次世代の会社は、昔ながらの暮らしと共に。らんざんとりっぷ後編@埼玉県比企郡嵐山町
神岡さんは、こんな風に川を眺めながらお弁当を食べる。のどかだ。
前半の記事は「家族で行きたい美しい渓谷!らんざんとりっぷ前編@埼玉県比企郡嵐山町」をご覧ください。
地域おこし協力隊の神岡さんは考える。
どうしたら、この街でもっとたくさんの人が暮らしたくなるだろうかと。
そもそもそれを考えている川べり。
ここに座っているだけで、都市生活の皆さんにとっては羨ましいシチュエーションなのだけど。
どんなに忙しく働いていても、家事でいっぱいいっぱいになっていても
ふと目を向けると雄大な川があり、すぐに足を付けて感じることができる。
季節に応じてたくさんの虫が鳴き
絶滅しかけているオオムラサキすら、ここにいたくなる風景が広がる。
人の心の豊さは、環境に左右される。
何より、普段から目に入るもの、聞こえてくる音に左右されるのではないだろうか。
使われることのない、古民家や蔵は、都市生活者にとっては宝物のような貴重な場所。
何とか活用できないかと神岡さんも考える。
例えば、とある古民家を使ってイベントをしようとする時、家主の方は親切な方が多いので
「都市から来る人が使うなら、もっとお洒落に、綺麗にしてあげなきゃ」
とがんばってしまう。
そのままの生活感溢れる場所こそ、都市から来る皆さんが「本当にほしいもの」
そこに価値があることは、地方の家主さんには伝わりにくいのです。
綺麗にしよう
便利にしよう
の時代から今は
人との関わり、血の通ったぬくもり、自然のありのままの姿
をこそ求める時代になった。
さて、そんな嵐山で興味深い企業の社内をご案内いただいた。
「太陽グリーンエナジー株式会社」
https://www.taiyo-hd.co.jp/jp/group/greenenergy/
神岡さんにお昼ご飯に連れてきてもらったら、なんと会社の社員食堂だった!
お洒落なビュッフェ形式。
野菜もドレッシングも、食材は厳選され、彩りの美しい料理が並ぶ。
この社食、豪華すぎる!
そしてなんてセンスの良いものばかりが置いてあるんだろう。
社長自ら差し入れたカボスのハチミツ漬けが置いてあったり。
社員が家庭菜園で作ったものなども、社食でみんなでいただくそうです。
新鮮な食材。
レイアウト。
人の温かみを感じる持ち寄り。
これは今まで見てきたどの会社の社員食堂とも違う。
お話を聞いてみたところ、この会社で社員の皆さんは、いろんな研究を行うのですが
研究で成果を上げるためには、一流のセンスとアイディアが必要。
仕事をする環境が、一流のものに囲まれているようにしているんだそうです。
なんとその為に採算度外視でこの社食も作られている。
確かにセンスの良い物に囲まれていれば、センスも磨かれますもんね。
そして一流とは言っても、それは広い意味を持つ。
ちょっとだけ、特別に会社を見学させていただきました。
オフィス。広々とした空間の中に配置されている。
会議室もなんですが、基本的には壁や仕切りがほとんどなく、あってもガラス張りになっていました。
古今東西のいろんな美術書。
これだけのスペースを取って、面白そうな美術書が並べられ
肝心の仕事に関する専門書や資料は、棚の奥に押し込められているという…。
資料を眺めるくらいなら、美術書を読めと。
会議のテーブルかと思ったら、
息抜き用の卓球台!
と息抜きする神岡さん。
和風の会議室。
こんな奇抜なデザインなのに、なぜか中に入るとすごく落ち着く。
ここで仕事している社員さんもいるそうです。
人が心地よくいられる空間。
良いものが与えられる環境。
それを作って初めて、良い研究をしてくれると言います。
なんと社内保育所が会社の窓から見える場所に!
会社の敷地の隣にあり、仕事をしながら園庭で遊んでいるわが子を見ることもできる。
子どもが具合悪いと言う連絡があっても、ここから様子を見ることができる。
これ、嬉しいですよね。
研究だけではなく、食材生産も行う。
来るべき食糧危機にそなえ、自分たちのできることは何かと考えた結果
自分たちが食べる側だけではなく、少しでも作り出す側に回ろう、と社内で水耕栽培の野菜作りにも取り組んでいるそうです。
そして敷地内に里山まである!
会社の敷地にある森は、社長や社員自らが、地域の里山管理の指導者に学び、里山として整備をしていると言うのだから驚きです。
枝葉は堆肥にするべく集められ
なんとシイタケのほだ木まである!
ヤギまでいる。
保育園の子ども達の人気者にして、敷地内の除草に貢献する。
クヌギの葉が大好き。
こんな会社初めてだ!
こんな環境で生み出される研究は、きっと人にも地球にもやさしいものになるんじゃないかな。
ちなみにこちらは「水上設置型メガソーラー」の記事。
https://www.taiyo-hd.co.jp/jp/challenge/04/
メガソーラーは多くの山林所有者が
お金の生まない森なら、切り開いて発電した方が良い、として
せっかく生態系の回復しつつある自然林まで開発してしまうところもある深刻な問題。
水上と言うアイデアは素晴らしい。
しかも湖沼や調整池を選んで設置しているそうで、生態系に配慮をしてくれている。
もちろん人間の人口を考えると、どんな事業も規模を大きくしていけば、何らかの生態系への影響が出てくるものだけど
この会社の皆さんなら、きっといろんな環境の変化に最適なアイデアを出し続けながら
地域と地球を守って発展を考えてくださるのではないかと思いました。
次世代の会社は、昔ながらの暮らしと共にある。
「太陽グリーンエナジー株式会社」の皆さん、ありがとうございました!
そして、嵐山町のすばらしさを教えてくれた神岡さんに感謝です。
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森の中で感性のアンテナを開く方法や
知識を想像力に変える方法
定住しない生き方から学べる意識の変化など
自然解説や音楽によって、毎日の生活に役立つの森から得られる人の在り方を広めています。
本名 山田証。福井県出身。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)