アーティストとして生きること。キャンピングカーで森の旅324日目。福井県福井市。
アーティストとして生きることを考える。
こうして、一本の草のことを考える瞬間があること。
西へ向かってゆっくりと動く太陽のことを考えること。
この時間が大事。
そして、これだけ働いても、ちゃんとした稼ぎにならないのはなんでだろうと考える。
アーティストとはなんだろうと考えます。
一本の草に気づける。
その瞬間瞬間に、ちゃんと深い部分まで感じられるアンテナを持ち続ける。
そんな「生き方を売る職業」。
「生き方を売る」職業だからこそ、アーティストは自分の生き方に妥協してはいけない。
何を取るより、生き方を取り、だからこそ生まれる作品を示す事ができるんだと思う。
だから僕もキャンピングカーの生活を続け、曲を書き続けているのです。
普通に働いて、いろんな保障を得る為の生活とは違う世界。
僧侶が山奥に籠る理由がよく分かる。
何かを保障されている、安心できる、という環境では悟れないことがある。
でも、アーティストは物を売る商売のように、原価があって、利益があるようなものではない。
「生き方」は売りにくい。
アーティストは、世の中の人のどんな役に立っているだろうか?
貨幣経済は、資本主義は「明確に役に立つもの」についてのみ機能するシステム。
どんな役に立っているだろうか?
でもアーティストがいなければ、人々の心の豊かさは保てない。
例えば、アラスカの写真家、星野道夫は以下のようなことを言っていた。
「人にとって本当に必要な自然は、利用できることが全てではない」
「人が足を踏み入れられもしないような、悠久の大自然がそこにあること」
「それこそが自然の価値であり、心の豊かさに寄与している」
「だから人は自然を利用し尽してはならない」
役に立つとか、立たないとか以前に、具現化できない部分を持っておくことが、心の豊かさにはもっとも大事なことなのかもしれない。
だから、その部分を受け持つ、歌は、表現は、アーティストは、売れていようが、売れていまいが、有名だろうが無名だろうが
なくてはならない職業なのです。
では、どうしてちゃんと生活が成り立たないのか考える。
そんなことを考えながら今日も
節約しながら訓練の日々。
夕暮れの堤防で、西陽を受けながら
柔軟体操から野口体操へ
発声訓練から歌を
一日に何度も、繰り返し繰り返し行います。
体操をしながら、寝転んで見上げた時のココニクル号。
こんな風に、純粋に声の精度を高めていくのは、大変だけど濃密な時間。
疲れたら、砂利の上に座って本を読む。
見上げると、飛行機雲がいく筋も空に線を描く。
それを寝ころんでずっと眺めている。
まだまだ旅の途中。
旅をしているのは素晴らしい。毎回ドアの外に違う景色が見える。
何はともあれ、自然の美しさを最前線で感じられるのが、この生活の一番自慢できることです。
さて、次回のオススメイベントはこちら。
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本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)