臼杵市で出会った二組の家族の生き方が面白い。10/22(土)森の旅140日目。

上村ブレッド

世の中には、面白い生き方、考え方を持った人がたくさんいます。

特別なことをしなくても、ああ、この方はずいぶん不思議な考え方をするなあ、とか、主義主張はなくとも、人とはずいぶん違う行動をするなあとか。

考え方、人との接し方、哲学の好み、人生観。

世の中のこれらは多様化していて、その多様性が、僕が思うより遥かに広く許容されている。

臼杵で出会った二家族のことについて書きますが、本当に魅力的だったことは、言葉では語れないかもしれません。

とても、魅力的な人達だったのです。

臼杵市議の奥田さんが「森のシンガーソングライターとこの人たちを会わせたら面白そう」と(そう思ったんだと思いますが)僕を紹介してくださいました。

今回は、その日に出会った人たちのことを書いてみます。

造園業などを営む「くじら企画」の小山家にお邪魔しました。

すごくかわいいHPです!
http://kujirakikaku.com/index.html

実は写真には撮れなかったのですが、まずお宅とお庭が大変に素敵なのです。

雨水を溜めておける貯水槽が、そのままビオトープみたいな池になっていたり、ジブリを意識したようなかわいい作業小屋の三角屋根には、地衣類が仲良く植わっていたり。

庭には水路が張り巡らされて、ちょっと歩くだけでもずいぶん楽しくなる造りでした。
(次回お邪魔した時は、ちゃんと写真を撮ってきますね)

お家も変わっていて、入るとすぐに二階まで吹き抜けのちょっとした広間になっています。

ご飯を食べたり、お客様を招いたり、時にはコンサートを開いたりもできる部屋。

特別だと思ったのは、吹き抜けの二階部分は時によって板を並べることにより、即席の二階が出来上がるということ。
吹き抜け。
吹き抜けにも二階にもできるって、すごい発想…。

お風呂は薪を使っていますが、これが昔ながらのイメージする薪風呂ではなくて、こういう近代的な薪のボイラー。
薪のボイラー。
この中で薪を燃やしてお湯を沸かし、それが家の各所に給水される仕組み。

薪のお風呂に入らせていただきましたが、体の芯から熱くなる。

これからの冬にはぴったりで、生活の中に本物の火の力を取り入れることができるのは、羨ましいなあと思いました。

小山家ご主人は、なんと昔は世界中を放浪し、本まで出版しています。
奥様もヨーロッパを旅したり。屋久島に住んでいたり。
小山さんの本。
本を読んでみると、面白い!
僕の旅よりもっと面白い体験が書いてありますよ。

昔からそういう生活をしていると、考え方がまず他とは違ってきます。
僕とリスペクトする部分も多く

この放浪記をお酒を飲みながら聴くのが、何とも面白かったです。

わくわくする話は、本当に良いつまみになります。

小山家では相当に美味しい手料理を出していただいたのですが特に紹介したいのはこちら。

こちらは小山家でいただいた「臼杵ボウル」
臼杵ボウル。
臼杵市で流行っているらしく、ボウルの中に、氷とカボスをいれて、後は焼酎をストレートでドボドボと入れて、柄杓ですくって飲む。

これ、ハイボールのように何かで割るとかではなく、普通にロックですね。
これが普通にお客様に出される時点で、この土地の皆さんの酒の強さが分かります。

証にはロックはちょうど良く、夜中まで酒が止まりませんでした。

小山家の皆さん、本当に楽しかったです。ありがとうございました!

続いては「UEMURA BREAD」というパン屋さんを営む上村家の皆様。

以前は都会で百貨店に勤めていたご夫婦が、一念発起して臼杵に移住し、古民家を改装してパン屋さんを始める。
ウエムラブレッド。

カンパーニュというのでしょうか。
とても固いけど、噛めば噛むほど味わい深い。

こちらはまかないでいただいたパン。お客さんに出せない分が回ってきたのだけど美味しそう…。
まかないでもらったパン。

地元の方には「固すぎる」と言われることもあったそうですが、今では毎日早朝からパンを買いに来る人が後を絶たないほどの人気店。

車でしか来られない山の中にあるのですが、車で仕事に行く人や、家に帰る人が、このパンを買っていきたいとわざわざ山を登ってくるのです。

さすが元百貨店の販売をしていただけあって、レイアウトや売り方がとても上手い。

普段ならお客様が気付きにくい道に、突然パン屋さんの黄色い看板が目を引き、焼き立てのパンが食べられるようなイメージをさせる。

黄色い看板に導かれて、山道を車で上がっていくと、古民家のお洒落な風貌のパン屋さんが見える。

どうしたらお客様がわくわくするかを知っている。

今回証は、こちらのパンを買いに来る方に、古民家のお部屋の中でライブをさせていただきました。

僕がライブの準備をしていると、奥様がやってきて

「証君、羽釜でご飯炊ける?ちょっと炊いておいて」

と言われ(そういえば飯盒でご飯はいつも炊くけど羽釜ではない)と思いつつも、子ども達と一緒にお米をかしいで、チャレンジ。

でもこの日は雨で、薪を探すも濡れているものしかなく、まず火が付かない!ということから悪戦苦闘していたら、奥様が物置から廃材を出してきて「これ使って」と。

廃材で火を点けて、子ども達とご飯を炊きました。

まさかのライブ前に、羽釜チャレンジで煙に巻かれ

こんなライブの始まりはかつてないなあと、とても面白かった。

羽釜で炊く。

羽釜を炊く1

羽釜で炊く2

羽釜で炊いたご飯のお握りとみそ汁をいただきました!うまく炊けた!
お握りとみそ汁。

僕がライブをしている間中、ひっきりなしにお客様が訪れているので、残念ながら写真を撮る方もいなくて、演奏中の写真はないのですが、とてもハートフルな時間になりましたよ。

上村家の皆さん、どうもありがとうございました!

ウエムラブレッド。

オマケ。

上村さんに持たされたお弁当。リンゴとサンドイッチと…まるでジブリの映画のようなお弁当だなあと。
上村家のお弁当。

ウエムラブレッドの娘さんが、ライブ後に、証に描いてくれた絵。
僕をイメージしてくれた色使い。
なんて素敵な色使い!
娘さんの絵。

さて、次回のオススメイベントはこちら。

皆さんとお会いできますように。

【箱根】★12/11(日)「心の壊れない生き方がある。自然と人の共生を学ぶハコネエコビレッジで森の歌会」

集合写真。

証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」

森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。11月~2月は関東で、森の歌会のご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!

【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/

【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の生き方を説く「森の歌会」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です