なぜススキで箒を作るのか?レポート!「ススキの箒で森の歌会」

箒で飛んでみよう。

なぜススキで箒を作るのか?

箒なら現代では、そこら中に安く売っています。
ススキを刈るよりも手間がかからず、高性能で、しかも安い。

そんな現代で、ススキ箒を作る意味とはなんでしょうか?

今回は、1/28(土)に行われた「ススキの箒で森の歌会」の様子をレポートいたします!

集まった皆さんは、約10名。
今回は多摩川の河川敷に、材料となるススキを採りに行きます。
多摩川河川敷を歩く1

多摩川河川敷を歩く2

堤防の道から、更に分け入って、道なき道も進みます。

ススキの中を歩いていくと、子どもの時を思い出しますね。
自分より背の高い草の中を歩いていた時。

今回収穫するのは「オギ」
オギの収穫1

実はススキよりもオギの方が箒作りには向いているんだそうです。
(下見レポートの時には間違えてお伝えしてしまいましたね…失礼しました)

オギの収穫2

箒に向いている穂は、なるべくまっすぐで、ふさのボリュームがあるもの。
皆さん、それぞれ普段は行かないような茂みに入って行って、一生懸命収穫してくださいました。

オギの収穫3

オギの収穫4

河原で「ごろんコンサート!」

もちろん今回も行います!
多摩川の中州の真ん中に寝ころんで歌を聴く時間です!
ゴロンコンサート!

冬の太陽がぽかぽか当たる下で

石ころと川のせせらぎと

見渡す限りの黄金の穂の中で寝ころんでいると

自分がどこにいるのか分からなくなってきます…。

収穫完了!

そして、収穫完了!!

だいたい一本の箒に対して、30~40本、かなりたくさん集めましたね。

河川敷を歩く!

さて、ベースキャンプに帰ったら、まずはご飯の時間です!
それぞれが持ち寄った「焚き火で焼きたいもの」を焼きながら、交流しました!
食事風景。

焚き火で料理!!

証からは、ふるまいホットワイン!!たくさんのフルーツを入れて作ります!
ホットワイン。

さあいよいよ箒作りの開始です!

今回の講師の坂本太郎さん。里山遊びの達人です。
箒作りのコツを丁寧に教えてくれました!
箒作り説明。

箒作り

箒作り2

箒作り3

箒作り材料。

一度始めると、ずっと作り続けてしまう!
皆さん、自分の箒を長い時間をかけて仕上げていきます。

箒作り4

そして、みんなの箒が完成しました!!
箒完成!!

色とりどりの箒。

道行く人がうらやましそうに見て行きました。

世界に一本しかない、自分だけの自慢の箒ですよ。

最後は、河原の風景を眺めながらの

森のシンガーソングライター証のアコースティックライブ!
アコースティックライブ2

アコースティックライブ1

なぜわざわざ、ススキで箒を作るのか?

それは、今回参加してくださった皆さんの顔が教えてくれました。

さんさんと降り注ぐ太陽の下

広大な河原の風景を眺めながら

みんなで和気あいあいと

ちょっとずつ箒を仕上げていく。

これが、答えなのです。

参加者の笑顔1

参加者の笑顔2

参加者の笑顔3

お金をかけるより、手間をかける。

材料もその辺に生えているのです。

何より、こしらえていく時間が楽しい。

私たちが自然にあるものに見向きもせず、ただ便利なものを求めるなら、ススキは使われずにただそこにあるだけです。

代わりに、便利の代償としての自然界の様々なバランスが損なわれていきます。

自然と共に暮らすとは、自然のものを生活の中に取り入れ、自然のスピードと共に生きることです。

大量に採ることもなく、大量に消費することもない。

自然界のスピードと我々が同じスピード。

そのスピードがどんなに気持ち良いか、今回参加した皆さんは感じてくれたのではないでしょうか。

仕事とは楽しいものです。

生活とは楽しいものです。

昔はそれが同じものだったんですね。

参加者の笑4

参加者の笑顔5

最後に。

便利とはなんでしょうか。

便利になることは、スピードを早めることです。

一見、素晴らしいことに思えるけど、結果は物事が早く過ぎていった結果、次の物事がたくさんやってくるだけです。

僕たちは、便利になるに連れ、次々にやってくる物事をこなすことばかりに追われていないでしょうか?

便利でなければ、やらなくても良かったことも、次々に回ってくる。

便利とはスピードを早めること。

スピードを早めることは、実はあまり意味がないように思います。

時間をかけて、手仕事をして、自分のスピードを緩めていく。

それで大丈夫なのです。

本当に力とスピードが必要な時は、人はちゃんとやるべき事をやると思う。

それまではゆるゆると、こんな風に物を作っていたい。

そう思える今回のイベントでした。

ご参加いただいた皆さん、講師の坂本さん、どうもありがとうございました!!

※ 今回の素敵な写真は、坂本太郎さんと、yoocoさん撮影。

さて、次回のオススメイベントはこちら。

あなたと森の付き合い方を教える自然体験ライブ!

【東京】2/19(日)森の歌会 始まりの森で、生命をいただく山菜の歌@東京都府中市

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【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

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