復興ボランティア二日間。震災後6カ月、熊本の現在。10/13(木)森の旅131日目。

崇城大学ボランティアキャンプ。

崇城大学ボランティアビレッジとは?

ここは、崇城大学の敷地の中にある、震災ボランティア用の拠点となるキャンプです。
崇城大学とは繋がりはないのですが、敷地を借りているのでこのような名前になっています。

夏休みなどの復興ボランティア全盛期には一日に70名以上の方がここで生活しながら被災地に行っていました。

僕が滞在していた時は、がらんとはしていたものの、それでも残った復興支援の方々が10数名で過ごしていました。

熊本地震から6カ月。

現在の熊本はどのようになっているのでしょうか。

今回僕がお手伝いできたのはたった二日間。
でも、その中でとても多くのことを学ばせていただきました。

復興支援の様子をレポートさせていただきます。

まずは、ボランティアビレッジ内をご案内します。
倉庫内の様子。

数々の支援物資。
倉庫内荷物。

ボランティアの人たちが自由に使える自転車がある。こういうものはかなり便利。
自転車レンタル。

ボランティアキャンプ内の巨大テント。
巨大テント内。

様々な人が集まって話し合ったり、交流したり、作業したりできる。

アースバッグでできたステージ。
アースバッグステージ。

アースバッグでできたバーカウンター。
一日の終わりにボランティア仲間がお酒を出してくださる。
アースバッグバーカウンター。

アースバッグドーム。
アースバッグドーム。

どこかで見たことのあるアースバッグ作品がたくさんあるなあと思ったら、やっぱりあの人達の提供だった。ここは熊本だしね。

あの皆さんが作ってくれたからかな。ステージとかバーカウンターを作って、楽しめるように作ってくれたみたい。

でももちろん、どんちゃん騒ぎは自粛です。
作業に疲れた皆さんがほっと一息付ける為の場所。

毎日朝にみんなで行うトイレ、シャワー室掃除。
トイレ掃除。

調理器具。

ボランティアビレッジは、これだけ見ると何だか楽しそうなのですが、たくさんの人が訪れて善意で作られたものばかりなのです。
たくさんのボランティアを受け入れて、長く生活できるように。

もちろんまだいろんなものが足りなくて、被災者の方に届けるものも足りなくて、あるもので何とか…という感じで頑張っています。

一日目は、益城町にある崩れかけた蔵から荷物を運び出す作業をしました。

直接作業させていただいた被災者の方の個人宅なので、画像は掲載できないのですが、前回立ち寄った南阿蘇村で、撮影させていただいた画像で、失礼ながら例に取らせていただくと、このくらい崩壊してしまった蔵なのです。
img_1077

このような建物の中に、たくさんの「床柱」や「銘木の一枚板」と言った家主さんの大事にしてきたものがあって、これを建物が崩壊しないように運び出すという大変危険な作業でした。

僕は新人なので、蔵の外から補助をするだけだったのですが、ボランティアの班長や家主さん達は、命がけでその中に入って作業していて、僕は気が気ではありませんでした。

それでも慎重に慎重にまる二日かけて、運び出せるものを運び出し、最後に貴重なサクラの一枚板を全員で運び出せた時には、そこにいるみんなが安堵のため息を付き、拍手が起こりました。

これだけ崩壊してしまった蔵から物を運び出すことは、危険なのでどこのボランティア団体からも断られていて、今回我々が作業することになったのですが

家も畑も、何もかもがひどい状況で、途方に暮れる家主さんが、この大事なものを外に運びさせて、ほっとした表情を見ると、これだけでずいぶん安心されたのではないかと思いました。

大変でしたが、このお手伝いができただけで僕は本当に良かった。

二日目は、同じ益城町にある、取り壊しが決まった自宅から、不用品を運び出し、分別して、処理場に持っていくという作業です。

かなり大きなお宅で、ご家族もたくさんいたのでしょう。
その家財の量はすごかったです。

箪笥から、家電から、裁縫箱から、思い出の品まで、あらゆるものを運び出し、念入りに分別して積み込みました。

これも僕が関わらなかった日数も含めると5名で丸二日作業しても終わらなかったくらいです。

特に分別が大変で、例えば裁縫箱の中身の、金属とプラスチックと布類を分けるだけでも途方に暮れる。

何に分類してよいのか分からないものもたくさんあって、それだけでずいぶん時間がかかってしまいます。

熊本の復興が遅れている理由の一つとして挙げられているのが

分別の大変さと言われています。

これは処理をする側からしたら当たり前なのですが、持っていく側からすると、大量のゴミの分類できないものは突き返されるという現状もあるようです。

実際やってみると分かるけと、分別に膨大な時間がかかり、分別不能なものもかなり多い。

実際に処理場に行くと、トラックが何十台も並んで待っていて、なかなか進みません。

処理場の受け入れ時間も16時までだったり、割とシビアなので、結局積んだはいいけど持って行けずにビレッジに帰るということもあるようです。

今回、不用品を持ち出したお宅は、全部は終わらなかったけど、それでも少しずつ何とか整理して、一日が終わるころには家主さんが残りは頑張れそう、というくらいまで漕ぎつけました。

