足湯で歌を聴く体験。寒い時もみんなが集まれる「熊本県杖立温泉足湯カフェ」

足湯カフェライブ。

熊本県阿蘇郡小国町にある「杖立温泉」は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルではないかとも言われる美しい温泉街。

でも、実は熊本の震災で、深刻な被害を受けている場所でもあります。

杖立温泉は震災当時、生活用水の断水により、しばらくの間旅館営業をすることができず、経済的にはもちろん、精神的にも深刻なダメージとなりました。

その後も客足は伸びず、ひどい時には観光客は普段の10分の1にまで減ってしまった時もあるようです。

そんな温泉街を元気にしようと、地域おこし協力隊の皆さんが企画したのが「足湯カフェ」です。

「寒くなってくると、ほとんど人通りがなくなって寂しい風景になる」

「もし足湯の場所でも、ちょっと楽しく人が集まれる場所があれば、この温泉街がちょっとは元気になるんじゃないか」

そんな想いから始まった足湯カフェ。

最初は、足湯の場所で簡易的な看板と設備を持ってきて、珈琲を販売することから始まったそうです。

「そんなにお客さん来ないよね」

と見積もって始めてみた足湯カフェ。

蓋を開けてみると、何十人もの人が訪れ、ぜんぜん珈琲が足りなかったそうです。

ちょっとした場を作りさえすれば、みんながこうして集まる。

「本当はこういう場を求められていたんだ」

そう思った協力隊の皆さん、今ではいくつかの出展者も集い、地域の皆さん、宿泊客、温泉の従業員、県内外からも、あらゆる人が集まる場になりました。

僕がライブをさせていただいた日は、なんと冷たい雨の日。

今日は客足はそんなにないかも、と言われていたけど、結果的にこの日も、一日に60名近くの人が訪れてくださいました。

「足湯カフェでライブをするなんて、初めての試み」

と言われましたが、僕だって足湯でライブをするのは、初めての試みです。

そんな今回の足湯カフェライブの様子を、レポートさせていただきます。

足湯カフェとココニクル号。
足湯カフェに到着したココニクル号。
遠くからでも良い目印になります。

はるばる高千穂から出店しに来てくれた「ういぱん」さん。
ういぱんさん。

珈琲も販売してくれます。地域の子ども達と、地域おこし協力隊の山本さん。
珈琲も!

美味しいシナモンロールと珈琲で、足湯はいかが?
シナモンロールと珈琲。

「史穂氷菓店」さんのかき氷!
史穂氷菓店さんのかき氷。
杖立プリン味と、小国ラズベリー味がありました。

寒い日でも、足湯につかりながらなら、かき氷も美味しい!

ラズベリー味のかき氷にご満悦の、地域おこし協力隊の松井さん。
山本さんと松井さんは、今回の足湯カフェの中心人物でもあります。
img_1962

何より面白いと思ったのは、地域の子ども達が出店していること!
子ども達の出店1
こちらは手作りの「ガチャガチャ」と「クレーンゲーム」です。

とてもうまくできていて、当たると飴や手作りのミサンガなどがもらえます。
ほっこりしてしまった…。

毎回出店内容は、子ども達自身で考えてきて、準備も自分たちで行うそうです。
足湯カフェ自体のスタッフとしても子ども達がお手伝いします。

この温泉街、子ども達の勢いが素晴らしい。

「後で、うちの温泉に入りに来てくださいねー」

と子ども達に誘われるのも、ここならではの文化ですね。

そして、森のシンガーソングライターの足湯カフェライブ!
足湯カフェライブ2

足湯カフェライブ3

足湯カフェライブ。

入れ替わり立ち代わり来るお客様に、3曲くらいずつ演奏をしながら、休憩しながら、とゆったりライブをさせていただきました。

しかし、足湯に入りながらライブするのは

なんて気持ちいいんだ。

お客さんが、ゆったりくつろぎながら、とても至福の時間となりました。

演奏してみて分かったけど、足が湯につかっていると

力が抜けます。

なので、ゆったりした曲ばかり演奏しました。

たまにノリの良い曲をやってみても、みんな頭がふやけているので、ノリの良い曲はあまりうまく乗れませんでした…。
(同じようなライブをするアーティストは参考に…いないと思うけど)

どんなに気持ちよかったかは、聴いた人でないと分からない。

森もいいけど、温泉もいいなあ。

聴いてくださった皆さん、足湯カフェの出店の皆さん、杖立温泉の皆さん、本当にどうもありがとうございました!

さて、次回のオススメイベントはこちら。

皆さんとお会いできますように。

【箱根】★12/11(日)「心の壊れない生き方がある。自然と人の共生を学ぶハコネエコビレッジで森の歌会」

集合写真。

証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」

森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。11月~2月は関東で、森の歌会のご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!

【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/

【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の生き方を説く「森の歌会」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です