アカリス、イヌワシ、グリズリー。日本は昔はアラスカだった!

ブナの森

子ども達に、地球でもっともディープな自然を見せたい!

そんな思いで森のシンガーソングライターは2019年9月に1ヶ月間アラスカを旅して来ました!

アラスカでは、こんな動物達に会えました!

アカリス

アラスカの森に入るとほぼ必ず聞こえてくるのがアカリスの警戒音!
アカリス

動画は、デナリ州立公園のカリーリッジトレイルです。
なぜか逃げることなく、枝の上から僕にキューキュー文句を言い続けるアカリスが見えます。

どこの森でレコーディングする時も、僕が川辺で寝転がってる時も、常にどこかから、アカリスの声が聞こえて来ました。
アカリスは、アラスカの森で最も身近な生き物と言えますね。

僕がフェアバンクスの森で収録した歌には特にアカリス の声がたくさん参加してくれています。
うまくCD化して、皆様にお聞かせできるといいのですが。

イヌワシ

日本で言えばトンビのみたいなもの。アラスカではしょっちゅうイヌワシが飛んでいる。

デナリ州立公園のカリーリッジトレイルの途中
僕のことを観察するように、旋回しながらかなり近くまで来てくれました。

イヌワシ

ジリス

デナリ国立公園で見たジリス。
まるでシャッターチャンスを作るように、僕の前でじっとしていてくれた。
こういう子がイヌワシにさらわれるんじゃないかと心配になった…。

グリズリー

グリズリー
(↑アラスカ大学フェアバンクス校のミュージアムにて)

これがグリズリーの足跡!木材に巻いておいたブラックシートの上が好きらしく、よく乗りに来るんだって。
日本なら雨上がりのボンネットにネコの足跡が付いているところ、アラスカだとクマの足跡が付いてる感じだね(すげー!)。
グリズリー足跡

「この奥からグリズリーが出てくるんだよね」と地元の人が獣道を示す。
この後僕はこの獣道を奥に入ってレコーディングに行くことになります…怖かった!
獣道

森の中に入るとすぐに、グリズリーの糞があった。
こちらもグリズリーの糞。クランベリーの実を食べている糞もありました。
グリズリーの糞1
グリズリーの糞2

動画は、デナリ国立公園で見たグリズリーです。
川の向こう側で、親子三匹で日向ぼっこしていました。

アラスカでは動物が出てくると喜ぶ。

ここまで読んでいただくと分かると思いますが
アラスカの人達の生活の中での動物との距離、めっちゃ近い。

家から歩いてすぐにグリズリーの糞に、ムースの足跡がある生活。
「危なくないの?」と思うかもしれません。

もし日本でツキノワグマが出ようものなら、辺り一帯は立ち入り禁止となり、猟師さんが鉄砲を持って駆けつけてくる。

アラスカだって、クマに対する危険度は変わらない。
日本とアラスカでは、一体何が違うんだろう?

アラスカの人達の動物に対する感性が、違うのかもしれない。
アラスカの森

何十年アラスカに住んでいる人でも、ムースが出てくると感動の声を上げる。

アラスカでは、動物は神聖なものだし、みんな常に「動物に会いたい」と思っている。

オオカミと出会えれば感嘆の声を上げ、グリズリーさえも、警戒こそすれ、それを排除しようとは思わない。

アラスカの自然は本来動物達の場所。
そこにお邪魔しているのは人間たちの方だ。

家の周りが原生林!原生林の中に住んでいるからかもしれない。
アラスカの森2

周りに広がっている森が、人間のものではなく、動物のものだと思えるのは

アラスカに広がる森のほとんどが、日本ではほぼ失われてしまった原生林だからかもしれない。

原生林とは?

ある程度昔から現在まで、伐採や災害などによって破壊(森林破壊)されたことがなく、またほとんど人手が加えられたことのない自然のままの森林をさす。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%94%9F%E6%9E%97)

人間が森に手を入れてしまえば、人間はそこを自分の土地だと思ってしまう。

アラスカの森は、原生林だからこそ、そこは動物の場所だと感じながら、生活できるのかもしれないですね。

日本も昔はアラスカのようだったのでは?

ブナの森
画像は、岩手県八幡平市にあるブナ林。

アラスカを旅しながら、僕がずっと考えていたことは「もしも日本が経済発展せずに、昔ながらの生活を続けていたら?」ということでした。

ひょっとしたら今のアラスカのような国になっていたのかもしれない。

国土のほとんどを美しい森が覆っていること。
動物との距離が近いこと。
動物達を神聖化していた文化を持っていたこと。

この条件は、アラスカとほぼ同じ。

僕達の国、日本は経済発展しすぎていて、こんな時代になった今でも更に発展しようと模索している。

今の日本が抱えている、獣害、公害、アレルギー、土砂崩れなどの問題は全て、経済発展が原因だって、子どもでも知っている。

かのCWニコルさんは、若い頃、初めて日本のブナの原生林を見た時、「なぜ私の祖国では、この森を子ども達に残す努力をしてくれなかったのか」と嘆いたそうです。

僕はまさにその時のニコルさんと同じ思いを抱えながら、アラスカの森を見ています。

そう、日本も昔はアラスカのようだった。

どうして今、ここにその森も暮らしも残ってないんだろう?

動物との暮らし方も忘れてしまったんだろう?

僕たちの子孫が、同じ気持ちにならないようにしたい。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

前回の記事はコチラ!
カリブーやムースに会いに行く!アラスカには獣害という言葉がない。

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たくさんの仲間と、アラスカを楽しみたいと思います。

★Save the Alaska!アラスカへの音楽の旅。

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