すごい!高原の大自然の姿!レポート「森の歌会 清里キャンプ」

集合写真

山梨県に来て約1ヵ月と少し。

たくさんの人に出会って、いろんな力をもらったけど、まだ僕の森の歌会に参加しに、清里高原まで来てくださるとは思えなかった。

でも、この日は3家族と2名、そして東京からも参加してくださった1名、夜中に応援に来てくださったキープ協会の方も含めて、最終的な参加者は、大人9名、子ども4名、スタッフは僕を含めて3名。

翌日にわざわざ東京から駆けつけてくれた方2名。

最終的にはなんと17名の方に関わっていただきました。

僕は有名なミュージシャンではない。
でも僕の歌を聞いて、共感し、清里に来てくださった方がこんなに。

初めての県での企画、今回はこれで十分すぎると思いました。

霧の高原
この日は気圧が目まぐるしく変化し、朝から重い雲が垂れ込めていて

「快適な天気では望めないかもしれない」

「キャンプの決行には問題なくても、子連れの参加者が楽しめるだろうか」

そんな重い気持ちで始めました。
スタッフで来てくださったYさんも、気圧のせいで頭痛でほとんど動けず。

参加者の皆さんの中でも、体調を崩されていた方もいて、とにかく慎重な始まりとなりました。

日が昇るにつれて、天気も回復!さあ行こう、ココニクル号!
ココニクル号

歌を歌いながらさあ出発だ!
歌いながら歩く。

幻想的な霧の中の八ヶ岳牧場。
霧の中の一本の道1

牧場についてみると、完全に霧の中。

霧の中に吸い込まれるように一本の坂が続いている。

どこまでも広がる牧草地も幻想的な木々のシルエットとなり、楽しいというより、ずいぶん荒涼とした雰囲気だったと思います。

霧の中のヤマナシ。

大人たちはずいぶんわくわくしたのではないでしょうか。

こんな場所に、一人で来られることはない。
貴重な場所に来ています。

でも、2歳の子どもを持つお母さんには、この道のりは大変だったのではないかと思います。

途中で寝てしまう子もいて、おんぶしながら頑張って登ってくださいました。

ところどころ休憩にして、道端に座り込んで、音楽ライブ。
牧場ライブ1
牧場ライブ2

霧の中で、音楽を聴いて、また歩くの繰り返し。

こんな日に、この道を歩く人も動物もいない。

ここにあるのは

上も下もない白い霧と

どこまでも続く草原と

一本の道だけ。

霧の中の一本の道2

野生のシカについて、話しました。

シカの個体数の激増。動物と人間の関係。
何が原因なんだろう?

動物と人間は、どうしてうまくやれていないんだろう?

奥山と人里の緩衝地帯である里山。

そこここにあるシカの痕跡。

夜になると、草原で踊るシカ達。

下草や木の皮を食べてしまうので、ちっとも森が育たない。

土壌も流れて行ってしまう。

天敵の不在。オオカミの不在。猛禽の激減。

いったいどうして行ったらいいんだろう。

何も見えない霧の中で、これだけのことを話しました。

子ども達も、じっと聞いていてくれました。

本当はもっと高いところまで行って、みんなで絶景を見たかったのだけど、そろそろ限界。
霧で体も湿ってきて、今日はここで引き返すことにしました。
霧の中でかくれんぼ。

清里キャンプ風景

夕飯はカレーを作ります。

野菜を切る、肉を炒める。

参加者の方はご自分の畑から持ってきてくださった、茄子やズッキーニを炒める。

「え、カレーにピーマンを入れるんですか?」
「子どもが食べそうもない野菜をとにかく入れるのよ、カレーなら食べるから」

そんな主婦の知恵を伺いながら作ります。

飯盒でご飯を炊く。

ホットワインも作りました。
赤ワインに、オレンジ、シナモン、お砂糖を加えて、煮立たない程度にゆっくり火にかけていく。

清里 調理風景

ナイトウォーク。

森の歌会で、子ども達と暗闇の森を歩く時、たいがいは懐中電灯をつけずに歩きます。

「行きは懐中電灯をつけずに真っ暗闇を静かに歩くんだ」

「帰りは、懐中電灯をつけてわいわい楽しく歩くんだよ」

目の前に本当の暗闇が口を開けている。元気な子ども達も躊躇する。

「僕は一人で行けるよ」と駆け出していくけど、やっぱり途中で怖くて戻ってくる。

暗闇の森の歩き方を教える。

どんな風に森を感じたらよいか。

地面のデコボコを、どんな風に感じるか。

暗闇で木の橋を渡る。

足元からゴウゴウと冷たい水音がする。

そうして、ある暗闇の広場に、背中を付けて寝転んでみる。

夜の森の本当の底の底に、しっかりと背中を付けて、歌を聞いてみる。

僕の「パイオニアソング」の他に、ゲストで来てくださったマンドリンの名手、岩下寛くんに演奏をお願いしました。

岩下さんは自分でマンドリンやギターを作る仕事をする。

楽器のことを知り尽くした素晴らしい演奏。

ある70歳近い、参加者の男性が言う。

「暗闇の森で寝転んだのは初めてのことだ」

「昔のことを思い出した。子どもの頃、ある人に連れられて、真っ暗な山道を進んだ。迷わないようにその人と紐で結び付けられて、一生懸命暗闇を歩いたことを、ずっと忘れていたよ」

