森と山ぶどうワイン!安孫自然塾~岩手くずまきワインへ。キャンピングカーで森の旅499日目。
画像は、岩手県岩手郡葛巻町の山の中で見つけた山ぶどう!
「【演奏動画あり】この森が好きでたまらない!レポート、森の歌会inくずまき~達人の森へようこそ~」
が終わって一息。
冒頭の画像は、安孫自然塾の外久保蔦雄さんに連れられて、山の中で見つけた山ブドウ。
外久保蔦雄さんは、キャリア40年以上のベテラン林業家であり、自らが所有する山を開放し、自然塾を主宰。
山菜やキノコ採り、森作り、樹皮細工など、体験メニューは100種類を超える。
岩手県が認定する「いわて森の達人」の一人。
外久保さんの林業機械。
これはウインチを使って集材する機械で、どこでも気軽に持ち運んで使えるのが便利。
今はもう売っていないんだとか。
何十年も大事に使っています。
外久保さんが大事に挿し木で育てた青森ヒバという珍しい種類。
見た目はほぼアスナロに見えて、僕なんかには見分けがつきません。
青森ヒバ、何が珍しいのかなと思って調べてみたら
雪の多い地方でなければ育たないと言われる「青森ヒバ」は、北の厳しい風雪に耐えながらゆっくり年輪を重ねます。
長い年月をかけてじっくりと成長した「青森ヒバ」だからこそ、緻密で狂いが少なく、木目も細やかで美しい木材になります。
「青森ヒバ」が直径70センチになるまでには、300年かかると言われています。
「青森ヒバ」は、抗菌効果、精神安定効果、防虫効果、消臭脱臭効果の4大効果があり、シックハウスの方が使える唯一の木材としても知られているそうです。
(http://ydonoki.jp/%E3%80%8C%E9%9D%92%E6%A3%AE%E3%83%92%E3%83%90%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/)
これはすごい。
林業関係者にとっては、貴重な樹種と言えるのでしょうか。
外久保さんが採ってきたイタドリ。イベントで笛に加工するように、枯れたものを採ってきております。
イタドリは街中でもどこでも生えていますが、大概は短い内に下草刈りなどで伐られてしまうので、こんなに長いものは山の中ならではです。
外久保さんの作業用バギー!
今回はこれに載せてもらって、森を巡ってきました。
カラマツの綺麗な場所を目指して走っていただきました!
その途中で見つけたのがこの山ぶどう。
さっそく一粒、つまんでみましたが…
うう、すっぱいけど美味しい!
「これが、採らずに置いておくと、水分が抜けて干しブドウみたいになるんだ。それがまた美味しいんだ」
大概は森の動物達に食べられてしまうけど、残りの干からびたものをいただく方が美味しいということですよね。
それは食べてみたい。
珍しいのはこの木の実。
一見、山ぶどうに見えるけど、ちょっとフサの付き方が違います。
マツブサというそうです。
樹皮がマツに似ていることと果実がブドウの房のように垂れ下がる様子から松房とつけられ、別名のウシブドウ(牛葡萄)は、熟した果実が黒くなり見た目がブドウに似ていることからつけられている。
生薬としては、秋につると葉を採取して細かく刻んで天日乾燥させたものが「松藤(しょうとう)」とよばれ、浴湯料として用いて神経痛やリウマチに効果があるとされる。
果実は薬用、食用にされ、松脂のような匂いがあるが、酸味があって食べることもでき、特に果実酒にされる。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%96%E3%82%B5)
このマツブサ、イベントの時に樹皮をお茶にしてもらったのですが
ものすごく美味しかった!
(ハーブティのような味がします)
記念に少しマツブサのツルをもらってきたので、今度イベントで振る舞いますね。
僕は旅をしているから、全国の森のいろんな姿を見ることができるけど
外久保さんのように、その森に長く携わらないと分からないことがあります。
どこにマツブサが生えるのか、山ぶどうの美味しい採り方は何か。
「森の達人」と言われるなら、全国の森を知っていることよりも、その森のことを誰よりも熟知している方が、断然かっこいいと思いました。
外久保蔦雄さん、どうもありがとうございました!
外久保さんのバギーで森に行く様子をいくつか動画に撮ってみましたよ。
そう、葛巻と言えば山ぶどうなのです!
葛巻町で名産になっている「くずまきワイン」は山ぶどうから作るワインです。
なんと株式会社岩手くずまきワインの専務、漆真下さんに
今回特別にワイン工場をご案内いただきました!
なんと入り口に山ぶどうが絡ませてあります。さすが山ぶどうのワイン工場です。
山ぶどうの畑は、今回は立ち入れませんでしたが、もっと山の上の方にあるそうです。
葛巻では、アクセスの良い道路際などを牛などの放牧地として使い
アクセスの良くない上の方を山ぶどう畑として使っているそうです。
「ミルクもあればワインもある」
これはくずまき高原牧場で見たキャッチフレーズだったかな。
収獲した山ぶどう。
なんと120トン近くの山ぶどうを収穫するんだそうです。
そんな株式会社岩手くずまきワインさんは、山ぶどうを使っていながらも、全国に280ある国産ワインメーカーとしては10番目のシェアだそうです。
このタンクが発酵、熟成の機械です。
発酵している間は熱が出るので、ゆっくり発酵が進むように常に水で冷やしています。
化石燃料を使わなくても済むように、地下水で冷やすという環境への配慮!
こちらが山ぶどうを絞る機械です。
品物にも寄りますが、だいたい2週間くらい発酵させてから出荷するんだそうです。
そんな岩手くずまきワインさんの山ぶどうワイン、イベントでも差し入れでいただきましたよ!
岩手くずまきワインの皆さん、漆真下さん、どうもありがとうございました!
工場の周りには森を存分に堪能できる素敵な散策路があります。
こちらもご案内をいただきました!
次回の葛巻町でのごろんコンサートは、この岩手くずまきワインさんの森になるかもしれません。
乞うご期待!
次回のごろんコンサートはコチラ!
あなたが森と繋がる自然体験コンサート!
【栃木】11/11(土)太陽の光とドングリの森へ!寝転んで癒されるコンサート&ランチ交流会@NPO自然と人間の森おおひら
【栃木】★♪11/12(日)大地に寝転んで歌を聴く「ごろんコンサート!」@森カフェリニューアルオープン記念!アニマnet
証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」
森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。ごろんコンサートのご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!
【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/
【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】
森の中で歌を聴くと、分かることがある。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。
クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
森の中で感性のアンテナを開く方法や
知識を想像力に変える方法
定住しない生き方から学べる意識の変化など
自然解説や音楽によって、毎日の生活に役立つの森から得られる人の在り方を広めています。
本名 山田証。福井県出身。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)