消費される音楽から、機能する音楽へ。Green Artist JAPAN レポート「森の歌会 番外編 あそび歌の世界」
アーティストが、親子向け自然体験を作る。
遊び歌、というのを知っていますか?
歌のような、遊びのような。
保育士さんのアーティストで、今すごいブームになっているように思います。
「子ども達と、遊ぶための歌」ということですね。
それこそ、きちんとした楽曲の中に、遊びの要素が入っているものもあれば
遊びの中に、少し音楽を加えていく、というものもあります。
その歌が、子どもと遊ぶ為の機能を備えているということですね。
僕の歌は「森を解説したり、気持ちを森に近付ける為の機能を備えている」ことを目指しているのですが
それと同じ。
歌に機能を求めるというのは、まったく新しい音楽のブームだと思います。
でも、実は昔から、遊び歌はありました。
童謡やわらべ歌のように、神事、催事の歌のように、多くの歌は、昔は機能を備えていたのです。
今もたくさんの素敵な歌が、メディアを通じて僕らの元にやってきますが、その中のいくつが、機能を備えていると言えるでしょうか。
消費される音楽、と題されてしまうほど、音楽の価値は下がってきていると感じます。
そしてそれは「機能」を備えていないからではないかと、僕は思っています。
今回は、5/8に行われた「森の歌会 番外編 あそび歌の世界」のレポートをさせていただきます。
歌の達人、実際の保育園の副園長も勤めるアーティスト「大竹龍」さん。
そして、架空のヒーローソングでブームを巻き起こしているリュウセギャザーこと「龍井一磨」さん。
そして幼児向けピアノ講師でもあり、アコーディオンで森の中で素敵なサポートをしてくださる石井圭子さん。
そして、森のシンガーソングライター証の4アーティストで、森の歌会をさせていただきました。
多摩市のとある公園に集まる親子の皆さん。いったいこれから何が始まるんだろう?
さっそく、大竹龍さんの得意技「かおかおシアター」。そして龍井一磨くんの十八番「流星戦隊リュウセギャザー」。
道行く人もうらやましそうに見ているほどの盛り上がりで、親子の皆さまの楽しそうな顔と言ったら…
そして今度は森のシンガーソングライター証の出番です。まずは森の探検。
そして絵本読み聞かせ。今回はレオ・レオニの「フレデリック」。
もちろん、森に寝転んで聴いてみる歌「パイオニアソング」も。
再び、大竹龍さんの進行で、ネイチャーゲーム「森の宝物探し」。
石井圭子さんが行う、集めてきた自然物の色を音符に変えて演奏するというすご技!
さあ、いかがだったでしょうか?
自然体験の中に様々なアーティストがコラボして行う今回の森の歌会。
いつもにも増して、濃密で楽しい時間でした。
環境に機能するアーティストを育てるGreen Artist JAPANならではの素晴らしいイベントになったと思います。
ぜひまたこういうイベントを行いますので、皆様もお越しください。
今回参加してくれた皆様、出演してくれたアーティストの皆さん、本当にありがとうございました!
さあ、次回の気になる森の歌会は
【山梨】野生のシカとシラカバの地★7/16(土)〜17(日)「森の歌会 清里キャンプ」@北杜市
【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】
森の中で、歌を聴こう。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の生き方を、音楽と共にお届けします。
本名 山田証。東京都多摩市在住。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。
2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。
国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。
森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)
証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」