アラスカ日記、下見編21「その土地の風邪と戦い、その土地の強さを手に入れること」

マタヌスカ氷河での収録を終えて、フェアバンクスを目指す。

僕の風邪は明らかに悪化していて、なるべく早く休みたかったけど、先に水や食料をどこかで買いたかった。

アラスカではガソリンスタンドがあれば、ほぼ必ずコンビニのようなお店が併設されているので、すぐに買えるかと思ったら甘かった。

フェアバンクスまで6時間。
少しでも近道をしようと走った道は、アラスカの山間部を何時間も通らなければならない道だった。


こんなデナリ国立公園並みの景色が広がっていった時、しまった!と思ったのに。

ここはまだ赤い絨毯が残っているくらい標高が高いんだ。
もっと街の方を通るべきだった…。

ガソリンスタンドは数十分に1件ペースであったけど、時間が遅く閉まっている店ばかり。

ようやく一件空いているお店を見つけて外に出てみると、強風吹きすさび、雪になりそうな雲が覆う。


やっぱり夜は雪になった。

こんな日に車で寝る人はいないし、どの店でもみんな暖かくして飲んでいる。

とにかく何とかできるだけの服を着込み、一番上にレインウェアの上下を着て、寝袋の中に潜り込む。

うーん、それでも寒い!

アラスカの人達は、こんな寒さ序の口だよ、と言うけれど、僕に関しては完全に装備を間違えた…。

日本から持ってきた薄っぺらい服やカーディガンは、何枚重ねても薄っぺらい…。

アラスカの量販店に売ってる服が、どうしてどれもゴワゴワでごつい生地なのかよく分かる。

車の中はトランクスペースから椅子を倒していくと広いスペースができるので、足を伸ばして寝られるけど、固いシートの裏側はデコボコしていて背中が痛い。

ようやくうつらうつらとするも、あまりに寒くすぐに目が醒める。

野生動物の本拠地で(動物たちも暗闇の中で通り過ぎていったかもしれない)、いったい僕の車は何をやってるんだろう…と思いながら

少し寝ては、寒くて目を醒ます、を一晩中繰り返して…

(たぶん風邪の熱の寒気も手伝って、あんなに寒かったのかもしれない)

ほとんど眠れないまま、朝を迎えると…

おお!雪が積もっている!!

眠れなかったのに、一晩中風邪と戦って、何やら体がすっきりしているのに気付く!

風邪の症状はいつのまにか、峠を越えたらしい。

まだびっくりするほど風は冷たいけど、それでも登ってきた朝日を存分に体に浴びると、暖かさで体が癒される…。

そして、僕の目の前にくっきりと雄大な姿を現わすデナリの山々!!

うおーー!と叫びだしたくなるような朝でした。

体にリスクをおかせばおかすほど、見える景色は相対的に美しくなる。

人も植物も風景も。

そんな星野道夫さんからのメッセージが聞こえるような、とんでもなく美しい、アラスカの朝でした。

その土地の風邪をひくことは、通過儀礼のようなものかもしれない。

その風邪に勝つことができれば、その土地で生きていく為の体を手に入れる。

そして、そんな僕の前に現れた不思議な建造物は?

次回いよいよ、僕はこれを見たかったんだ!「アラスカパイプライン編!」

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