今回のお宅では、まだ十分に使えるもの、かなり良い品もたくさんあったのですが、全部捨てると言います。

仮設住宅に持っていけない。
置き場がない。

何より、古いものを振り切って、一から新しい生活を仕切り直したいという思いがあるのかもしれません。

最初にこのお宅に行った時に、僕らが途方に暮れてしまったように、逆に僕らがいなければ家主さんが一人で途方に暮れている訳で、この日も大変だったけど、僕らが手伝えて本当に良かったと思いました。

今回お手伝いさせていただいた益城町を丘の上から眺めてみました。

屋根にブルーシートがかけられているところが多いです。
被災した益城町全景。

屋根にブルーシート。

崖が崩れているところもたくさん見えます。
崖が崩れている。

最初、僕がこの街を見て思ったことは

みんな立派な瓦屋根のお宅で、とても風景に似合っているということ。

現代風の建売住宅などほとんど見られない。
古いお宅が多いのかと思ったら

「ここの人間はみんな新しい家を建てる時でも、こういうデザインにする」

「伝統的な屋根瓦の工法(簑甲というらしい)にあこがれているんだ」

なるほど、協定がある訳でもないのに、こんな風に伝統的な家を自ら建てるんだそうです。
伝統の簑甲屋根。

一方で

「みんな瓦を多く使いすぎる」

「だから今回のような震災でみんな屋根が重みでやられている」

という方もいるようです。

僕としては風景を守り、伝統を守る美しい屋根はこれからも守ってほしいと思います。
震災に負けずに。

先日のブログに掲載した南阿蘇村の倒壊した家屋を見ても、この益城町を見ても、震災から6カ月経つも、ほとんど手を付けられていないお宅が多いように思います。

熊本の復興が遅れている理由として他には?

解体業者が足りないこと。
支援金などが定まらず、被災者の方が次の行動に移れないなどがあると聞きました。

一定の制度を必要とする様々な公的団体や行政の対応の遅れが目立つ中

僕は今回の崇城大学ボランティアビレッジのような民間支援団体の行動の速さ、スムーズさに頭が下がります。

こういうビレッジの作り方

作業の進め方、ボランティアの手配

僕のようにいきなり手伝いに行っても、すぐに受け入れてくださり、しっかり作業を手伝えて、様々な予測不能な出来事に臨機応変に対応していく。

考えたら、阪神淡路大震災、東日本大大震災などから培われた支援ボランティア組織術は、本当に不本意ながら、かなり洗練されているのではないでしょうか。

もちろん、表向きはスムーズに見えても、これだけのたくさんの人を受け入れる団体は、裏では毎日毎日いろんなことがあり、一つ一つのことに頑張って向き合って、今がある訳ですが、僕も今回その胸をお借りして、少しでもお手伝いができたことを感謝したいと思います。

崇城大学ボランティアビレッジの皆様、どうもありがとうございました!
そして、熊本の皆さん、がまだすばい!

10/17、この益城町の木山神社で、大祭が行われます。
石畳は割れて、本堂も柱が落ちて潰れてしまいました。
木山神社のココニクル号。

震災から6カ月、慰霊の意味も込めて、地元の方々と過ごさせていただきます。

ほんの少しですが、森のシンガーソングライター証も、歌を奉納させていただきます。

潰れてしまった本堂。

崩れてしまった石柱。

崇城大学ボランティアビレッジは、土地の制約の関係で10/16を持って終了となりましたが、熊本の支援活動はまだまだこれからが本腰です。
場所を変えて、新たに仕切り直しをするそうです。
まだまだ活動を続けていきます!

ぜひご支援をお願いします。

ゆうちょ銀行 七一八支店(718)
口座種類、番号
普通預金 3067199
受取人口座名義
崇城大学ボランティアビレッジ 代表者 片山広大
(カナ:ソウジョウダイガクボランティアビレッジ ダイヒョウシャ カタヤマコウダイ)

さて、次回のオススメイベントはこちら。

皆さんとお会いできますように。

【東京】10/30(日)森の中で地球と繋がろう~森で瞑想会&森の歌会

証の音楽はこちらから聞いてみてください。「パイオニアソング」

森の生き方を知ると、あなたの生き方が変わる。10月は九州で、11月は関東で、森の歌会のご依頼を受け付けております。1本の木があれば、深い自然を歌と共に感じられます。自然体験団体、森のようちえん、子育て支援、福祉施設様などの、体験内容や料金も応相談!

【下記のフォームよりお問い合わせください】
http://akashi.uzura.info/mailform/

【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で、歌を聴こう。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の生き方を説く「森の歌会」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

本名 山田証。福井県出身。東京都多摩市本拠。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

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