ミズナラのマザーツリーの下で。レポート「ごろんコンサート&森のクラフト市@岩手くずまきワイン」

ミズナラの木の下で。

ワインを飲みながらミズナラのマザーツリーと語り合う贅沢企画!!

岩手県岩手郡葛巻町でのごろんコンサート第二弾は「クラフト市&ごろんコンサート」として行わせていただきました。

「株式会社岩手くずまきワイン」さんは、なんと山ぶどうを使ったワインブランド!
山間部の厳しい気候ならではの山ぶどうを、美味しいワインに変えて全国に出荷しています。

その地方ならではの山の恵みを、地方ならではの商品としてこんな風にブランディング。
これはくずまきワインの皆様、葛巻の皆さんの努力の賜物。

地域の恵みを文化や産業に変えている、地域ブランディングの成功例なのかも…。

そんなくずまきワインさんの森に、今日はこんなに楽しそうな出店の数々!!
葛巻町の元気な女性たちが作る、熱いマルシェ「クラフト市」です!
クラフト市1

クラフト市2

クラフト市3

クラフト市1

クラフト市5

クラフト市6

めっちゃ気になる出店ばかりですー!!

僕もトチの実のペンダントとか、オノオレカンバのスプーンなどを購入させていただきました!

森の中ではスタンプラリーを、子ども達が楽しんでいましたよ!
スタンプラリー。

そんな素敵なクラフト市の中で、森のシンガーソングライターはこんなステージコンサート!
ステージコンサート!

お客さんは森の斜面に座って聴くという贅沢なステージ!!
ステージコンサート2

子ども達は、あちこち歩きまわったり、ステージで一緒に歌ってくれたり、こんな風に木に登って聴いてくれたり。
ステージコンサート3

そして、そのお客様を今度は森のガイドツアーに連れていきます。
集合。
このツアーは一日2回行ったのですが、どちらもたくさんの方が参加してくださいました。
なんとクラフト市の出店の方も参加してくれていて、感謝です!(お店はいいのかな)

森の入り口に着いたら、まずは感性を高めながら森を歩く簡単なレクチャー。
森の入り口。

そして自然解説をしながら歩いて行きます。
自然解説。

シラカバの木って、森にとってどんな役割なのか?
皮膚が弱い人はかぶれてしまう、ウルシツタウルシの見分け方。
まるで雲が浮かんでいるように見えるハクウンボクなどなど。

解説。

そしてここが今回のごろんコンサートの会場、ミズナラのマザーツリーです!!
マザーツリー。

このミズナラ、樹齢は100年?150年?くらいに見えますが、このように幹がダイナミックにねじれている独特な形。

マザーツリーと呼ばれるに相応しい立派な木!

この下に寝転がってもらい、アコースティックの生音でコンサートを聴きます。
ミズナラの木の下で。

寝転がっている人からはこんな感じに見えます。
見上げる。

見上げる1

背中をつけることは、その森と親密になること。

自分が一本の木になったつもりで、そこに根を生やすつもりで。
そうすると自分がまるでその森に住む生き物のような気持ちに。

そんな中で、今回は「塩の道」のお話をさせていただきました。

「このミズナラがまだ小さな木だった頃…」

ちょうど皆さんが寝転がっているあたりにはたくさんの牛が歩いていました。

そうこの当たりは古代の街道だったのです。
野田や久慈の海で取れた塩を、南部藩の拠点である不来方(盛岡)まで牛で運んだ。

たくさんの牛が、塩を積んでこの道を盛岡を目指してゆっくり進んで行った。

人は塩なくしては生きていけない。

牛一頭あたり100kgもの塩を担いで、6~7日の行程をかけて、盛岡まで行ったんだそうです。

車がある現代では、道路は主に谷筋にありますが、牛がメインの古代では、道路は主に尾根道にあったようです。

そして馬で越えるには、ここは難所だった。
こんな地形を越えられる牛を、人々は使役し、牛とともに生きて、牛の恩恵に預かってたんですね。

それが、少しずつ時代は変わり、車が発展する現代までに、牛は使役牛から肉牛や酪農へ変化していった。

そんな時代をミズナラのマザーツリーはずっと見てきて、今ここに立っている。

そんなお話をしながら、寝転がって歌を聴いていただきました。

今回は、葛巻町役場に勤める河野くんに、バイオリンでサポートしていただきました。
アコースィックギターと、バイオリンと、木々や風の音や、鳥の声が何とも心地よい時間でした。

河野君のバイオリンと。

そして、くずまきワインさんのご厚意により、山ぶどうワイン山ぶどうジュースをミズナラの下で楽しむ。
くずまきのクリームチーズを使ったクラッカーもご一緒に!
ワインとクラッカー。

岩手くずまきワインの専務、漆真下さんに、山ぶどうワインに対する思いを少しだけ語っていただきました。
専務。

漆真下さんによると、なんと山ぶどうワインは、縄文時代から飲まれているかもしれないんだそうで
かの有名な青森県の山内丸山遺跡の貝塚からは山ぶどうの種が出てきた。

つまり、葛巻で作っている山ぶどうワインは、縄文の時代から日本人が親しんできたルーツとも言えるもの。

まさに僕らのDNAに染み込んでいる飲み物と言えます。

僕は、普段は旅の中でその地に生えている山菜や野草を食べます。

「その地域に自然に生えているものを食べると、その地域で生きる為の体が出来上がる」

というのが僕の体験してきたことでもあるのですが、まさに古代の日本で飲まれてきたものは、現代の日本人に取っても、この日本に適した体を作り上げるのかもしれません。

山ぶどうワイン、恐るべし!

参加者様のごろんコンサートの感想はこちら!

今日の「ごろんコンサート」素敵なイベントで、いろいろ木や森と自分の関わりについて思いおこしました。
実家には、私が生まれたときに父が植えた木があること、実家の裏山の山神様のご神木は、周辺にはまったくない五葉松であること(誰が植えた?)、育った小さな分校の前にはたくさん実が成る大きな栗の木があったこと、クリスマスツリー用に地域のおじさんがドイツトウヒを1本切って学校に持ってきたこと、薪ストーブはナラとカラマツでは燃える音が違うこと、お盆の迎え火には白樺の樹皮を使っていたこと、触っちゃいけない漆の木を母から教えてもらったこと、・・・うん、いくらでも出てくる!生粋の山育ちですから(笑)いまさらだけど、間違いなく私を作る成分の一部は、確かに木と森だったと今日確信。

あんな風にゆっくり音楽を聞いたのは初めてで、トトロのメイちゃんになった気分でした。

森に入っていく緊張感の中で
背中を大地に預けて聴く彼の歌声は
大人は忘れてた子どもの心を取り戻しそう。

彼の声は、森で響く。
そんな声をね。
普段から聴けたら明日の朝は
めっちゃ良い朝を迎えられそうです。

ご参加いただいた皆様、岩手くずまきワインの皆様、クラフト市実行委員会の皆様
おかげで最高の森の環境で、森のこと、山ぶどうのこと、お伝えすることができました。

本当にありがとうございました!

「株式会社岩手くずまきワイン」
https://www.kuzumakiwine.com/

オマケ。

こんな横断幕まで作っていただきましたー!!
横断幕。
来年もぜひ、ごろんコンサートをさせてください!

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