プチ悟れる自然観察はすごい。あなたをリラックスさせる樹木達。

大きな木

この記事は、森林インストラクター兼シンガーソングライターである筆者が

森林のプロである専門家の視点と
アーティストとしての感性の視点から

「自然を観察すること」の素晴らしさを、お伝えしてみたいと思います。

感性を使うことによって、日常の景色がものすごく変わる!

プチ悟れる?自然観察の方法を、ぜひ最後までお読みください。

この記事の目次。(クリックして移動できます)

1.自然観察って何?
2.植物の世界はこんなにすごい。
3.知識と感性って、どう使ったらいいの?
4.心を安定させる樹木たち。

木を見上げる。

1.自然観察って何?

自然観察したこと、ありますか?

自然観察(しぜんかんさつ)は、自然の動植物などを観察すること。野鳥観察やフィッシュウォッチング、写真撮影のために野草を探すのもこれに含まれる。(参照①)

小学校の頃とか、理科の時間にやりましたよねー。

葉っぱの形を観察したり
花の雄蕊をルーペで覗いたり

あの時は、ただ知識を得る為にやらされていたなーと思います。

でも、本当は自然観察にはどんな意味があるんだろう?

植物や動物とか、そして太陽や雲の流れとか…

僕らの身近にある自然を知ることは、どんな意味があるのかな。

もちろん自然を知ることは、この地球に起こっている「温暖化」「CO2濃度」「外来種問題」「生物多様性問題」「資源の問題」など様々な環境問題を学ぶきっかけとなります。

ただ僕としては「自然を観察することは、心自体にとって必要だ」と思っています。

自然を観察することで得られる

現代人の心を豊かにする、知識のオンパレード!

そんな自然観察のすごさを、ぜひご紹介したいと思います。

風景。

2.植物の世界はこんなにすごい。

落ち葉が丸まるのはなぜ?

例えば、一枚の落ち葉を観察してみる。

落ち葉って、くるっと丸まっていますよね。
これ、なんでこうなっているんだろう?

これ実は光合成に関するすごい仕組み。

まだ緑の葉っぱは、太陽の光を受けて光合成を行います。

実は葉っぱ自身は、光合成をするかしないかは選べないんです。

太陽の光が当たれば自動的に光合成が始まってしまう。

そして、光合成をするには、体内の水を使わなきゃいけない。

じゃあ日照りの時など、水分が足りない時はどうなるのかな?

根っこから水を吸えないのに

葉っぱには太陽の光が当たって、どんどん光合成が行われるので水分を使ってしまう。

これを防ぐために、体内に水が足りないと葉っぱは

表面をくるっと丸くする。

つまり太陽に対して影を作ることで、少しでも光合成をしなくて済むようにしてる。

この「くるっと丸まる」機能が、落ち葉になった後も生きていて、

落ち葉は地面の上でもくるっと丸まる。

丸まった落葉が降り積もると、地面がスポンジみたいにフカフカになっていく。
落ち葉。

例えば動物が転んでしまっても、雛が巣から落ちてしまっても

このフカフカの地面のお陰で助かる。

そして、木自身にとっても、自分が力尽きて倒れる時に、地面に当たるダメージを最小限に減らす。

そのようにして倒れた後でも、次の芽を出せるように、少しでも体の損壊を守る。

これ、すごいですよねー!!

