森から生き方を学ぶ①植物編〜今、起こっている事が本当。

こんにちは。
森のシンガーソングライター証です。

この記事では、自然の生き物達がどんな風に生きているのかを学び、そこから人の生き方を考えてみたいと思います。

と言っても、人が自然界から受け取れるものは幅広い。

ここに書いてある事は、僕個人の考え方、生き方としてお読みください。

僕は、僕個人の思想が(そのまま)波及して行くことを良しとしません。

本来僕は、森のシンガーソングライターとして、皆さんを森に連れて行く役割です。

森は、皆さんがそこにいるだけで、それぞれに必要なもの与えてくれるからです。

足りない人にはその隙間を埋めるように。
過分な人には必要ないものを持ち去るように。

その人に応じて森から受け取れるものは様々です。
それは、人の判断でできることを超えている。

悠久に働き続ける地球のシステムから、僕たちが想像もできないような遠くから運ばれてきて与えられる智恵のようなものでしょうか。

本当は森からそれぞれが受け取ってもらう、それだけで、説明はいらないと思っていたのですが

僕の立場を明確にしないと既存のいろんな思想、考え方と混同あるいは混乱する可能性があるので

僕の立ち位置の確認として、本記事を書き記すことになりました。

でも本記事の言葉は、ただの考え方。

「各々が森からもらえるもの」をこそ、信頼すること。

でないと、いろんな考え方が「誰かの言葉だから」ということになってしまう。

ここは重要なポイントだと思っています。

あなたが自然の前に立ち

「自分でそうだと感じた事は、他の誰一人賛同しなくても、正しい」

それは、自分対社会という構図の中では正しくないかもしれない。

でも、あなたにとって正しければ、それは正しいのだと思います。

ただし、これはその考え方をそのまま社会に反映させて良いということではないでしょう。

あくまで、前提条件として、各々の立ち位置を確認しておきたいと思います。

構内の森。

森は起こったこと全部を表している。

自然現象から学ぶ。

森の生き方を学んでいると、そこには様々な法則があります。

水は上から下へ流れるし

木々は太陽に向かって伸びていく。

温度差が激しい雲がぶつかれば風が起きる。

現象。

自然の現象を僕たちは観察し、なるほどこんな風になるのか、と俯瞰しています。

草木は、芽を出したその時から、根っこを生やしている為にその場を動くことができません。

そこが日当たりが悪くても、水はけが悪くても、そこで芽を出した以上はそこで生きて行く覚悟を決めないといけない。

すると、その場の環境に応じて、様々な形を取るようになります。

どのような葉を付けたらいいのか、薄いものかいいか、厚いものがいいか。

葉の縁にギザギザがあった方がいいのか、小さな葉の方がいいのか。

そこに風が吹いているのか、温度差はどうか。

様々なことが、その葉っぱの形状を決めます。

枝をどこに付けたらいいのか、どの枝は不要なのか。

幹はひび割れていた方がいいのか、立ち姿をどんな風にしようか。

樹木などは、その場所に起こったことを全てその身体に現してると言えます。

日当たりが強すぎるなら、薄い葉のものは萎れるし、厚い葉のものが強くなる。

風が強すぎるなら、ヤナギのように柔軟な形を取る。

環境に寄って起こる様々な事を、そのまま身体に表して生きます。

では人間は、どうでしょうか。

人間にも、それまで起こったことがちゃんとその身に現れていると言えるでしょう。
もちろん、自分に起こったことを自分勝手に、相手に押し付ける訳にはいきません。

実は森は、ちゃんと空気を読んでいます。
隣に他の枝があれば、避けて生えるようにし、葉っぱの一枚一枚すら、他の葉となるべく被らないように譲り合ってデザインします。

このバランスを取る森のデザイン、人間社会に当てはめると?

人間は、空気を読む、人に譲る、バランスを取ることに、ストレスに感じていることが多い。
様々なことを過分に押し付け合っているのかもしれない。

特に会社勤めの方など、様々な場面で中間管理職的な役割を与えられ、たくさんのストレスを感じているでしょう。

人の多くの苦悩は、まさに「自分対社会」に対する摩擦で起きているように思います。

森はどうでしょうか。

起こったこと全てを表している。

でも森も、実は様々な摩擦があり、ネガティブな要素も現している。

ここからが大事なことです。

森は、総合的に美しく見える。

ネガティヴな要素を現してなお、なぜ人は森を見て「美しい」と思うのでしょうか。

僕が思うことは一つです。

樹木は、その場にいることを受け入れ覚悟を持ち、そこで起こったことを良いも悪いもなく現しています。

自分のままで、周りの環境も含めてありのままで、伸び伸びと生きる。

起こったことが全て。
それに良いも悪いもない。

ただの現象であり、デザインである。

そんな風景を観て、僕達は「なんて美しいんだろう」と思うのです。

そこには「もっとこうなったらいいのに」はない。

ただ「こんなことがありました」という現象のみ。

それが、息を呑むほど美しいのです。

ここから僕達は、どんなことを学べるでしょうか。

コアジサイ。

僕は人の生き方も、森の生き方も、同じ自然現象と考えています。

だからこそ、僕達がどう生きるのか、この森の生き方は、大いに参考にしたいところです。

とは言え、この記事だけだと「ただ起こったことそのままで何もしない」ことになってしまう。

僕達は人間なので、ああなったらいいのに。
こんな生活がしたい、と思ってしまう。

動物だから、どこか別の場所へ行くこともできる。

この記事で書かれていることは、あくまで観察。

僕達の立ち位置を確認するための記事。

では、自然の生き方を参考にして、人間が「何か物事を変えたい」と思った時に、どうするのか、次の記事で書いてみましょう。

次回「森から生き方を学ぶ② 動物編〜自然はとても長い時間をかける。」に続く。

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【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

(アイキャッチ画像名義AI ASANO http://neko-mamma.com/

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