自分のスピードで少しずつ、生きる力を育む。考学舎ごろんコンサート@長野県富士見

森の中で。

先日、プログラムをさせていただいた「考学舎」様のサマーキャンプでごろんコンサートを様子をレポートさせていただきます。

考学舎」

「自ら考え、決断して行動できる人材を育てる」をコンセプトに学習塾ともフリースクールとも一線を画す学習の場を提供しています。

考学舎は、一緒に勉強することを通して、生活における様々な「生きる」為の課題に取り組んでいる塾のように思えます。

このサマーキャンプに来た子ども達は

炊事洗濯は自分たちで行う。
過ごし方も自分たちで決める。

勉強がもちろん優先なのですが、それよりも「一緒に生活を作り上げる体験」を大事にしているのではないでしょうか。

集まった子ども達は、小学生~大学生まで。
学校にいたら普段は一緒に生活をすることのない縦社会の関係の人たちと、数日を一緒に作り上げていくのです。

不登校を選んだ子ども達の勢いがすごい!五風十雨農場でごろんコンサート。山梨県白州。

でも書かせていただきましたが、子ども達が長い学校生活の中で本来身に着けたい力とは

物事を創造する力
物事を多面的に捉える力
集団での関係の在り方

とするなら、これはむしろ最初から本物の縦社会の中でもまれて、様々な考え方の人に巡りあって育まれていくものかもしれません。

幅広い年齢層で過ごせるキャンプの時間で、子ども達はどんなことを持って帰るのでしょうか。

さて、このキャンプの中でほんの数時間ですが

子ども達に森のシンガーソングライターのごろんコンサートを受けていただきました。

せっかく長野の大自然の中にいるのに、すぐそばの森の楽しみ方を知っているでしょうか。

森は、森のことを知らなければ、ただの鬱蒼と茂った森。

でも、樹木や鳥や虫たちがどんな生き方をしているか知ることで、鬱蒼と茂った森は魅力的な風景に変わる。

ごろんコンサートで僕が伝えることは

人以外の生物が、どんな生き方をしているのか。
人が、人以外の生き物の立場に立ってみることができるか。
森の知識を得た時に、見える風景も変わって見える。

ということ。

まずは、子ども達が過ごしている古民家の前から見える風景を眺めながら歌を聴きます。
古民家の前で。

森のシンガーソングライターの自己紹介。
キャンピングカーでの暮らしなどをお話しています。

今度は森の中で。
ちょっと歩いただけなのに、さっきよりずいぶんと涼しい。
森の中で。
どうして森の中に入ると涼しくなるのかを、解説やディスカッションを交えてお話していきます。

木に触れて歌を聴く間、自分が触れている木のことを想像する。
木に触れて歌を聴く。

伸びている枝を想像する。
太陽の光を感じる。
風の通りを感じる。
地中に伸びる根っこのことを想像する。

そう、このプログラムは歌を聴きながら自分が一本の木と同じ感覚になる為のもの。

そうして木と同じ感覚になって、初めて観察できることがある。

それぞれが触れている木に対して発見したことや、どうして?と思ったことを発表してもらい
それについてみんなで考えます。

そして、今度は森に背中をつけて歌を聴いてみます。
ごろん。

ごろんコンサートは、眠っても良いコンサート。
すっかり森の中で熟睡する子ども達や、逆に歌に聞き入る子ども達も。

森と一体になってみる。
一本の草の視点で、森を眺めてみる。

そして、感じたことを、詩のようにして書いてみてもらいます。
詩を書く。
本当は詩の書き方までレクチャーしたかったけど、時間切れなので、とにかく自分から出てきた言葉を紙に写していく作業。

それらの言葉を拾って、森のシンガーソングライターが即興で歌を作り、森に聴かせています。
即興の歌。
それをまた寝転がって聴く子ども達。

終始和やかで、森と子ども達が十分に対話できた時間だったように思います。

いかがだったでしょうか。

森のシンガーソングライターは、学び半分、感性半分が大切だと考えています。

学んだことは、感性の手助けがあって、初めて想像力に繋がる。

考学舎の子ども達は、学ぶことにすごく意欲があって、僕もお話がしやすかったです。

こういうイレギュラーな授業では、学ぶべきことをこちらから提示する分よりは、自分が森から何を持って帰れるのかは自分次第の要素が強い。

考学舎の子ども達はそれぞれに、何か面白いものを持ち帰ったように思えましたよ。

樹木たちは、人よりはるかに長いスパンで、そしてはるかにゆっくりと生きる。

子ども達も、自分のスピードで少しずつ生きる力を育むことができますように。

考学舎の皆さん、どうもありがとうございました!

拡散、ご支援、よろしくお願いします!

CD1枚から支援いただけます!

「森と人をもっと近くに。寝転んで森を学ぶCDを作りたい」

https://greenfunding.jp/sustena/projects/1770

さて、次回のオススメイベントはこちら。

あなたと森の付き合い方を教える自然体験ライブ!

あなたはどっちのリトリートをする?

ライト派→【東京】★8/26(土)大自然の中で何もかも忘れて寝転ぶ!お手軽リトリート@あきる野市

ディープ派→【長野】9/30(土)~10/1(日)標高1000mのエコビレッジ~瞑想と歌のキャンプ@今心imacoco
ブナの木。

「【ご依頼】個人向け「森のうた処方箋はじめました!」

証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」

森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。ごろんコンサートのご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!

【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/

【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

※ 記事内の地名が一部間違っておりましたので、修正しました。

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