【演奏動画あり】1300年の歴史を感じるナイトウォークと灯篭コンサート@平泉寺白山神社
まるで秘境に迷い込んだような平泉寺白山神社も、今日は人が賑わう。
森のシンガーソングライターが、日本でもっとも素晴らしいと感じる人と森と歴史が作り上げた神々の住む地。
今年はなんと、開山1300年祭。
霊峰白山のふもと、泰澄大師がこの平泉寺白山神社を開いてから、なんと1300年。
この瞬間に立ち会えたことを誇りに思います。
そして森のシンガーソングライターは、昨年からこの地に森の歌を奉納や、ごろんコンサートの開催をさせていただいております。
ぜひ昨年のレポートをお読みください。
神様の地で森を思い出す。レポート「森の歌会 平泉寺白山神社編」@福井県勝山市
境内での音は、神様を驚かす。
起こした神様は、自分に返ってくる。
そう言われるくらい、普段は静謐の平泉寺白山神社。
今日は日中はたくさんの人で賑わい、ステージではジャズの演奏が始まっています。
「平泉寺白山神社の森で、白山信仰をテーマにしたごろんコンサートを開催したい」
そう思って早数年、紆余曲折ありましたが、ついに昨年から実現となった平泉寺でのごろんコンサート(森の歌会)ですが…
今年は1300年という節目の大祭に、境内での奉納演奏のお声をかけていただいたこと、平泉寺区の皆様に厚くお礼申し上げます。
僕の演奏の時間には、夕闇に包まれつつあって、ところどころに灯篭の灯りが付いています。
巨大なスギの神様が、苔の海から幾本もそびえる中で、漆黒の暗闇が覆う境内。
ものすごい(神様からの)プレッシャーを感じるほどの奉納演奏。
平泉寺白山神社は、鳥居を潜る度に、結界が強くなっていくような、空気が変わったようなそんな思いにさせる本物のパワースポットです。
真摯な気持ちで、60分ばかり演奏をさせていただきました。
友人がアップしてくれた動画をぜひご覧ください。
こんな夜でも、けっこうたくさんの人が集まって、歌を聴いてくださいましたね。
動画を撮ってくださった重松あゆみさん、パーカッションサポートをしてくださった加藤譲史さん、聴いてくださった皆さん、ありがとうございました。
そして、昨年は日中に行った平泉寺白山神社のごろんコンサートツアーも…
今年はナイトウォークとして開催させていただきました。
昨年参加した方も、初めて来た方も、今回もたくさんの方にいらしていただきました。
夕暮れ前の午後4時からスタート。
まずは簡単な平泉寺白山神社の歴史から解説しています。
夕暮れの光のある境内を巡る前半ツアー。
境内の解説は、ぜひ昨年のごろんコンサートツアーをご覧ください。
神様の地で森を思い出す。レポート「森の歌会 平泉寺白山神社編」@福井県勝山市
そして昨年と同じく、旧境内にあたる菩提林のブナの巨木の下で音楽を聴きます。
今回のごろんコンサートの良いところは、このように光の当たる森と、日が暮れてからの漆黒の森の中で、両方寝転んでみることができるからです。
同じ森でも、時間帯やシチュエーションによって様々な顔を見せる。
特に1300年の歴史を誇る境内は、あらゆる力が渦巻く森となる。
お祭りで賑わう境内の姿。
人がいなくなって、暮れていく境内の姿。
光が傾いてゆっくりと無くなっていく森の姿。
そして、夜の闇の中に沈む、とても深い、人ならざるものの世界。
いよいよ、ナイトウォークの始まりです。
まだ足元が見える内に、昨年もごろんコンサートを行ったご神木「若宮の大杉」のところまで歩きます。
歩いている内に、どんどん薄暗くなっていく。
人気もなくなってきて、人ではない獣の世界に入っていく。
「こんなところ、一人ではぜったいに来られないわ」
こういう場所はこうしてみんなで歩くから行ける。
今までいた、人のにぎわう境内からほんの10分歩いたところなのに、こんな声が飛び交うほど、勝山の森は深い。
いくら文明が発達しても日本と言う国では、歩いてすぐそこに深い森があるんだと実感します。
さて、若宮の大杉。
別名千手観音と言われるご神木のところに到着。
このご神木、昼間に見るとこのような姿です。
夜の闇の中では、更に物々しい姿をしています。
まずはご神木に、祈りのように力を送る。
幹に触れて、この木がこれからも元気に生きるように、イメージを送りながら歌を聴きます。
さて、この後は画像はありません。
本当の暗闇になってしまったので、カメラで撮ることはできませんでしたが、みんなで夜の闇の中に寝転がって歌を聴きました。
僕の森の歌に加えて、加藤譲史さんのジャンベの音。
途中から、参加者で来てくださっていたミュージシャンの白崎崇寛さんが鍵盤ハーモニカで、袴田雄士さんが笛でコラボレーションをしてくださいました。
只者ではないお二人。素敵なアドリブセッションでしたよ。
皆さんの力で最後の歌は、夜の闇でもずいぶん賑やかなお祭りのような演奏になったのではないかと思います。
「ここは暗いけど、空は夜になっても明るくて、木の枝のシルエットとのモノクロの世界でした」
「夜の闇に溶けてしまいそうだった」
「なんだか落ち着いてその場にいられた」
「いろんなエネルギーが錯綜していた」
ナイトウォークは、夜の森で寝転ぶ時は、昼の森以上に皆さん様々な感じ方をします。
昔行ったナイトウォークで4歳の女の子でも、夜の闇の中で歌を聴いたら「夜の森が怖くなくなった」と言っていた事があります。
歌は、人と自然を親密にする力がある、と思っています。
文明都市である日本にまだ残された、古来から日本人が親しんできた、この夜の森の深い深い闇。
この闇と、少しでも親密になれたら、このナイトウォークを行って良かったなと思います。
ご参加いただいた皆さん、手伝ってくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました!
さて、次回のオススメイベントはこちら。
あなたと森の付き合い方を教える自然体験ライブ!
君はどっちのリトリートをする?
ライト派→【東京】★8/26(土)?27(日) 大自然の中で何もかも忘れて寝転ぶ!お手軽リトリート@あきる野市
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森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。ごろんコンサートのご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!
【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/
【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】
森の中で、歌を聴こう。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。
クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。
本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)