農家さんのお手伝い!キャンピングカーで森の旅495日目、宮城県栗原市。
ココニクル号現在、宮城県栗原市にいます。
僕が昔、森のシンガーソングライターとしての修行時代にお世話になった栗原市のくりこま高原自然学校の皆さんとの交流もかねて
とある農家さんのお手伝いをさせていただきました!
こちらでは、70歳以上になるご夫婦が二人で畜産と稲作を営む。
今日は、刈り取った稲を脱穀し、余った藁を牛の飼料として使うために運びます。
これがこの地方独特の藁ボッチ「ねじりほんにょ」です。
田んぼに並べて広く立てかけるのではなく、藁束をねじるように斜めに組み合わせることにより、藁を乾燥させます。
今回の僕の役割は、乾燥したほんにょを軽トラに乗せて
飼料置き場に積み上げていくこと。
これ、藁なのでそれほど重さはないんですが、何往復も軽トラに積み上げてやっていくと、だんだん腕が上がらなくなってきます。
これ、お手伝いがなかったら、70過ぎのおじいちゃんが一人で頑張っているんだと思うと…
ああ、今日手伝えて良かったなあと思いました。
農作業は一つ一つの作業が、普段は使わない筋肉を使う。
まるである種のエクササイズのように、トレーニングのように汗をかかせてもらいました。
抱えると香る藁の匂い。
遠くで誰かがたき火をしている。
煙が一筋、稲の向こうから上がって
子ども達は金色の野原で遊んでいる。
なんて気持ちの良い時間だろう。
途中でお茶とお菓子がやってきたので、みんなで道端に座って休憩。
これも何とも幸せな風景。
この写真の中には、子どもも、学生も、大人も、老人も、いろんな世代の人が混じって座っているんですよ。
多世代が同じ田んぼの中で過ごしている。
これ、昔は当たり前にあった風景で、今は滅多に見られない風景。
もう一つ、昔は当たり前にあって、今はだんだん減っているのは、一つの家で牛も飼いながら農業も行う農家さん。
茨城でもこの話があったのですが、減っていく畜産農家さんと耕作放棄地問題。
茨城ではこちらで紹介しましたね。
「【演奏動画あり】下見レポート!大子ふれあい牧場ってこんな所!@茨城県久慈郡大子町」
畜産農家が牛を耕作放棄地に放牧すると、草を食べてくれるし、広い面積の放牧ができるので一石二鳥です。
そして、大切なのは農業と畜産を分けて考えるのではなく、お互いに補い合ってやっていくこと。
農家は農業だけ、畜産は畜産だけ、ということではなく農業も畜産も集落の中どうしで手伝い合ってやっていくこと。
なるほど、そういう課題があるのかと思った矢先、宮城県でこの農家さんに出会った。
そう、一つの家で牛を飼いながら農業も行うのは、考えたら当たり前のスタイルだった。
今回のように、稲は脱穀した後に藁になり、牛の飼料として利用される。
無駄のないシステム。
だけど、この地域でも牛を飼いながら農業を行う農家は減って来ていて、もう2件しかないらしい。
牛を飼うことも、農業を行うことも、どちらも本当に大変な仕事です。
「だけど、楽しいんだよ」
そう言って笑った農家さんはかっこよかった。
久々にお手伝いさせていただいた農家さんで、考えさせられました。
今日はたくさんの学びと運動をさせていただきました。
ありがとうございました!
オマケ。
初めて見るココニクル号に感動して、思わず上に登ってしまった4歳児!
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「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。
クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
森の中で感性のアンテナを開く方法や
知識を想像力に変える方法
定住しない生き方から学べる意識の変化など
自然解説や音楽によって、毎日の生活に役立つの森から得られる人の在り方を広めています。
本名 山田証。福井県出身。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)