このプログラムは、次の日の早朝に、今度は朝の光の中で、行います。

夜に見たものはなんだったのか、本当はどんな森だったのか。

朝の光の中で、同じ場所に寝転んでもらった参加者からは

「見えることはなんて素晴らしいことか」

「光があるってとてもいいね」

子ども達も「すごい景色だと思った」と。

「雨が顔に当たって気持ちいい」

草原には霧しか出ていないのに、森の中では雨が降っている。
これを「林内雨」といいます。

雨が降らなくても、植物は水を取り込めるように、霧を、葉や枝に付着させて、自分の足元に水滴として落とすのです。

おひるね10

子ども達は花火を。

夜は更けて音楽を。

暗闇と、焚き火と音楽、この三つが合わさる時は、どんな話でもできる。

少し地球のことを語りました。

日本は世界でも有数の森林大で、いったいどれだけの日本人が「自分はこんな風に森と関わっている」と言えるだろうか?

ここに集まったのは、環境教育の実践者から、音楽家から、小さい子を持つ親まで、様々。

自分の森との関わり方、すごくいろんな言葉が出ました。

ただの勤め人だった人が、今は農業や間伐をしている。どうしてこうなったんだろう?

若い女の子が、突然勤めを辞めて、環境教育の仕事をする為に、清里で暮らす。なぜそうなったんだろう?

あるお母さんは「自然がすべてを内包している」ことに突然目覚めて、子ども達の為に、そして自分の為に、森のようちえんを始める。

楽器作りに使われる材は外国から輸入される材料が多い。中には伐採を規制されている材もある。
でも日本の木材でも作り方次第で魅力的な音になる。

どんな職業の人でも、森のことを話すと止まらない。

なぜ、人は自然に戻ってくるんだろう?

どこかでなぜ、ちゃんと自然の良さを求めて、ここに戻ってくるんだろう?

それに何年の歳月がかかったとしても。

森に人は戻る。

夜は更けていく。

子ども達が寝静まった後も、僕たちスタッフが引き上げる時も、今日一番苦労したお母さん達が、火を囲んで遅くまで語り合っていました。

そう、この姿こそが、自然体験に必要なこと。

子ども達は森を楽しむ術を知っている。

でも何より、親が心から語り、森を楽しみ、それが子どもとの暮らしに還元されること。

次の日は、みんなでテントの片付けをして、最後の森へ向かいます。

キープ協会のフィールドへ。

キープの森

森のシンガーソングライター証は、一時期キープ自然学校で、学びの為に勤務させていただいておりました。
その中で、子ども達ともよく遊んだ、とっておきのフィールドへ、皆さんをご案内しました。

白樺の森

霧の後の美しいクモの巣。
クモの巣。

シカの食痕。リョウブの木。
シカの食痕。リョウブ。

シカの足跡。
シカの足跡。
キープの森へ。
牧草地の横の道。

もちろん、時々音楽を聴きながら進みます。
フィールドライブ。

牧草地。ここには時々シカが出る。今回は残念ながら出会えず。
牧草地。

高原ではしょっちゅう霧に覆われる為、樹皮には地衣類が発達する。
高原の木々。

森の川辺で、最後のまとめをさせていただきました。
森の河辺。

河原のライブ1

このキャンプでは、様々な自然の姿の中で、歌を聴いていただきました。

霧の中。

焚き火の前。

暗闇の森。

早朝の林内雨の森。

そして、最後のこの場所ではどんな風に聴こえたでしょうか。

恒例ですが、皆さんに感想かわりに詩を書いていただきました。
最後の詩作。
参加者1
参加者2

皆さん、恥ずかしながらもとっても素敵な詩を書いてくださったので、その場で歌にさせていただきました。
こちらをお聞きください。
森の歌会清里キャンプの歌

「自分はどんな風に森と関わっているだろう?」

森からの帰り道。

標高1350mの高原で、そんなことをみんなで考えることができた、貴重な時間でした。
皆様、本当にありがとうございました!

おまけ。

一日目に途中までしか行けなかった八ヶ岳牧場に、残った皆さんと遊びにいきました。
残った四人。
ようやく晴れた牧場。
シモツケソウ。

さあ、次回の気になる森の歌会は

【静岡】森を知るとあなたの生活が変わる★7/23(土)〜24(日)「地球フェスタ2016〜森の歌会」@御殿場市樹空の森

親子でも参加できますよ。詳しくはお問合せください。

【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の生き方を説く「森の歌会」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」

森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。7月は静岡、8月は栃木、群馬で、9月は北陸で、森の歌会のご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様など、体験内容や料金も応相談!

【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/

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