水不足の為に、葉の表面に日陰を作ることが、他の生き物の為にやわらかい地面を作ることにもなってる。

自分の為にしていることが、他の生き物の為にもなるってすごい!
見上げる。

デザインで語りかける、植物の不思議。

ブルーベリーの花を観察してみました。

ブルーベリーの花は、咲いている時はこのように下向きに垂れ下がっている。
ブルーベリー花

これはチョウなどが、ぶら下がって蜜を吸いやすいようにしているらしいです。

いろんなお花にも、上向きに咲いているものと
下向きに咲いているものがあるけど、

これは、上に乗った方が蜜を吸いやすい虫と
ぶら下がった方が蜜を吸いやすい虫がいるからで

花はデザインによって、どの虫に花粉を運んでもらいたいかを選んでいる。

花粉は、花から花へ運ぶラブレターのようなもの。
必ず意中の相手に渡したい。

一つの花が作れる花粉の量は限られています。
だから花は「郵便屋さんとしての虫」を選ぶ。

「この虫なら、かなり高い確率で相手に花粉を運んでくれるはずだ」

花はその虫を寄せる為にデザインされている。

そしてブルーベリーは、実を付ける時にすごいことが起こります。

重い実ができると、今度はそれを持ち上げて

なんと天に掲げる。
ブルーベリー実

これは、もちろん種を運んでもらう為に、鳥に実を食べてほしいから。

その為にブルーベリーの茎には、重い実をググッと持ち上げる為の筋肉のようなものがあるのかもしれません。

植物は「こうしてほしいんだ」ということを、言葉のようにデザインしている。

それが、とても美しい植物の姿を作っている。

ここまではいかがでしょうか?
自然観察って、なかなか面白いと思いませんか?

自然観察4

3.知識と感性って、どう使ったらいいの?

知識を蓄えた方がいいとか
感性を伸ばしたいとか

特にお母さんが子どもを育てる時には、いろんなこと考えますよね。

知識を学ぶとはどういうことなんだろう。

例えば、僕が車のボンネットを眺めても「ただのボンネット」なのですが

「車のエンジンの構造」を知っている人が、車のボンネットを眺めたら
無意識にでも「その中で行われているエンジンの動き」を想像しながら見ている。

葉っぱの「光合成の仕組み」を知る人が、森を眺める時

森全体から、酸素と水蒸気がどんどん生み出されている風景が見える。
山抱きの大樫。

同じ景色を見ていても、そこで何が起こってるかを知っている

見える風景が違うんです。

「理論的なものは左脳の役割が大きく、感覚的なものは右脳の役割が大きい」と言われています。

これが正しいなら、ひょっとすると右脳左脳が分かれている役割

左脳で学んだ知識を元に、右脳で想像力に変換して

僕たちの日常の風景を

心を震わせるものに変えていく為かもしれない。

僕は自然観察をしている内に「人が知識を学ぶ意味」をそんな風に考えるようになりました。

4.心を安定させる樹木たち。

画像名義
AI ASANO http://neko-mamma.com/

最後に「なぜ森の中にいると癒されるんだろう?」という話をしたいと思います。

どんなに心が荒れていても、森の中にいると心が安定していく。

目に優しい緑色が多いから?
フィトンチッドなどの癒し成分が充満しているから?

いろんな要素があるけど、ひょっとしたらこういうことかもしれない。

森の生き物の生き方に、影響を受けるから。

人の心の在り方は、周りの生き物に左右される。

僕が都市の中で暮らしていた時は、そこら中に忙し過ぎて疲れている人、心の病んだ人がたくさんいました。

そういう環境で、自分も少しずつ病んでいったのはやはり「周りにどんな人たちが暮らしているか」の影響を受けていたように思います。

森の中では、自分以外の生き物がまっすぐに生きている。

その中にいると「あれ?自分の心は少し曲がっているかもしれないな」と、本来の心の感覚に戻ろうとするのかもしれない。

森を出る頃には、森の生き物たちの影響を受けて、あなたの心はずっと安定しているのかもしれない。

もちろん、あなたが森の生き物のことを知らないで森に入ったとしても

その存在が、無意識にあなたの心に影響を与えているかもしれない。

日本ではどこに行っても、素晴らしい森が心を正してくれる。
深い森。

自然は、常にあなたの心が安定するよう、働きかけてくれているのかもしれないですね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

そして、この記事をシェアしてくださると嬉しく思います!

(参照① https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%84%B6%E8%A6%B3%E5%AF%9F)

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