。
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「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。
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本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)