被災地に地球の家を作る。山田周生さんを訪ねて。キャンピングカーで森の旅502日目、岩手県釜石市。
山田周生さんってどんな人?
山田周生プロフィール
25歳の時にバイクでサハラを単独縦断、そのまま約2年間、世界放浪の旅を続ける。これを皮切りに、現在まで地球50周ほどの距離を旅する。
'83年から、パリ・ダカールラリーをはじめクロスカントリーラリーやキャメル・トロフィー、アメリカンズカップ、アドベンチャーレース、犬ぞりレースを追跡取材。旅をしながら自然との共生を考え、アメリカンインディアンなどの先住民族のルポルタージュなども手がけている。4WDやバイク、カヤック、ロープクライミング、MTB等を駆使して未開の大自然に入り、できるだけ対象にせまる取材スタイルを信条とする。自らもパリ・ダカールラリーにバイクと4輪で出場して完走。ライフワークとしてもクルマやバイクによるサハラ縦断や南米縦断など世界中を巡っている。訪れた国は100か国以上、総走行距離は延べ200万km。
(http://biodieseladventure.com/japanese/menu/profile.html)
なんと周生さんは、自ら作った廃油を燃料に変えるディーゼルエンジンで、地球を一周したのです。
世界のいろんな人から、廃油を集めながら旅を続け、なんとガソリンスタンドには一度も寄らずに旅をするという驚異のプロジェクトです。
そんな周生さんが、引き続き日本一周を続けている時に、ちょうど岩手県に滞在中、東日本大震災が起こりました。
周生さんの廃油ディーゼルエンジンのおかげで、ガソリンスタンドが機能していない時も、被災地に支援物資を送り届けるなどの支援を行えたそうです。
そんな周生さんは、震災後6年経った今でも、岩手県釜石市で復興支援の為にいろんなプロジェクトを続けています。
僕が釜石市に行った時、いろんなお店が未だに仮設住宅で営業をしているのを見ました。
そう、まだ復興は終わっていないのです。
山田周生さん達が新たな拠点として、人が集える場として作っている「橋野ECOハウス」にお邪魔しました。
「橋野ECOハウス」の前で、森のシンガーソングライターのごろんコンサート体験!
なんと山田周生さん自らが撮ってくださいました。
柿の木をバックにこんなにかっこよく撮ってもらえたのは初めてだ…。
柿のシンガーソングライター!
「いつも作業している柿の木をこんな風に寝転んで見上げたのは初めて」
「気持ちの良い時間だった」
そんな感想もいただきました。
橋野ECOハウスは、周生さんを始めたくさんのボランティアさんが、少しずつ力を持ち寄って作った夢の家。
古民家をセルフリノベーションして作っています。
まず、とにかくお洒落!!
二階テラスに並ぶソーラーパネル。
そしてデッキの木材は被災地の廃材を再利用しています。
風力発電も見たことのない形。
プロペラを縦にして面積を少なくすることで、少ない力で回るようにしているそうです。
なんとこの家、自家発電供給率200%!!
つまりこんな風にちゃんと設備を揃えると、電気は買わなくてもいいのです。
生ゴミから出るメタンガスをバイオガスとして利用する。
橋野ECOハウスの前には菜の花畑が広がっています!(今は季節ではないのですが)
菜の花の種を乾燥させる場所。
こちらの箱も試行錯誤して作られた手作り!
上面はガラスで太陽の光をぞんぶんに浴びられるし、箱の横がメッシュになっていて、風通しを良くしています。
収獲した菜の花油はこんなお洒落な商品になって販売されています!
【三陸復興の菜種油「油いっこ(ゆいっこ)」】
東北沿岸部の被災地にて、塩害農地や耕作放棄地を復活させ、菜の花を咲かせ、菜種をしぼって作った食用油です。
こだわっているのは「無農薬・無添加・無化学肥料」。
1000年先の子どもたちへ、大地をよりよい健全な状態で継ぐことを考え、放棄地を手作業で復活させ、作物を育てています。収穫したナタネは化石燃料を使わず、薪で煎ってじっくり搾る昔ながらの手法で搾油しています。
そのため、毎年少量しか作ることができませんが、安全安心、菜種の風味を味わうことができる「自然のまんまの菜種油」です。
(https://www.facebook.com/pg/unitedgreen.biodiesel/about/)
森のシンガーソングライターも、お一つ購入させていただきました!
これが山田周生さんが地球を一周したというバイオディーゼルカー!
後ろに乗っている機械が、廃油をバイオディーゼルに変える機械です。
自作とは思えない…。
フロントには頑丈なバンパー部品が付いています。
動物が当たってきた時に、これがないと車は一発でつぶれてしまうんだとか。
なんと部品だけでも一人では持てない重さだそうです。
山田周生さんのバイオディーゼルカーに比べてたら、なんてボロボロで危うい装備のココニクル号…。
山田周生さんは、こういうものを自分で作ってしまう。
僕も旅を続けたければ、自分の力でココニクル号を作り直す技術が必要かもしれない。
山田周生さんが、これまでの旅をスライドショーで見せてくれた。
僕一人の為に見せてくれるという贅沢さ。
ボランティアのゆみこさんが作ってくれたカレーライス!
美味しかった!!
今回は突然の訪問にも関わらず、僕一人の為にたくさんのお世話をいただきました。
周生さん、ゆみこさん、どうもありがとうございました!
次はもっとゆっくり滞在して、たくさんお手伝いさせていただきます!
次回のごろんコンサートはコチラ!
あなたが森と繋がる自然体験コンサート!
【埼玉】11/18(土)第2回 さんとめどんぐり村の秋まつり"森で遊ぼう!"@狭山市(当初11/18が開催日でしたが雨天の為11/19に順延になりました)
証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」
森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。ごろんコンサートのご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!
【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/
【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】
森の中で歌を聴くと、分かることがある。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。
クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
森の中で感性のアンテナを開く方法や
知識を想像力に変える方法
定住しない生き方から学べる意識の変化など
自然解説や音楽によって、毎日の生活に役立つの森から得られる人の在り方を広めています。
本名 山田証。福井県出身。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)