竹は、土壌改良をしている。
竹は、ナウシカの腐海と同じ役割をしている。
まだ植物のことを学び始めだった頃、いろんな植物の中でもっとも奇抜だと思ったのが「竹」です。
・ 草でも木でもないポジション
・ 一週間で数メートル伸びる異常な成長速度
・ アレロパシーにより、竹以外の植物を生えさせない徹底さ
他の植物と、明らかに違う生態に「いったい竹って何者なんだろう?」と、調べまくった時期があります。
その中で、もっとも僕が支持した説が「竹は土壌改良をしている」です。
①自然のバランスの崩れすぎた土壌に地下茎を伸ばす。
②地下茎を張り巡らせて、土壌の流出や土砂崩れを抑える。
③他の植物より早い成長スピードで、背を伸ばし、日光を遮る。
④他の植物を枯らし、笹の葉を敷き詰めることにより、他の植物の芽を出させないようにして、竹林を成立させる(。)
⑤ゆっくりと約100年程度かけて、おそらく酸性に傾きすぎた土壌を、アルカリ性に中和させる?
⑥土壌改良が完了すると、役目を終えて、竹の花を咲かせ、一斉に枯れる。
この約100年かけて土壌改良する、というのが、人間の考えるスパンではなく、自然の考えるスパンだなと感心すると同時に
この方法は、ジブリの「風の谷のナウシカ」に出てくる腐海もそっくりで、同じような役割を、竹は担っているような気がします。
竹の役割は、人がバランスを崩しすぎた自然をリセットすること。
そして、竹が枯れた後に、ようやく新たな自然の森が育っていくんだと思います。