開発の危機!横浜市「瀬上の森」に行ってみました。キャンピングカーで森の旅523日目。

風景。

瀬上市民の森とは?

栄区の東部にあり、横浜で三番目に高い円海山の周辺に広がる広大な緑地の一角をなす。

深い谷戸の奥には山からの湧水をたたえる「瀬上池」が静かに佇み、栄区のシンボルリバー「いたち川」の源流の一つとなっている。

ホタルの里としても知られる瀬上沢小川アメニティに沿って奥深くへと延びる谷戸の風景が広がり、郷愁を誘う原風景が森へといざなう。

天候に恵まれれば『関東の富士百景』にも選ばれた雄大な富士の姿も望むことができる。

森のシンボル「瀬上池」は、森の奥深くに隠された水場のようなどこか神秘的な雰囲気のある独特な水辺空間で、静かで穏やかな時の流れと水分の多い森の新鮮な空気に癒される。

(http://theyokohamastandard.jp/article-5459/より抜粋)

★この瀬上の森が、今開発の危機に瀕しています!

【横浜の方はぜひ署名に】

都市部での貴重な森を、これ以上開発させる訳にはいかない。
「人口減、高齢化なのになぜ新たな街を作るのか」
まさにその通りです。
横浜の方はぜひ、署名に行ってあげてください。
(横浜の市民権のある方の署名が必要なようです。2017.12.10までです)

署名スポットはこちら。
http://livegreenyokohama.com/spot/

横浜瀬上の森開発の現状はこちら!
http://alternas.jp/study/news/72382

そんな瀬上の森って、いったいどんなところなんだろう?

開発される森、そして残される森はどんなところか、個人的に森のシンガーソングライターが友人たちと一緒に「瀬上市民の森」を歩いてみました!

栄高校付近。
通りの向こうに見える森は、ほとんど無くなってしまう予定です。
開発区域。
今は何にも使っておらず、管理もされていない緑地帯です。

開発区域に立ててある地図です。
開発予定の森は、上記の道路の周りを中心に、東急建設が所有している土地が約65%(約25%を地権者数十名、残り一部は官地)。
その部分を開発して住宅や商業施設を作りたいということです。
地図。
出来上がった住宅街は緑地へのアクセスも良くなり、住民が気軽に緑に触れ合える場となるそうです。

東急建設が立てている「オギ群落の植生調査」に関する看板。
環境への配慮の為に調査をしているとのことですが
オギの植生調査。
これはちゃんと数十年後まで続けてくれるものなのか。

いたち川付近がホタルの名所。
人の手のあまり入らない、自然植生が広がっています。美しい。
いたち川。
この辺りまで来ると、開発区域ではなく保全される前提の区域。

昔から瀬上の森にある田んぼ。
生物多様性の為に、田んぼをボランティアの方々が管理してくださっています。
ビオトープ的な役割の場所。
田んぼ。

近くの木立の、落ち葉の上にまずは寝転がって、森の音を聴いてみます。
ごろんコンサート。

ここは人里から離れているので、風の音や葉のこすれる音など、自然のままの音が楽しめます。
寝転がって、一本の草になったような気持ちです。
ごろん。

人間たちが開発か否かで揉めている中、草木はどんな気持ちでここにいるんだろう。

友人からこんな感想をいただきました。

「人間に戻りたくないくらい気持ちいい…」

こんなに気持ち良いところにいるのなら、人間よりも草木の方が幸せじゃないか。

瀬上池沿いを歩いてみます。
瀬上の池。

地元で育った人に聞いてみると、小学校の頃は「瀬上の池には危ないからいかないように」という指導がしょっちゅうあったようです。
確かに池は深そうだし、人気もない、自然のままの場所は親御さんや先生たちにとっては心配な場所。

それでも、子ども達はこっそり釣りとかに行ったそうですね。
森のシンガーソングライターとしては、そういう子ども時代はとても大切だと思っています。

瀬上の池。

桜の木の広場にて。

一人ひとりが1本の木を選んでもらって、その木とコミュニケーションするように、手で触れて目を閉じてみるプログラムです。
広場にて。
これは、自然観察の為のプロセス。
自分の時間の流れ方を、木の時間の流れ方に合わせていくプログラムです。

結果として、一本一本の木と会話しているようなプログラムになります。

皆さんも、それぞれの木から感じ取ったことが様々で、とても興味深い時間となりました。

さて、そんな風に今回は「森の側の気持ちになってみる」というプログラムを体験してもらったのですが

改めて、今回の開発問題について話し合ってみました。

なぜ残された貴重な森を開発したいのか?(予想)

