楢葉町~富岡町の現在。キャンピングカーで森の旅492日目。

楢葉町2

僕が今回、東北への旅でどうしても行っておきたかったのが、この地域です。

更なる復興を目指す福島。
そんなところよりももっと現在、復興に向けて街づくりを頑張っている人たちに会いに行くべきだったのですが、どうしてもそこは避けて通れなかった。

原発事故直後から、いろんな形で僕もこの地域と深く関わることになった。
被災地ボランティアにも行ったけど、それでもこの地域を実際に目で見ていないのが、心残りでした。

原発事故から6年以上経って、その地域はどんな風に進んでいるのか、僕なりに確認してから次に進みたかったのだと思います。

昨日見たいわき市の皆さんが、元気で穏やかなことにほっとしています。
6年経ってもまだまだこれから。

前に進むお手伝いができたらと思います。

まずは楢葉町。
楢葉町1

たくさんの車が走り、復興が始まっています。

工事車両が多いけど、道も家も綺麗だし、復興が始まっていろんな人たちがまた生活を始めているんだと分かります。

楢葉町の現在の避難者数5,615人
(内訳… 県内4,844人、県外771人、平成29年5月1日現在)

現在の帰還者数 854世帯 1,616人(平成29年5月1日現在)

(http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/26-6.html)

ちなみにJビレッジも行ってみましたが、工事車両しか入れず。

走っていると、見渡す限りたくさんのクレーンが見えます。
楢葉町2

「道の駅ならは」はまだ閉鎖されたままです。
楢葉町道の駅。

続いて、富岡町。

ここまで来るとほとんど工事車両しか入っていないように見えます。

すぐにこんな看板が出てきます。
富岡町1
帰還困難区域に近づいているので、この先まもなく、体を外にさらす二輪車と歩行者は立ち入り禁止です。

富岡町の現在の居住者数 128人(平成29年5月1日現在)

富岡町では居住制限区域と、避難指示解除準備区域だけが解除され、一部の帰還困難区域が残っています。

(http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/26-7.html)

そして浪江町に向かって進むとついにこの看板が。
看板。
1km先はもう帰還困難区域であり、高線量の場所があると記載されています。

ぐっと汗が出てきました。
近くではたくさんの人がマスクを付けて、除染作業をしています。
除染作業1

除染作業2

なんてたくさんの人が除染作業をしているんだろう。

これ以上は進めないので、迂回して福島市を目指します。

でもこの場所から最短距離で福島市や郡山市を目指そうとすると、どうしても帰還困難区域に阻まれてしまう。

スクリーニング場所が設置されています。
スクリーニング。

この看板があるところは、もう帰還困難区域であり、二輪車と歩行者は通行禁止です。
看板。

と言っても、本当に高線量のところは、ちゃんとゲートがあって通行証がないと入れないようになっています。
この場所はまだ帰還困難区域との緩衝地帯ということ。

帰還困難区域のゲートに近いこの辺りにはもう除染の作業者か、解体業者しかおりません。
人が住んでいる気配のない街です。

富岡町1

富岡町2

結局、かなり大回りして郡山市側に抜けることができました。

今回実際に走ってみて思ったのが、広野町そして楢葉町~富岡町まで

車で走ると2時間以上の距離。

これほど広大な距離が警戒区域として指定されたことの恐ろしさを実感しました。

そして、実際に行ってみて分かる物々しさ。

この物々しさと不安のすぐそばで、福島の人たちが普通の生活を始めていること。

いくら放射線量が基準をクリアしたとしても、これまでのような平安な心で暮らせるとは思えない。

それでもなお、帰還困難区域周辺の自然の美しさにも目を奪われる。

どんなに美しくても、今はこの森でごろんコンサートはできない。
さあ、寝転んで自然を感じましょうとは言えない。

除染が済んでも、帰還困難区域が解除されても、どんなに自然が美しくても、本当の意味での「土地に対するトラウマ」は残っていくんだろうなと。

実際に行ってみないと分からないものでした。

福島の人達の現在の気持ちを、少しですが実感できて良かったです。

そして、たくさんの人たちがこの場所で生活をまた始めているのも。

福島に入ってから、どの店に行ってもすばらしい接客態度にびっくりしてます。

なんて丁寧で愛情にあふれる接客をしてくれる福島県民の皆さん。

微力ですが、福島が本当に復興するまで、共にお手伝いをさせていただきたいと思います。

次は復興に盛り上がる元気な福島の姿を見たい!

【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で歌を聴くと、分かることがある。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

森の中で感性のアンテナを開く方法や
知識を想像力に変える方法
定住しない生き方から学べる意識の変化など

自然解説や音楽によって、毎日の生活に役立つの森から得られる人の在り方を広めています。

本名 山田証。福井県出身。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

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