美しい森を作る人達「うすき林業」へ。キャンピングカーで森の旅308日目。

美しい森。

数百年もの間、人の介入を許さない太古の原生林は美しい。

でももう一つ、とても美しい森を、人が作り出すことができます。

手入れの行き届いた人工林です。

原生林人工林の違いはなんでしょうか。

原生林は、人が手を入れなくても勝手に営みを続け、たくさんの生き物をその中に抱え込む完成された森です。

人工林は、言うなれば人が役割を与えた森のことです。

人が手入れをしなければどんどん崩壊していく森です。

本来生えるべきではないところに、無理に木を植えているからです。

人が一度、森に木を植えてしまえば、最後まで人が世話をしなければうまく育つことはできないのです

「役割」を与えられた森とは?

人は他の生き物と違って「何かに役割を与える」能力を授かっているのかもしれません。

例えば、人が土をこねて人形を作れば、それは土くれではなく「人形」となります。
人形って、なぜかいらなくなっても捨てにくくなる。
単なる土くれに、人が役割を与えたからです。

人工林も「建材を作る為の森」として役割を持ってスギやヒノキを植えています。

一度、人が役割を与えたなら、それを全うするのが本分。

スギやヒノキは本来生えるべきではないところに植えられ、放っておけば無理な育ち方をするしかありません。

もしこの木達が、手入れもされず、建材として使われることもなかったなら…

彼らは、ヒョロヒョロの木に育ち、いつか土壌が崩れて共に倒れてしまうだけです。

木に人生があるとすれば、なんて浮かばれない人生だろう…。

本来の目的通りに使われたなら、木は使われ続け、その本分を全うできるのかもしれませんね。

そしてこの大分県で僕は、本当に大切に手を入れられた美しい森に出会いました。

その木達は、幸せそうに立っています。

どう幸せそうなのかは、実際に来てもらうとヒシヒシと感じるはずです。

そんな大分県臼杵市の「うすき林業」さんの山は、豊後大野市にありました。

美しい森。

この日は雨の日。
山には美しい霧が立ち込めています。

「うすき林業」の後藤社長と奥様が、山へ案内してくれました。
美しい森2

美しい森3

この森は後藤家が代々所有する森。
父である後藤國利氏が、大事に大事に手を入れてきた森です。

一本一本がなんて大きい!!

大きな木。

大きな木2

この木はなんと樹齢は約50年です。
僕が思っているよりずっと若い。

温暖で多雨なこの土地では、木々の成長も早い。
きちんと世話をすれば50年でこんな大経木となるのです。

大経木として価値を付けるか、細いうちに大量に売ってしまうか。

建材の育て方には、大まかに分けて二つのパターンがあります。

①建材がまだ細い内に、ある程度の大きさになったらコンスタントに伐り出して売って行く。

小口収入ではありますが、継続して伐り出すことで収入を得ることができます。

②大経木に仕立てて、価値を付けて売る。

不要な木は早めに伐り出してしまい、健康な選ばれた木がなるべく大きく育つように時間をかけて仕立てていく。

このうすき林業さんの森はなのです。

すぐに収入とならなくても、長い時間をかけて育てて、本当に価値のある材を作る。

僕は前に岐阜県で、樹齢100年になるまで仕立てたスギの人工林を見たことがあります。

まるで神の森のように、神聖な威厳をたたえる森。切るのが恐れ多いような森となっていました。

この森も、同じように感じました。

「100年の森」を目指しているそうです。

こちらは、樹齢約50年の切り株の年輪。
年輪1

この年輪を見るだけで多くのことが分かると後藤社長は言います。

「年輪の中心から、年輪の幅を見て行くと真ん中あたりで幅が狭くなっているところがある」

「この時期、森の手入れがされておらず、成長が抑制されていた証拠」

年輪2

「年輪の外側5年分の幅の容積を測ってみると、若いスギの木の35年分の容積がある」

「つまり大経木にしていくと、あまり手間をかけずとも5年で(新たに植えて世話をした)35年分の材の容積となる」

うすき林業さんが施業する森から出材される大経木は、どの部分を伐り出しても綺麗な柾目が取れる。
太陽の光を十分に浴びて、年輪が正確な同心円を描く。

年輪が不揃いだと、幅の広いところと密なところで乾燥具合も変わってくる為、狂いやすくなるんだそうです。

うすき林業さんの山は、全体が37h。

スギやヒノキの割合が27hで
その内、25hが50年生の木だというのだから、すごい。

そして7hは、クヌギの森で、こちらはシイタケなどのホダ木として出荷される。

このうすき林業さんの森を、実際に見てみたいと思いませんか?

なんとこの森で「ごろんコンサート」を考えています。

テーマは「森の中の椅子」
椅子1

こちらはうすき林業さんが制作しているスツール。
材料はもちろんこの森から伐り出した木です。

その森から伐り出した材を、自分だけの椅子に加工して

森の好きなところに置いて座ってみる。

そして、森の歌を聴きながら、本当に美しい森の作り方を、林業のお話を聴くごろんコンサートはいかがでしょうか。

お気に入りのスツールに座る後藤社長。
後藤社長1

こんな風に森の好きな場所に腰かけてみる。
後藤社長2

今回、後藤社長にもごろんコンサートを体験いただきました。

雨でしたが「落ちて来る雨を下から見上げるなんてすごい体験!」と喜んでくださいました。
ごろん。

さあ、このごろんコンサートが実現するには、皆さんのご参加が必要です。
決まりましたら、ぜひ一緒に過ごしましょう。

改めて告知させていただきます!

後藤さんご夫妻、本日はありがとうございました!

オマケ。

山林の中を流れる清流と、ワサビの花。
清流とワサビ。
この清流、スギが水を吸い上げすぎて枯れることはない。
森が健康な証拠なんだそうです。

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【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

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