アラスカ日記、下見編22「原油は野生動物王国から運ばれている。アラスカパイプ!!」

「トランス・アラスカ・パイプラインシステム」

北極海の原油を運ぶパイプラインで、万里の長城に次いで、世界第二位の長さを誇る建造物と言われています。

北極海プルドーベイから、アラスカを北南に縦断してバルディーズまで、800マイル(1,280km)を結ぶパイプライン!

ブルックス山脈、アラスカ山脈、チュガッチ山脈と3つの山脈を超え、大河ユーコン川を含む800以上の中小河川を渡り、バルディーズに運ばれます。
(https://news.mynavi.jp/article/20150118-pipeline/)

僕はこれが見たかった!

なぜなら、北極海の原油の問題こそ、僕たち日本などの先進国でもっとも気にしなければならないことだからです。

このパイプラインで、北極海から運ばれる原油は、なんと全米の原油産出量の約10%~15%!!

アラスカは野生動物最期の楽園、そこから運ばれるこの原油は、僕たちの生活を便利にするけど、野生動物の将来を脅かしている。

なんとアラスカ州は、野生動物最期の楽園でありながら、その収入の90%を原油の輸出でまかなっている。

何という皮肉!!
野生動物を守るために、原油を売らなければならないアラスカ州なのです!

そんなアラスカパイプは、僕はアラスカに来たら絶対に見ておこうと思っていたものの一つです。

せっかくなのでアラスカパイプについて、少しご紹介しますね。

いつ頃作られたの?

第一次オイルショック時に直面した石油不足への対策として、1974年に着工し1977年に完成。
(https://news.mynavi.jp/article/20150118-pipeline/)

高床式になってる!

なにせ、北極圏を含むアラスカを貫くパイプ。
カリブーの季節移動など、野性動物保護の観点から
「移動を妨げるのではないか」という懸念を解決するために、高い場所に作られているようです。


このパイプは固定されておらず、地震やその他衝撃があった時に、左右にスライドして力を逃す構造になっているそうです。

ちなみに、道路と交差するところなど、地中に埋まっている部分もあるようです。

ジグザグ構造でどこまでも続く!

夏は30℃を超え、冬は-50℃となる日もあり、夏・冬の気温差が90℃近くになる地域のため、温度差による金属の伸び縮みを考慮し、パイプはジグザグに造られています。
(https://news.mynavi.jp/article/20150118-pipeline/)

放熱板が付いてる!

高熱の原油を流すパイプラインなので、永久凍土などアラスカの気候に影響を与えない、ヒートパイプというものを使っているそうです。放熱板が付いています。

アラスカパイプの問題は、福島原発と同じところにある。

さて、今回ご紹介したアラスカパイプ、環境への配慮も計算され、とても高性能なものに見えます。

これなら原油を運んでも安心じゃないか、と思うかもしれません。

だけど、危険なものであるほど、設備を環境に配慮して作るのは当然なんですよね。

問題は、普段は起こらないことが起こった時だ。

【ニューヨーク・・ロイター時事】米運輸省がアラスカ原油パイプラインの運営会社に対し、潜在的な安全上の問題が見つかったとして、対応策を講じるよう命じる書簡を送っていたことが明らかになった。
 同省パイプライン安全局は、パイプライン運営会社アリエスカに送付した1日付の書簡で、アラスカ横断原油パイプラインに公共安全、資産、環境にリスクをもたらす複数の問題がありそうだと警告、同社に対しパイプの交換などリスク軽減策をとるよう命じた。
 同パイプラインは、1月8日に原油漏れの事故が発生し、数日間稼働を止めざるを得なくなった。これを受け運輸省は調査を行い、是正策をとらずに操業を続けた場合、深刻な問題を引き起こす恐れのあることが分かったという。
(https://jp.reuters.com/article/idJPjiji2011021400201)

自然に対してのリスクを全て回避することはできない。

東日本大震災の時に、僕らが学んだこと。

福島原発だって、設備だけを取ってみれば、綿密に作られた大変高度なものですよね。
だけど、人智の及ばない災害やトラブルが起こった時に、取り返しのつかない影響を与えてしまう。

どれだけリスク回避できるシステムを作ったかではなく、回避できなかった時のリスクを中心に、物事を作って欲しい。

この美しいアラスカの原野に、野生動物達に、いつかこのアラスカパイプが、牙を剥く日が来ないよう祈るばかりです。

アラスカではビニール袋の使用に厳しい規制がかかっています。
日本よりももっと厳しい。

僕たちは一刻も早く、環境破壊の大きな原因である原油のいらない生活実現しなければならない。

それは、原油を他のエネルギーに置き換えれば解決するものではないような気がします。
(他のエネルギーもまた、原油と同じように枯渇するほど使ってしまうことになるから)

大切なのは、エネルギーに頼らないこと。

便利さよりも、自分の手と足を使ってできることを増やしていこう。

アラスカが物価が高い理由。

僕がアラスカを旅している時、その物価の高さにびっくりします。

ふつうに外食をすればコストを抑えても15〜20ドルはかかるし、大学の学食に行っても10ドルはする。
物価は日本の1.2倍と言われていますが、実際はもっと高いような気がします。

その原因が、アラスカパイプのことを調べていて分かりました!

…そしてバルディーズからタンカーに積まれて米国本土に渡り、ワシントン州やカルフォルニア州内の石油精製所にて石油に精製されます。
そのため、アラスカでは精製された石油やガソリンを米国本土から逆輸入する形となり、本土と比べると、ガソリン代や光熱費、食料品の価格は10%~20%割高となってしまいます。
(https://news.mynavi.jp/article/20150118-pipeline/)

こんな理由だったんです。
アラスカでは、自国でまかなっているものは少ない。いろんなものを輸入でまかなっています。

こういう物価の高さからか、アラスカの人達は「買うくらいなら自分で作る」という精神で生きてるように思います。

野菜は家庭菜園で作るし、車が壊れても、家が壊れてもほとんどのものを手作りで治してしまいます。

アラスカの人達には、便利さに頼らない精神が、自然と出来上がっているのかもしれない。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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★Save the Alaska!アラスカへの音楽の旅。

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