概念を超えた神々のスギ達。下見レポ「森の歌会 平泉寺白山神社編」

我々がいつも見るのは、人の手によって世話をされたスギの木。

人の手を離れ、神となったスギの木は、まったく違う生き物に見える。

この記事では9/25(日)に行われる

【福井】苔の海で日本の文化を学びたい★9/25(日)「森の歌会 平泉寺白山神社編」@勝山市

の当日の流れと共に、平泉寺白山神社の森の魅力について記載させていただきます。

この記事は、全行程参加いただいた場合の道筋ですが、もちろん途中参加や途中退出も可能ですので、ご相談ください。

最初は、皆さま、勝山城の駐車場に集合いただきます。
遠くからでもすぐに分かる勝山城博物館
勝山城。

そこから、平泉寺参道へ続く、菩提林へ移動します。

ここが入口。
菩提林入口。

さっそく樹齢100年を超える荒々しいスギの姿に圧倒されます。

おばけ杉。

これから入る菩提林の参道から平泉寺に続く道行で、ところどころ森の歌プログラムをしながら進みます。
菩提林参道。
菩提林参道3

途中にある「牛岩、馬岩」
牛岩、馬岩。
参拝の時にこの岩が牛や馬に化けるという。
それでも通れたら参拝が許される。

参道は途中からトレイルのようになります。
菩提林参道4
参拝客を見守るお地蔵さま。
お地蔵さま。

ようやく境内に辿り着きます。

一の鳥居をくぐった後の風景。
参道1
見えてきたのは二の鳥居
参道2

その奥に見えるのが拝殿です。
苔と拝殿。
ヒノキゴケと、その奥に見える拝殿。

それでは、平泉寺白山神社の見事な苔庭をご覧ください。
苔庭1
苔庭2

苔の海から、荒々しいスギの神様がいくつもそびえている。

別三社とヒノキゴケとシダ。
別三社。

御手洗池。
御手洗池。

この御手洗池こそ、かの泰澄大師がこの泉で女神と出会い、ここを白山の登り口として認められたという場所です。

白山信仰は、日本三大霊山の一つであり、一年中白く輝く「白山」に神が宿るとして信仰する山岳信仰。

日本各地に白山神社があり、この平泉寺白山神社はその大本と言えます。

さて、そしてこちらが本社
本社。
龍の彫刻が、息を呑むほど美しい。

あの黄泉の国の主、イザナミが祀られています。

さて、そんな境内を後にして、もう少し歩くと、とある道に出ます。
田んぼの道。

実は平泉寺全盛期には、この辺りには僧兵達の住む巨大な宗教都市があったことが分かっています。
長年の堆積で都市は土に埋もれていますが、これが少しずつ発掘されつつあるのです。

白山信仰の越前側の禅定道の拠点(越前馬場)として山伏僧兵が集まるところとなり、朝倉氏の保護を受けていた室町時代後半の最盛期には、48社、36堂、6千坊、僧兵8千人の巨大な宗教都市を形成した。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%B3%89%E5%AF%BA%E7%99%BD%E5%B1%B1%E7%A5%9E%E7%A4%BE)

再現都市。
これは、発掘された石畳に合わせて土壁のレプリカを置いたもの。
ここだけ急に時代がタイムスリップしたかのようです。

この美しい石畳が、ずっと知られずに土に埋もれていたのです。
石畳。

ふと見ると、森の中にカモシカがいました。
カモシカ。
じっと僕のことを見つめています。
僕が去る時も、何かを試すように、ずっと見ていました。
神様の使いだったのかな。

その先にすぐに見えてきます。
今回の演奏を許された場所「若宮神社」です。
若宮神社1

この若宮神社のそばにそびえる巨大なスギは「若宮の大杉」と言われます。
若宮神社2

スギの概念を超えた、神々のスギです。

人が管理したスギではない、本来の自然の中で生き続け、神様になったスギです。

若宮の大杉1
若宮の大杉2

すごいパワーです。

宮司様の奥様は「千手観音」と表現する。

この神様の木の下で、森の歌プログラムの締めくくりです。

宮司様が歌を許してくださったのが「本当かな」と思うくらい凄みを感じる場でした。

皆さんにも、ぜひ体感してほしいと思っています。

帰りのこの田園風景がまた素晴らしい。
のどかな棚田が、どこまでも続いていく中を、みんなで降りていきます。
田園風景。

昔と違って、イノシシ用の柵が張られています。
イノシシが増えて苔を掘り返してしまうからです。
掘り返されたコケ。
イノシシの足跡。

人が山を変えてしまい、地球を変えてしまった現代では、こうした文化の継承にも、獣害が発生しているのです。

さて、そんなこんなで、今回は平泉寺白山神社の神様のスギ達と、その文化についてご案内しました。

文章や写真ではあまり伝わらないなあと思います。
やはり皆さんには実際にその目でこの森を見てほしいと思います。

知識より、感性。

感性で古代の森を見る時、きっと今まで目にして来た森と全く違う自然の姿を見ることになると思います。

そして僕はその森で、歌を使って皆さんの心がリセットできるように、癒していきたいと思います。

雨天の場合。

平泉寺白山神社の境内そばにある、こちらのおしゃれな蔵を貸していただきました。

雨天の場合は、傘をさして境内を巡った後、こちらの蔵で音楽や交流をしたいと思います。
蔵の内部。

お申し込みは9/21(水)までです。

【福井】苔の海で日本の文化を学びたい★9/25(日)「森の歌会 平泉寺白山神社編」@勝山市

証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」

森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。9月は北陸で、10月は九州で、森の歌会のご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!

【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/

【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の生き方を説く「森の歌会」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です