足羽山に行こう!レポート「足羽山で森の歌会」@福井県福井市

足羽山 演奏

福井には、良い森があるなあ。

こんな風に感じたのは、僕が東京を始め、日本全国の森を旅したからかもしれません。

去年の、平泉寺白山神社に続き、今年はまず、足羽山という、庶民に愛される山での開催となりました。

本当はプライベートイベントのような形でひっそりと行おうと思っていたのですが、蓋を開けてみると、足羽山の近所の方から遠方から駆け付けてくださった方。そしてプライベートでいらした市の観光課の方まで、合計14名の方にご参加いただきました。

福井の皆さんの足羽山への強い関心。

この日は雨予報にも拘わらず、天気も気温も味方して、とても居心地の良い日和で、皆さんにはとても楽しんでいただきました。

「冬の森に寝転んでみる 足羽山で森の歌会」をレポートさせていただきます。

このなんの変哲もない(と思っていた)山が、調べてみるととても奥が深く、面白い山であることに、本当に感心しました。

このイベントを行うことで、僕は足羽山について調べることになり、思いもかけない足羽山の魅力について、皆さんにご案内できたことを、本当に嬉しく思います。

古墳広場
古墳広場。

古墳広場で歌。

足羽山には、5~6世紀ころの古墳がいくつか点在しています。

ここもその一つで「饅頭山古墳」と言われており、足羽山の登り口にあります。

この場所で、最初のプログラム。

足羽山全体を眺めながら、歌を聞いたり、足羽山のことを話し合いました。

足羽山の敷地は意外に広く、全体では東京ドーム88.5個分の敷地を持ちます。

樹木の種類は170種類。
草本は470種類。
チョウが50種類。
セミは7種類確認されています。

(足羽山自然史博物館HPより)

ここで、まずは足羽山と自分の関わりについて皆さんに話していただきました。

ポプラの木の広場
ポプラの木の広場。

ここでは寝転がって歌を聴いてみます。

葉の落ちた剥き出しの枝が荒々しく、下から見上げると、冬の空の色にほんとに似合うのです。

ポプラの巨木。

足羽山の岩盤は、青い綺麗な笏谷石で出来ています。

この岩盤の上に、わずか数十センチの土が乗って、森が形成されているのです。

もし、木の根っこや草の根っこにより、土壌流出が防げなければ、足羽山は岩山になってしまう訳ですね。

さて、そんな足羽山はどんな森なのでしょうか。

基本的には、日本の里山に本来生えているコナラがたくさんあります。
落ち葉の道。

見渡す限りのコナラの中に、時々、クヌギ、アカシデ、ヤマザクラがあります。

コナラと同じくらいたくさん生えているのは、中低木のような位置で、ソヨゴです。

シラカシの大木が、古い時代からの威厳を持って生えています。

僕が普段活動する、東京の里山よりも、福井の足羽山は、少し古い森であるように思います。

森林の第一世代である、コナラ、クヌギの落葉樹の森が年老いて来て、徐々に、ソヨゴやシラカシの常緑樹の森に移行を始めています。

足羽山の成り立ち、どんな動物がいるの?もっと詳しく!
気になる方は下記のリンクをご覧ください。

福井市民必見!奥が深いぞ足羽山「自然史博物館へ」@福井県福井市

解説1

解説2

解説3

ドングリの芽吹きを見たり

途中で、チェーンソーで森林作業をするおじさんに出会ったり

まるで兄弟のように生えるスギとシラカシの大木を見たり

コゲラを探す時のコツを話したり。

そんな話をしながら、足羽山の道を登っていきます。

足羽山のぼり口

そして、落ち葉の道を踏み分けて、辿り着いた頂上付近。

森の中で、薬草茶を飲みながら、みんなで寝転んで歌を聴きました。

ゴロン。

まずは森の音をみんなで聴いて

それから、森の音に、ギターの音が混ざってくる。

寝転ぶ場所によって

森はまったく違う姿を見せる。

みんなでランチを食べたのは「cafe Sola」さん。

ロール白菜ランチ。
僕は美味しいロール白菜のランチをいただきました!

さて今回ご参加の皆さんには、今日の感想を詩や文章にしていただきましたよ。
ご覧ください(一部抜粋)。

歩いたことがあるのに、知らなかった。
目に入っていたのに、知らなかった。

興味がなかったからか?
心に余裕がなかったからか?

心が洗われた時間、ありがとうございました。

(30代男性)

最後の地点で寝転がって聴いた、証さんのギターと歌音。
自然のさえずりの中で聴く生の音。
初めての体験でした。

今までの悪い心が浄化し、善になったような感じ?(笑)で、良かったです。

(男性)

普段、何気なく上がっていく足羽山の風景が
全く違う風景に見えた。

(男性)

背中からすべてのストレスが落ちていく。

(60代女性)

ねっころがって聞く歌、ギターの音
体が温かくなって、じんわりとしてきました。

温泉につかった時のじんわりと同じ。
枯れ枝と空の色のコントラストが、本当にキレイ!!でした。

(女性)

証君の歌を聞くと、色々子どもの頃の事、思い出します。
授業中も休み時間も、一人教室に残って、空ばっかり眺めて、空想にふけっていたこと。

(60代女性)

寝転ぶと、前後左右がなくなった。
自分から離れて、森を感じた。

(30代男性)

子どもの頃遊んだ足羽山、道は綺麗になっても、昔のことが思い出されます。
大きな木、青い石、たくさん昔のことが思い出されます。

(60代女性)

ねっころがったところから見えた
葉っぱを失ったさみしい木々

私はずっと 緑の中が好きで、緑が心地よいと感じてきたのに

このさみしさが美しく、愛おしくなりました。

(30代女性)

たのしみは

えにしあり方と うち集い

足羽の山の声を聞く時

(女性)

昔は、空を流れる雲も、森のにおいも好きだったのに
どうして、忘れてしまったのか、見なくなってしまったのか。

自分は自然が好きだったと思い出しました。

(30代男性)

カフェで演奏。

皆さんが書いてくれた感想や詩を抜粋して、その場で即興の歌にしましたので、聴いてみてください。

ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

さて、次回のオススメイベントはこちら。

あなたと森の付き合い方を教える自然体験ライブ!

【東京】1/28(土)「あなただけの箒を作る。ススキの箒で森の歌会」@東京都府中市

ススキ箒1

証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」

森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。森の歌会のご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!

【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/

【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「森の歌会」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

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