東急建設側の立場からしたら

「せっかく購入したのに利用できずにいる緑地は負債になってしまっている」
「常に仕事を作り出さないと社員を養えない」

こういう事情があるでしょうか。

地権者からしたら

「持っているだけで多額の税金がかかる」
「採算が取れるよう有効活用したい」

という事情があるでしょう。

横浜市からしたら

「数十年前に作ったニュータウンの衰退」
「住民の少子高齢化」
「新しい街を作って新住民を誘致したい」

と言ったところでしょうか。

では、自然側からの意見を代弁してみると

「そもそも自然は誰のものでもない」
「なぜ自然界のようにもっと長期的なスパンで物事を考えられないのか」

そんな声が聞こえてきそうです。

アラスカの動物写真家、星野道夫さんの本の中でアラスカの開発反対運動に関する文章があったのを思い出します。

アラスカを開発したい人たちの意見は

「アラスカの原野の地下には莫大な原油が眠っている」

「これを掘り出せば、人類の数十年分の石油となる」

「アラスカの原野は、セスナでもなければ人が入れもしないような荒野だ」

「人が入れもしないような土地を放っておくなら、人が利用できる原油を掘り出した方がどれだけ有効だろうか」

こんな意見です。

一方、星野道夫を始め、反対派の意見はこうです。

「人が入れもしないような原野無くして、何が自然と言えるのか」

「人が入れもしないような自然こそが、人の心を豊かにする、本来の自然の役割だ」

実際にはこういう文面ではないのですが、だいたい同じ意味だと思います。

「あるものは何でも利用しないといけない」

「利用できないものはいらない」

という今の社会のシステムや概念を、僕は変えてほしいと思っています。

小学生に注意させるような不安な森だって

人が管理しない耕作放棄地だって

数年のスパンで考える人からすれば、何とかしなきゃと思うかもしれないけど

木々のように数百年のスパンでも物事を考えてみれば

そこをどう残すべきなのか、分かってくるかもしれない。

いくら東急建設が、今回の開発で保全地域を残したとしても

また人は必要があれば、何かの理由を付けて残りの森も開発しようとするでしょう。

そして、どのような理由があっても、一度開発した森は、壊れた生態系は元には戻らない。

もし僕達が

東急建設や地権者が

行政が

300年くらいのスパンでこの森とどう付き合って行くか本気で考えたら、今とは全く違った計画案になるのではないでしょうか。

東急建設や地権者への負債や税金の問題さえ解決すれば

それぞれにいろんな立場があると思うけど

本当はみんな少しでも緑を残したいと思っているはず。

もう一度立ち止まってみる為にも、今は開発を決めてしまわず

もう一度長い時間をかけてみんなで考えてみたい。

だから、森のシンガーソングライターは今回の瀬上の森開発に反対しています。

僕は横浜市民じゃないので、署名には行けないけど

どうか横浜市民の皆さん、よろしくお願いします!

署名スポットはこちら(2017.12.10までに署名が必要です)。
http://livegreenyokohama.com/spot/

横浜瀬上の森開発の現状はこちら!
http://alternas.jp/study/news/72382

お読みいただき、ありがとうございました。

【森のシンガーソングライター証(あかし)プロフィール】

森の中で歌を聴くと、分かることがある。

「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の暮らし方、生き方を学ぶ「ごろんコンサート」が好評。

クラウドファンディング「【日本初】森と音楽の専門家の大挑戦プロジェクト!失われる森を守るためキャンピングカー生活で全国をまわる!」を達成率132%で達成し、手に入れたキャンピングカー「ココニクル号」で、定住しない生活をしながら、現在日本全国の旅をしています。

森の中で感性のアンテナを開く方法や
知識を想像力に変える方法
定住しない生き方から学べる意識の変化など

自然解説や音楽によって、毎日の生活に役立つの森から得られる人の在り方を広めています。

本名 山田証。福井県出身。シンガーソングライターとしても活動の一方、自然科学にも興味を持ち、林業、造園業、環境教育、インタープリテーションの手法を学ぶ。

2008年「エデン風景」がFM福井主催、福井ホームタウンソングコンテストでグランプリを受賞。
2010年「雨粒ノック」が、エコジャパンカップカルチャー部門エコミュージックにてCMディレクター中島信也氏による「中島賞」を受賞。
2014年 「地球ワット」が、同コンテストにてグランプリを受賞。ミュージシャンとしては初の二度の受賞を達成する。

国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーん・もあ 2015 vol.70 夏号」にも登場。

森林インストラクター(全国森林レクリエーション協会)

森の歌会 vol.19 あの山に登ろう

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